and factoryではスクウェア・エニックス社と協業する「マンガUP!」、白泉社との「マンガPark」の二つのマンガアプリを開発・運用しています。「マンガUP!」はリリースから約1年で300万DL「マンガPark」も約8か月で200万DLを達成しており両アプリの総ダウンロード数は600万に迫る勢いです。
この成長を支えるマーケターの2人に話をききました。
西 香織里プロフィール 幼少期には漫画家・絵本作家になることを夢見ていたほど、絵を描くことが好きだったため美大に進学。しかし芸術で稼ぐことの厳しさ・不安定さ感じ断念。広告業界であればクリエイティビティが活かせると考え、2012年WEB広告代理店に就職。2015年よりand factoryに入社、
小松 成輝プロフィール WEB広告代理店で広告運用やメディアマネタイズに従事。フリーランスを経て、2017年よりand factoryに入社。
ーーーーーーーーーーーマンガUP!もマンガParkも好調ですね!
西:そうですね、ユーザー獲得、継続して楽しんでいただけるアプリ環境、コンテンツ運営、マネタイズなど協業社と連携してグロースさせる体制がどんどん進化していると思います。
ーーーーーーーーーーーその中でもお二人はどんな部分を担っているんですか?
小松:僕は「マンガUP!」のグロース全般を担当しています。KPIに則って、施策立案し、フィードバックするサイクルを回しアプリを成長させるのが主な仕事です。具体的には、ユーザーの閲覧動向や実際のユーザーの声に耳を傾け、最適なコンテンツの選定したりアプリ内導線の改善、ユーザー活性化につながる企画を打ち出すことで、新規ユーザーの獲得や既存ユーザーの継続率向上につながるよう日々模索しています。
あと、運営にあたってのルール作りもデータを用いて行っています。例えば、作品を利用した広告を配信する際は、「マンガUP!」内ですでに一定の話数を公開していることが必要条件とする等の基準作りも重要な仕事の一つだと考えています。
ーーーーーーーーーーー単に推したい作品を広告配信すればよいわけじゃないんですね。
小松:そうですね、例えばユーザーの目を引くタイトルで広告を打ったとします。ユーザーがその作品を目当てに「マンガUP!」にユーザーがきてくれたとしても、その作品がまだ1話しか公開されていなかった場合、すぐ読み終えてしまい当然ながら継続利用に結びつかないんですよね。いっぱい面白い作品あるのにそれってもったいないなと。
これはルールの中の一部ですが、読者体験や読者傾向などをちゃんと言語化した上で運用ルールを決め、関係者の共通認識としてコンセンサスをとるようにしています。
ーーーーーーーーーーーand factoryに期待されている役割ってなんだと思う?
小松:協業社の出版部には、これまで長い時間をかけて積み上げられたマンガコンテンツがたくさんあります。中には、紙媒体としてはもう流通していないコンテンツも存在します。目に触れる機会が少なくなったマンガも、毎日数十万人が利用している「マンガUP!」や「マンガPark」で配信すれば新たな読者に届けることができる。ユーザーにとっても、今まで知らなかった面白いマンガに出会うことができることは喜びです。ひとくくりにマンガと言っても、作者やストーリーが多岐にわたるので、マンガと読者の新たな出会いをあの手この手で創出することがand factoryの役割かなと思っています。
ーーーーーーーーーーーユーザーにとっても作家にとっても協業社にとっても 有益なサイクルを作っているんですね。そのうえで、心がけていることは何ですか?
小松:「施策の再現性」と「失敗の資産化」を大事にしています。世の中に出ているヒット施策の上辺をなぞって同じことをするのではなく、本質的な論拠を導き出すことでヒットにつながる可能性を上げるようにしています。
また、仮に思ったような反応が得られなかった施策に対してもその要因を解析し、改善を加えたり、別の施策と組み合わせることで、大きな結果を産み出せるよう心がけています。転んでもただでは起きないぞ、と。and factoryには施策ドリブンな土壌があるので、どんどん手数を打ってアプリを良くしたい!というメンバーが多いように思えますね。そのレビューはちゃんとやろうねって言うのが僕の役割でそれがここでご飯食べられてる理由なのかな…。
ーーーーーーーーーーーなるほど、DL数やMAUの成長の裏には小松さんの緻密かつクリエイティブなマーケティングがあるんですね。ユーザー数だけではなく、マネタイズの部分もしっかり実績がでていますよね。
西:広告を中心としたプロモーションと、マネタイズ設計は私が担当しています。
広告枠を増やして面を汚して収益をあげるということではなく、ユーザー体験を阻害しないよう限られた枠の中で、様々なアドプラットフォームを組み合わせることで高いパフォーマンスを保っています。
小松:西はプラットフォーマーの調整から広告代理店折衝まで行っているため関係先がとても多いのですが、コミュニケーションの瞬発力がものすごいですね。重要なポイントを押さえて必要な情報を的確に伝えることができる。やりとりに関して不明瞭な点を残さないし、違うことは違うと跳ね返せる。「マンガUP!」も「マンガPark」も収益がしっかり上がっているのは、西が社内外でしっかり調整してくれているおかげですね。
西:目標を達成できていることもあり、基本的に広告運用に関してはお任せいただいています。
私はマネタイズ改善に関するノウハウがありますし、小松は仮説検証を回したグロース運用が得意。and factoryは開発から運用、マネタイズまでワンストップで事業を成長させていく組織があるし、ベンチャーならではのスピード感もある。受託ではなくパートナー企業としてそういった点を期待・評価していただいていると思うのでしっかり応えていきたいです。
小松:マンガアプリだけで2つも手掛けているのは、かなり稀ですよね。
西:ですよね、マンガ市場は非ゲームの中でも伸びしろのある市場だと思いますので、業界の中でもっと存在感がだせるようがんばっていきたいですね!
and factory株式会社では一緒に働いてくれる仲間を募集しています!