バンクシーや、奈良美智、アンディ・ウォーホルなど現代アートの巨匠たちの作品が揃う、日本初、アートの共同保有プラットフォーム「ANDART」は、現在1万2000人を超える会員を有し、さらなる事業拡大を目指しています。
世界中のアート市場は更なる拡大を続けていますが、一般的にはどうしても敷居が高く感じられてしまうことが多い業界です。そんなアートをもっと身近に、そしてアート市場をもっと活性化するために、ANDARTは様々なバッググラウンドや視野を持ったメンバーでチームを構成し、日々業務に取り組んでいます。
2020年4月にANDARTにジョインした山村佳輝さんは、ANDARTのコアとなる作品の仕入れやアートに関連する運用、企業とのコラボまで幅広く担当するアートチームの責任者。マネジメントから現場の業務まで多くの仕事を担当しています。今回は山村さんに、ANDARTに入るまでとこれからについてや、チームの魅力・ANDARTで働く面白さなどをお話し頂きました。
銀行員からアートを職にするまで
――まずは、山村さんのANDARTでの役割、仕事の内容を教えて下さい。
アートチームのマネージャーとして、ANDARTとYOUANDARTの作品の仕入れや販売、各事業部との連携を行っています。
――山村さんはANDARTにジョインするまで、どんな仕事をされていましたか?
大学卒業後、銀行に入社して主に法人営業を担当していました。大きい会社のお客様が多かったので、先輩のアシスタントや新規の営業などをしながら2年ほど働きました。元々アートは好きで興味があったので、たまに美術館に足を運んでいました。
――それからどのようにANDARTに出会い、ジョインするまでに至ったのでしょう?
確かSNSでANDARTのローンチの投稿を見つけたのが最初の出会いだったと思います。共同保有という新しいサービスを凄く難しそうな領域でやっているところに興味が湧きました。アートも好きでしたし、面白そうだなと思ったので、すぐにTwitterでコンタクトを取り、代表取締役CEOの松園さんにお会いしてジョインすることにしました。
――最終的に山村さんが、ANDARTにジョインしようと思った決め手は何だったのでしょうか?
元々転職するなら小さい企業に行きたいと思っていました。僕が入った頃のANDARTはまだメンバーが5人位しかいなくて、自分もチャレンジしやすい少人数の環境だったことが魅力のひとつでしたね。でも人数が少なくても、みんなで色々な話をして試行錯誤しながら、凄く活発な雰囲気で仕事を進めていましたし、良い意味でまだ安定していなくて業界的にも新しいチャレンジが出来そうな会社だったことが、ジョインする大きな決め手になりました。
ジョインしたらアートをもっと好きになった
ーージョインしてから、どのような経緯でアートチームをマネジメントすることになりましたか?
まず一通りのANDARTの仕事は、全て経験しました。事業を拡大するにあたって、肝となる作品の仕入れを担当する人数が足りていなかったことと、アートとビジネスの折衷的な役割を経験したことのある人が居なかったので、ジョインして1年半後にマネージャーを担当することになりました。
――アートチームのミッションや目標を教えて下さい。
作品の仕入れを必要な分、滞りなく行うことです。これは業界内での関係値をきちんと築きながらやっていかないといけないところなので、簡単に見えてなかなか一筋縄ではいかないことです。でも、色々な事業部があるANDARTの中でも特に根幹となっているのがアートチームだと思っているので、難しい仕事ですが日々チームで取り組んでいます。
――アートチームはどんな人が働いていて、どんな雰囲気のチームでしょうか?
現在メンバーは5人で、ギャラリーやオークションハウスなど元々アート業界で働いていた方々やアート専門の顧問の方も在籍しています。普段の仕事は各メンバーが責任を持って毎日テキパキとこなしつつも、みんなアートが本当に好きなので一緒に展示を見に行くなどメリハリのある雰囲気です。
――山村さんはANDARTでどんな働き方をされていますか?
現在は基本的にリモートワークで働いています。でも、リモートワークだとジョインしたばかりの人はキャッチアップするのが難しいかもしれないので、一緒にオフィスに来るなど柔軟に対応した働き方をしています。
――アートチームは仕事内容からしても、かなり知識が必要な領域という印象を受けます。これまでアート業界は未経験だった山村さんはどのように知識を身につけていったのでしょうか?
元々はちょっと興味がある程度でしたが、ANDARTにジョインしてからさらにアートを好きになってのめり込んでいったので、アートに関連する情報をひたすら自発的に拾ってインプットして、独学で勉強してきました。
ーー独学で身につけてきたとのことですが、もっと知識が必要だと思うことはありますか?
作品の歴史的な背景などは、まだまだ知識不足だなと感じることがあるので、そこはもっと掘り下げて勉強したいところです。ただ、ANDARTのユーザーさんはアートビギナーの方が多いので、ビギナーの方々の気持ちが分かることは強みでもあるのかなと思っています。今後もビギナー目線も忘れずに、知識を習得していきたいです。
ナシだったものをアリにできるのが、フロントに立つANDART
――山村さんがこれまでに属したチーム・会社とANDARTを比べて、何か違う点はありますか?
