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アニメ好きをひた隠しにしていた女子中学生がデザイナーになり、憧れの漫画家にリツイートしてもらった話

and factoryには、様々な領域の精鋭たちが続々とジョインしています。今回のand factoryインタビューでは、白泉社と協業した総合エンターテイメントアプリ「マンガPark」でデザイナーを務める佐々木恵子をご紹介します。

佐々木恵子プロフィール
デザイン専門学校卒業後、デザイン会社にてWEBデザインやアプリデザインに従事。2017年よりand factoryに入社。プライベートではロードバイクやハンドメイドなど多趣味な一面も。

ーーーーーーーーデザインに興味もったきっかけは?

小学校高学年くらいの頃に家にPCが来て。どんなことができるのかな?と色々と触っていたんです。当時、10代女性向けの情報交換・交流サイトが一部の女子の中で流行っていて、私もそこに出入りするようになりたくさんの仲間ができました。 まだSNSサービスもない時代で、コミュニティの仲間は、それぞれのプロフィールや日々のことを発信するために、個人サイトを持っていました。そこで私も自分のサイトをつくってみたのがデザイン人生の始まりです。

ーーーーーーーーコミュニティ内にCMSがあったわけじゃないですよね?自分でイチから構築したんですか?

はい、中学生ながらネットで調べてHTMLで制作しました。

ーーーーーーーーどんなことを発信していたんですか?

コミュニティ内では「キラキラサイト」というものが流行っていて私も制作していました。キラキラしたTOP画像、BBSやオートリンク、素材配布などの構成で、コミュニティの仲間との交流が目的としたサイトのことをそう呼んでいました。キラキラサイトのTOP画像が特徴的なんですよ。モデルさん(これもコミュニティの住人で、素材モデルとして協力してくれる人材がいました)を撮影してキラキラした加工を駆使してつくるんです。

私も含めサイトの管理人の多くは「ホームページランキング」に登録して順位を競っていました。画像加工がうまくいくと人気が出て一気にアクセスが跳ねたりするのが嬉しくて、文字通り寝る間も惜しんで熱中していましたね。技術や運営に関して、仲間とオンラインカンファレンスなどもやっていました(笑)

ーーーーーーーーもともとそういったキラキラしたテイストが好きなんですか?

いえ、リアルな世界の私は毎日部活で泥まみれな生活でした。キラキラサイトをやっていることも、趣味がアニメ鑑賞なことも、「オタク」って思われるのがイヤで、リアルな友達にはひた隠しにしていました。思春期だったんですね。

キラキラサイトは自分の趣向というよりも、「自分のデザインや作った素材を認めてくれる人がいる」ということが嬉しくて没頭していました。色々と試してみると数字や声として反応が返ってくるのが面白くて。その後「携帯サイト」ブームが来た時も、自分で画像を制作してHTMLで作っていました。自然な流れでデザインの学校に進み、縁あって入社したデザイン会社では、デコメサイトを担当していました。

ーーーーーーーーデコメサイト。ターゲットも内容も、キラキラを追求してきた経験が活きそうですね

ターゲットとしては自分と近い世代でしたので、感覚は理解しやすかったですね。でも、単に自分の発想だけでデザインをすると、それは奇抜で目を引くかもしれませんが使いやすいものではない。ですので、他社のデコメサイトに全て登録してそのランキングなどを分析し、トレンドや今後の方向性などを考えて提案をしていました。

今もそうですが、目的やKGIをしっかりと把握し、他社の状況などもリサーチしその中で優れた UI/UX の思考など吸収してからデザインをするようにしています。

ーーーーーーーー現在担当している「マンガPark」もそういった意識でデザインされているんですね。

そうですね、今のチームでは、目的やゴールをすり合わせしてその後のデザインに関してはかなり裁量をもって任せてもらっています。数字的なフィードバックをもらえているので、改善を重ねることができてPDCAを回しやすい良い環境だと感じています。

屋外広告やテレビCMって一度にたくさんの方の目に触れるけれど、反応を見てすぐにクリエイティブを変えるという調整はなかなか難しいですよね。アプリ内のサムネイルやWEB広告のクリエイティブはどんどん改善を加えていけるのが面白いですね。

and factoryは「マンガPark」以外に「マンガUP!」も開発・運用しているので、マンガアプリに関してかなり知見とノウハウが溜まっています。それらを活かしてどんどん良いものにしていきたいと思っています。

ーーーーーーーー佐々木さんの考える「良いもの」ってどんなものですか?

マンガParkで言えば、「ユーザーと作品が出会う」サービスにしたいですね。古い作品でも面白い ものはたくさんありますし 紙では人気が出なかったものもアプリでは人気が出るものもありますし、とにかくユーザーが「この作品と出会ってよかった」と思える機会を増やしたいです。

例えばサムネイルを作る時には、作品を読み込んで作者や作品をリスペクトし、その作品の本当の良さを表現するよう心がけています。 新連載の作品については、これまで積み重ねたデータに基づいて、引きのあるポイントを演出するようにしています。同じキャラクターでも顔の確度や服の着用感でクリック率が違ってきますので、細部にまでこだわって作成しています。

白泉社の方々も非常に意欲的で 、白泉社とand factoryが二人三脚で協力しあって成長させていっているという感覚があります。今後もどんどんブラッシュアップしていきたいです。です。

(マンガParkのDLはコチラhttps://manga-park.com/)


ーーーーーーーーマンガPark内で佐々木さんがオススメのマンガは?

マンガParkは作品数が多くて、オススメがありすぎるのですが(笑)フルーツバスケットは、昔から録画したビデオのテープが擦り切れるくらい何度も何度も繰り返して見ていた大好きな作品です。フルーツバスケットの高屋奈月先生が私の作ったサムネイルをリツイートしてくださったのを見た時は、感慨深くて少しウルっときましたね。思春期にはアニメ好きを隠していましたが、今はどんどんオススメしたいです!

ーーーーーーーーand factoryを受けに来た時は、まだマンガParkはなかったですよね。フルーツバスケットに携われることも決まっていなかったと思うのですが、この会社に入社した決め手は?

空気感ですね。以前勤めていた会社は、入社後に業績があまり伸びず、社員もどんどん流出してしまったんです。そうなった組織の空気ってとても淀んでいて閉塞感が漂っていました。and factoryは活気があって、ビジネス・プロダクトを伸ばしている勢いを感じました。

また面接当日に、そのまま食事をご一緒させていただいたのですが 、食事の場の会話でも価値観が共有でき、コミュニケーションがとりやすいと感じました。この人たちとなら毎日心地よく仕事ができるのではないかなと。他社からも内定を頂いていたのですが、やはり毎日仕事をする上で誰と仕事をするかということはとても大切だと感じand factoryに入社を決めました

入社後も印象は変わりませんし、むしろ勢いは増していて良い雰囲気の中で働けています。事業拡大している時期で仕事は忙しいですが、帰宅後に趣味のハンドメイド作品の創作時間もとれていますし、とても充実した日々を送っています!

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佐々木が「キラキラサイト」時代から培ってきたものは徹底した顧客視点とマーケティング感覚を持ったデザイン思考でした。マンガParkでも「この作品と出会ってよかった」と思われる機会の創出、ユーザーの使いやすさを徹底的に追及しています。

「作品を読み込んで作者や作品をリスペクトし、その作品の本当の良さを表現するよう心がけ」る真摯な仕事ぶりだからこそ、青春時代の憧れの方の目に触れたのかもしれません。

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