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コロナ禍での工夫と努力でクライアントと関係構築を(OnlineMeetupレポートvol.2)

Vol.1に続き、2021年1月27日(水)に行った、第一線で活躍中のクリエイティブプロデューサー3名によるトークセッションこれからの時代のプロデュース力とはの内容を一部抜粋してお届けします!

どうやって案件を生み出していますか?

岡本:案件創出は時代と共に変わってきていると思いますが、コロナの影響やマーケットの違いも交えてお二人に聞いていきたいと思います。

中野:代理店やCMプロダクションなどのCD・ADがお客さんで、ビジュアル制作に関しては、弊社のクリエイターの作品を見せ、リソースやソリューションの説明をするなど、アマナグループで出来ることのケイパビリティ提案がメインです。コロナで直接お会いできなくなったので、オンラインでクリエイティブ局会を開いて頂いたり、企画の上流へのアプローチとして、アカウントへ伝える機会も増えてきました。

岡本:コロナの時期にどう我々の存在をアピールするか、案件を生み出す方法も色々と変わってきましたよね。案件が生み出されてから納品までの流れで変わってきた部分もありますか?

中野:オンラインの打ち合わせやリモート撮影が多くなっています。そのお陰でこれまで接触しにくかった方とスケジュール調整がしやすくなってコミュニケーションが増えたり、自分たちも物理的な移動がなくなったので制作進行を効率的に行えるようになりましたね。

岡本:どのお仕事でもオンライン化で結果として効率的になったこともあるだろうし、狙って効率化していくこともありますよね。

クリエイティブに拘りのある方だと、僕自身も膝附合わせることが中心でしたが、オンラインになって問題はありませんでしたか?

中野:画面上のやり取りで難しい側面もありますね。例えば、シズル撮影の時は現場でトライして、色んなプロセスを経て作り上げるんですが、現場にいないとその場の温度感とかプロセスが伝わらなくて、結構頑張って作ったものを画面上でさらっとNGにされることも。そうゆう時は直接会いに行って、ということは今でもあります。

岡本:まだオンラインに移行して1年経ったところなので、これから使い分けも出てきますよね。岡村さんの案件創出についてはいかがですか?

岡村:企業直かつ広告・宣伝でない部署の方が多く、更に固定でお仕事が継続することも少ないので、1回のお仕事でどれだけ関係値深く彼らを知ることができるのかが重要。クライアントに対して「もっとこうしたらいいんじゃないか」と仮説を立て、定期的に持ち掛けると、すぐにお仕事にならなくても時間が経ってからお声掛け頂くこともありますね。

キャリア入社でアマナに入って思うのは、有名な企業からもアマナという会社に対して声が掛かることが多いなと。そんな時、ありがたいことに担当プロデューサーとしてお伺いする機会が年々増えている印象があります。

岡本:オンラインになって変わってきたことはありますか?

岡村:僕は本質的にアナログ人間なので慣れなかったんですが…。ベースはデジタルに移りましたが、リアルが完全になくなったわけではなく、今まで何となくリアルをベースにやってきたことがオンラインファーストになったことで、貴重なリアルに変わって、リアルの価値や濃度が上がったなと。安全策を講じて会うタイミングは本当に貴重なので、そこで物事がグッと動きますね。僕たちの物理的な移動が減ったことで、時間の使い方も融通が利くようになり、結果的に良かったと最近思います。

岡本:アマナは写真撮影がスタートの会社で、僕もデジタルカメラに替わるタイミングにいて、最初はフィルムが当たり前でしたが、デジタルのメリットってすごくあります。ただ、フィルムでしか出せない価値、アナログの良さも上がっていく部分がありますよね。

新規のお客さんも大切ですが、既存のお客さんをどうやって継続させているのかということを聞かせてください。

中野:当たり前なんですが、CD・ADは僕らに求めることが大きくて、それに対して満足できる着地をさせることが重要ですね。一度お仕事をして「この人任せて大丈夫だな、頼れるな」という印象を持ってもらえれば、自ずとプロデューサーとして指名されるようになる。思い出してもらえる人、思い浮かぶ人になることはプロデューサーとして大切かなと。

岡村:僕のマーケットでも「信頼してもらう」ことは、同じくとても大切ですね。あとは、自分たちがどれだけ能動的に動けるか。移動時間が減った分インプットの時間に当てるようにしています。クライアントも時間を作ってくれやすくなり、こちらから能動的にコミュニケーションを取っていくなど、時間の使い方や能動性で関係値を築き続けているなと思います。

岡本:僕らだけでなくお客さんもインプットする時間が増えたと思うので、お互いにインプットした状態で、かつオンラインであれば頻度も高められますね。


co-creation partnerのプロデューサーとして

岡本:アマナは「co-creation partner」を掲げていますが、その背景にはアマナが世の中から求められていることが時代と共に変化してきたことがあります。

どんなに我々が「co-creation partner」と発信したところで、お客さんが会社やプロデューサーにそうゆう認識を持っているのかが非常に大きいところですが、そんな中、どうやってパートナーという存在に変わっていくのか、意識していることがあれば教えてください。

中野:これまでは具体的な制作依頼が多かったんですが、「こうゆうことしてみたいけど、どうしたらいい?」という相談者としてプロジェクトメンバーの一員になることが重要。スチールや動画撮影のプロデュース・プロダクション業務だけじゃなく、企画からチームとして一緒に考えられるプロデューサーが求められていると思いますね。

岡本:代理店のCD・ADでも何が正解かわからない・お手上げって時に、頼れる存在ってことですよね。

岡村:「co-creation partner」って僕たち発信だけじゃなく、クライアントからアマナのセンスに作ってもらいたいしそこに自分たちも参加させてほしい、という熱いメッセージをもらうことも増えています。何度も一緒に視察したり、ワークショップで意見交換をしたり。お客さんですがパートナーとしてフラットでクリーンな関係でクリエイティブをセッションしているような印象ですね。

中野:先日、SNS施策で「楽しいことしたいんです、アマナさん一緒に考えましょうよ」という楽しい打ち合わせがありました(笑)発注者と受託者の関係ではなく、このブランドを一緒によくするための方法を考えましょうよっていうディスカッションの場で。そう言ってもらえるのが本当のパートナーだなって感じますよね。

Vol.3 「右脳&左脳のハイブリット型プロデューサーが求められるVUCA時代」へ続きます!

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