and factoryとの出会いを「人生のターニングポイント」と言い切る第1号エンジニア。そんな想いに至るまでの経緯とは?
and factoryの第1号エンジニアとして、井上はSmartphone APP Divisionの成長だけでなく、IoT Divisionの立ち上げも担った重要な人物の一人です。過去の経験から会社に期待しないと考えたこともある彼が、and factoryとの出会いを「人生のターニングポイント」と話してくれました。なぜそのような心境の変化が生まれたのか。これまでの経緯と今考えるこれからについて改めて聞いてみました。
井上 裕晶(いのうえ ひろあき)
エンジニアとしてSIerに新卒入社。その後ソーシャルゲーム開発会社や自身で事業を興した経験をした後に2015年and factory入社。現在IoT Divisionで&AND HOSTEL客室内に設置されたIoTデバイスを一括操作するためのソフトウェア「&IoT」の開発を行なっている。
「好き」から始まったキャリア
中学生の頃、PCに興味を持って部活などを通して触れてきた中で、必然的に就職の際にもPCに関わることの出来るエンジニアを志しました。新卒で500名規模のSIerに入社して3年勤めた後、完全分業である状況に危機感を感じて規模の小さな企業に移りましたが、規模が小さくなっただけで思っていた結果が得られなかったため、1年半ほど勤めた後に当時の同僚達が新たに立ち上げた会社に移ります。ただ、主力となるソーシャルゲームに興味を持ち続ける事ができず、退職することになりました。
会社への疑念から、起業
これまでの経験から、企業に期待するのではなく自分の力で戦えるようになる必要を感じて、起業を考えました。そこで元同僚に声をかけてチャレンジしようとするのですが、その人には直前で離脱されてしまい、結局1人で立ち上げることになります(苦笑)。
知人にSNSサービスを展開していた人がいたのですが、正直中身はあまりパッとしなかったものの、売上げは伸びている。ならばと一念発起して自分もサービスをスタートしました。分からないことも多かったのですが、当時インターネットと書籍を駆使して情報を得ながら徐々に積み上げていきました。
独立して気づいた、自身の弱み
立ち上げ当初は順調に売上げを重ねることが出来て「これなら!」と思ったのですが、ふと気づけば下がる一方。これはマズイと思いました。見直しをする中で改めて気づいたのですが、開発の仕方は理解していたものの、お金の稼ぎ方、いわゆるマネタイズに関する知見が全くなかった。どうしたら伸びるのか、全くわからなくなってしまったんです。気づいた時にはすでに遅し。結果として転職活動をスタートしました。
その際「アプリ事業だけを行う会社」に限定したのですが、検索すると該当する企業はそんなに多く見つからず、and factoryに応募することになります。
概念を崩されたand factoryとの出会い
取締役の青木と面接だったのですが、これまで作ってきたアプリのことを深く聞かれました。当時GPSやマップなど様々な機能を駆使してアプリを作っていたことを話したところ、青木がものすごく評価してくれてすぐに社長の小原と面接。その場で即内定となりました。and factoryでエンジニア初の採用。全体で6番目の社員として、早速翌週の月曜から働き始めることになります。
ただ・・・先述の通り、これまでの経験から会社には全く期待していなかった。オシャレでベンチャー感溢れる良い雰囲気だけど、何処かでずっと疑ってひねくれてた感じですね。そのせいか、当初は青木とも良くぶつかった覚えがあります(苦笑)。でも日が経つにつれて、だんだんand factoryはこれまでの会社と違うことに気づきました。みんなで一緒に頑張っている感が心地よくて、会社が大きくなると共に環境も良くなっていく。気づけば私自身、and factoryにどっぷりハマっていました。
アプリ事業から新規事業「IoT」へ転向
入社から1年ほど経ったある日、&AND HOSTELの話が出ました。単なるホステルではなく、Smartphone Idea Companyとして付加価値をという発案からIoTの導入が決まります。そういった流れの中でエンジニアは誰をアサインするか?という話になるのですが、当時の私はIoTの意味も知らない状態。むしろ別のエンジニアの方が詳しい状況でした。
そこでよくよく調べてみると「鍵の開閉」や「照明の明るさを変える」ことをはじめ、生活を便利にする上で大きく貢献する可能性を無限に持っていて先駆者も少ない。キャリアとしてサービスの立ち上げも経験したいと考えていた自分は、すぐにIoTへのチャレンジを決めました。
「IoT」をもっと身近なものに
当然なのですが・・・始めてみたら、ノウハウが全くないので本当に苦労しました。大手メーカーが作るデバイスでも想定通りに動かなかったり、サポートに問い合わせても答えがちんぷんかんぷんということも(苦笑)。まだどこも実績がないので仕方ないですよね。そんな中から成功体験を作り上げるやり甲斐はとても大きかったです。
最近ではありがたいことに少しずつ&AND HOSTELやand factoryが認知されてきていますが、それでも宿泊に限られているので、ヘルスケアなど生活にもっと身近なものを結びつけてサービスを広げることが出来たらと思っています。
「モットー」と「これから」
私はエンジニアとして技術を追求するタイプではありません。あくまで技術はユーザーに良い体験を届けられているかを見極めるツールという認識です。やはり結果としては具体的な数字が1番分かりやすいので、その追求の方法として技術を駆使しているんだと思います。
これからについては、これまで以上に多くの人に使ってもらえるサービスを作っていきたいですね。そのためにはand factoryとして徹底してきた「絶対的な品質」を追い求めていきたいと思っています。「and factoryが作るサービスだから信用できる」と言われるようになりたいです。その結果として少し欲張りすぎるかもしれませんが、and factoryが作るサービスが世の中の中心となって動いているぐらいのインパクトあるプロダクトを作っていきたいと思っています。なので、そんな方に来てもらえたら嬉しいですね。