ハーゲンダッツのアイスクリームと、メゾンカイザーのパンがコラボした「MAISON KAYSER presents Häagen-Dazs Bakery (メゾンカイザープレゼンツ ハーゲンダッツベーカリー、以下ハーゲンダッツベーカリー)」。おいしさのハーモニーを全国へ広げたプロジェクトについてお届けします。
【プロジェクトメンバー】
金子修也/amana(トップ写真右)
「ハーゲンダッツベーカリー」プロジェクトの統括プロデューサー。代理店とやりとりしながら、全体の進行を指揮。
村上英司/amana DESIGN(トップ写真真ん中)
本プロジェクトのプランナー兼クリエイティブディレクター。施策全体のプランニングを担当し、クライアントからの信頼も厚い。
片柳満/amana DESIGN(トップ写真左)
本プロジェクトのアートディレクター。3つのキービジュアルや、今回のために装飾した店舗デザインを始め、全体のクリエイティブディレクションを担当。
Q:クライアントからの依頼内容を教えてください。
A:村上英司(以下、村上):これまでもハーゲンダッツのWeb施策を受注していましたが、2016年に初めて代理店から「話題になるようなリアルイベントを」と依頼を受けました。そのときは期間限定ショップ「ハーゲンダッツサマーテラス」を出店し、ニュース番組に取り上げられるなど話題となりました。 今回は、2017年の1年間を通して3回ほど同様のイベントを行いたいと要望があり、ゴールデンウィークに実施したのがメゾンカイザーとコラボした「ハーゲンダッツベーカリー」です。
Q:依頼に対して、何を企画・制作しましたか?それぞれの役割と共に教えてください。
A:金子修也(以下、金子):グラフィックや動画はもちろん、メニュー開発、ネーミングやロゴデザイン、メニュー表の製本もアマナで担当しています。
村上:アマナのソリューションを総動員して制作したプロジェクトですよね。金子さんはプロデューサーとして代理店から直接話を受け、主にタスクの整理やスケジュール管理をしてもらっています。僕はコアの企画を担当し、全体のアートディレクションを片柳さんにお願いして、一緒に話し合いながら世界観を作っていきました。
Q:こだわったポイントを教えてください。
A:片柳満(以下、片柳):今回実施したのは、ハーゲンダッツとメゾンカイザー、どちらも商品に強いこだわりを持っているブランドのコラボです。1つのビジュアルだとその世界観を表現しきれないと判断し、3つのキービジュアルを提案しています。1つはメゾンカイザーがフランスのメーカーということもあり、メゾンカイザーのイメージカラーである爽やかなグリーンをバックに、フランス映画のようなビジュアルに。
村上:2つ目はおいしそうに見える、シズルにこだわったビジュアルを。そしてもう1つは、「2つのコラボ」を表すグラフィカルなビジュアルを制作しました。ハーゲンダッツのイメージカラーであるバーガンディレッドと、メゾンカイザーグリーンの2色を大胆にあしらっています。ビジュアル表現の幅の広さで、贅沢に世界観を伝えることを意識しました。
片柳:フォトグラファーの、食に対する表現力の高さが存分に発揮されたビジュアルです。
左:美しいシズルに見とれてしまいます。右:グラフィカルなビジュアルは、ファッション系メディアで多く使用されました。
Q:プロジェクトを進めるにあたり、苦労したこと、難しかったことはありましたか?
A:村上:1つの店舗を丸ごと担当できることが醍醐味ですが、制作物もたくさんありました。1つ1つにこだわることは面白くもあり、苦労しましたね。オリジナルメニューの開発では、メゾンカイザーのシェフにバニラアイスに合う最高のパンをお願いして、ビジュアルのメインを飾る三角のクロワッサンハットや、テイクアウト用のクロワッサンコーンを作ってもらいました。開発の裏側を伝えるムービーも作ったんです。
片柳:メニュー表は、そうした商品に負けないよう箔押しして高級感を出しています。
金子:PODs(アマナのプリントサービス)にお願いしたとき、すぐにサンプルを制作してくれて、短い時間の中で素早く対応してもらえたのには本当に助けられましたね。
Q:クライアントからの評価、世の中へのインパクトはどうでしたか?
A:村上:どの時期に何をすれば話題になるかを広告代理店やPR会社と一緒に考え、店頭、Web、SNSを通して企画の魅力を最大限に伝えたことで、「ハーゲンダッツベーカリー」は世の中で大きな話題となりました。 また、全国のメゾンカイザーにも今回作ったオリジナルパンを販売してもらい、SNSキャンペーンも連動させることで、盛り上がりを加速することもできました。
金子:ニュース番組で多数取り上げられ、InstagramやTwitterなどでも多く投稿されたので、クライアントには大変喜んでいただきました。成果を上げることに加え、プロジェクト終了後に毎回実績をレビューしていることも、次の受注へつながっていると感じています。
Q:「アマナだからこそできた」と思うことを教えてください。
A:片柳:今回のチームメンバーとは、これまでも一緒にハーゲンダッツのプロジェクトに取り組んできました。クライアントの好みや、やりたいことを理解できているからこそ、商品開発からすべてのアウトプットまで任せてもらえたと思います。
金子:制作に関わったスタッフの多くが社内にいるからこそ、意思疎通が早く、短い時間の中でたくさんのものを制作できましたよね。アマナだからこそ実現できたプロジェクトだったのではないでしょうか。
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