アート業界に精通している人材とビジネス人材が混在しているような会社なので、今まで働いてきた環境よりも凄く多様で、個性が強い人が多い印象です。
――山村さんにとって、ANDARTのアートチームで働く面白さや達成感を感じることは何でしょうか?
本来はアートって色んな領域と相性が良いと思っているのですが、日本のアート業界は常に多方面にオープンな業界ではないのが現状です。でも、長い業界内の慣習の中で何となくダメだと思われていたものが、ANDARTをきっかけに「意外といいんだな」と受け入れて頂く瞬間がよくあります。
――アートを共同保有もするサービスもその一例でしたか?
そうですね。共同保有は、日本ではANDARTが初めてスタートさせたサービスですが、沢山のユーザーさんに楽しんで頂いています。ANDARTという会社自体が新しい経験ができる場所ですが、やっぱりアート業界に一番近いところにいて密接に関わるのがアートチームなので、今まで“ナシ”だったものが“アリ”になる時により近くで立ち会えるのは、面白くてやりがいもありますし、達成感を感じます。
ーー”ナシ”だったものが”アリ”になる時とは?
作品をみんなで保有するという発想自体が業界内で散見されるものではなかったし、意味のないことだと思われていました。でも、今では多くのコレクターさんやギャラリーさんが、ANDARTのサービスに作品を出して下さっているので、そのことが”ナシ”を”アリ”に出来たことを表していると思います。会員数も増えていますし、ANDARTをきっかけにアートに興味を持ち始めたユーザーの方が、実際にギャラリーに行って自分で作品を購入したとのお声も聞いて、新しい流れを作ることが出来ているのも嬉しいです。
――“ナシ”だったものを“アリ”にするのは相当な労力が必要ですし、困難なことだと思いますが、その中で山村さんがチーム内でのコミュニケーションで意識していることはありますか?
やはりアートを共同保有するという領域は、まだ新しくて道筋も立っていないですし、模索しながら進んでいるので失敗することもたくさんあります。でも、ANDARTはその領域のフロントに立っているところなので、失敗は恐れないでチャレンジすることを正義にしたいですし、チャレンジすることを褒めるコミュニケーションを取るようにしています。
年齢関係なく、誰とでもフラットに意見を出し合うことができるカルチャー
――山村さんから見た、代表取締役CEO松園さんはどんな方ですか?
求心力が高く、巻き込む力が人一倍強くて、凄く人間として魅力がある人だなと思います。幅広い年代の方がANDARTで働いていますが、年齢関係なく松園さんについてきているのは、人間としての魅力や訴求力の高さが自然と色んな人に響いているからではないでしょうか。
――ANDARTで一緒に働くメンバーの魅力は何でしょう?
年齢関係なく、みんなでコミュニケーションを取れるところがいいなって思っています。この点は僕が今までいたチームとも違うと思います。例えば、取締役の高原さんは前職の銀行業界だと、かなり上のポジションに就くような方ですけど、凄くフレンドリーにフラットに話してくれます。でも、それは馴れ合っているという訳ではなく、「ANDARTの事業を拡大していく」という気持ちをお互いしっかり持っていて、その共通項を認識していれば年齢は問題にはならないということですね。常に誰とでもフラットなコミュニケーションが取れて、働いていて凄く良いチームだなと感じます。
――どんな人がANDARTで働くことに向いていそうでしょうか?また、山村さんはどんな人と働きたいと思いますか?
失敗もしますけど、会社全体がチャレンジを楽しむ雰囲気なので、常に当事者意識を持って好奇心のある人、そしてまだ発展途上なので変化を前向きに捉えることのできる人が合っている気がします。そういう人が入ってくれたら、楽しめる会社なんじゃないかなと思います。
――最後に山村さんがANDARTでやりたいことや実現したいことを教えて下さい。
アートに興味はあるけど踏み込めない人ってたくさんいるんじゃないかと思います。まさに自分もそうだったので、ANDARTが最初の入り口になって、アートに興味を持ってくれたり、実際に手を伸ばしてもらえたりする方が増えたらいいなと思っています。そのためにはアートチームで、お客様が求めている作品をきちんと供給していくことが大事なので、その点を今後もしっかりとやっていきたいです。
これまで個人や美術館で所蔵されてきたアートの「保有」という概念を覆す、日本初のアートの共同保有プラットフォーム「ANDART」。ANDARTのサービスは徐々に認知され、利用者数も増え続け、扱う作品も完売が続いています。もっと沢山の方々にアートの面白さを知ってもらうため、ANDARTは更なる飛躍を目指し、新たな人材を探しています。アートが好きな方はもちろん、アートマーケットの様々なプレイヤーと交渉を重ね、一緒にアート界を変えていくチャレンジをしたい方など、ご興味のある方はぜひ応募をご検討下さい。