マーケティング支援を手がける企業が多く存在する現代。私たちアキナジスタも、アドネットワーク事業、アドソリューション事業などを通じ、同様の事業を行っています。ただ、私たちの強みは“伴走型”での支援。今回は伴に走る株式会社ORATTA(オラッタ)とのエピソードを紹介します。
「マーケティング施策を変えなければ」——そのとき、1本の電話が
▲ORATTA代表取締役の今井勇樹氏
私たちがマーケティング支援を行っている、株式会社ORATTAは“テクノロジー・ドリブン”をモットーにゲームの企画、開発、運営をすべて内製で行っているベンチャー企業です。
人気アニメを題材にしたゲーム「BLEACH 卍解バトル」やリアルタイムギルドバトルゲーム「三国志レイヴ」など、これまで数々のタイトルを生み出してきています。数あるタイトルのなか、私たちは戦国美少女RPG「戦国アスカZERO」のマーケティング支援を行っています。
2015年のリリースから、約2年で160万ダウンロードを突破。順調にユーザー数を伸ばしているなか、なぜ、ORATTAはアキナジスタのサービスを活用することにしたのでしょうか?
ORATTA代表取締役の今井勇樹氏は、こう振り返ります。
今井氏 「戦国アスカZEROをリリースした段階では、広告を出す前に、出稿先に関する情報をしっかり集めてから判断する、という方法を採っていました。そのため、実施に至るまでに時間や労力がかさみ、展開にスピード感が出ませんでした。サービスの規模が拡大していかない。マーケティングに対する考え方を改めなければいけない、と思っていたんです」
そこで今井氏が目をつけたのが「ROAS(広告費用対効果)」という指標。これは投資した広告費に対して、どれだけ広告経由の売上が発生したかを測る指標です。
「事前にあれこれ調べるのはやめて、まずは一気に展開してみてはどうか。その上で、このROASをもとに素早く改善するようにすれば、スピーディな意思決定ができるのではないか」——今井氏はそう思い、マーケティングのやり方を変えることにしたのです。
今井氏 「そうと決まれば、さまざまなマーケティングツールを試してみよう、と。ちょうど、そのタイミングで、もともと繋がりのあった小林さんから『弊社のサービスを使ってみませんか?』と連絡が来たんですよね」
この1本の電話がきっかけとなり、アキナジスタのサービスがORATTAで導入されることになったのです。
成果を出すポイントは、日々の緻密なコミュニケーション
▲コミュニケーションツールには、ORATTA専用のチャットルームも
まず活用いただいたのは、Webページをスクロールすると表示されるインスクロール広告や、アプリを起動した直後などにアニメーションや画像を使った広告が映し出されるスプラッシュ広告などの手法によって、広告配信をするサービス「OCTOPUS(オクトパス)」です。
その後、バナー広告など商材に合わせた最適な訴求が行えるアドプラットフォーム「TAP ONE(タップワン)」が、「戦国アスカZERO」のマーケティングに活用されはじめます。導入の背景について、アキナジスタ代表取締役社長の小林祐介はこう語ります。
小林 「TAP ONEは2013年にサービスを開始しているんですが、最初のころは広告配信のロジックを見直したり、配信先を開拓していったり、地道にサービスをブラッシュアップしていました。そしてリリースから4〜5年経ち、サービスも良い感じになってきたので、『今なら』と思い、改めて今井さんに連絡をとり、TAP ONEも使ってもらえることになったんです」
「戦国アスカZERO」でTAP ONEを活用してみたところ、サービスも右肩上がりで成長。今井氏は手応えを感じている、と言います。
今井氏「弊社は他のゲーム会社と比較すると、直接取引の比率がすごく高くて。弊社のマーケティングチームと、アドネットワーク側のチームが直接会話をしながら、広告を実施しています。この場合、問題を解決する力が両社にあるかどうかで、広告効果が大きく変わるんですね。広告の効果には寿命があるので、たとえ短期的には効果が出ても、放っておくとすぐに下降してしまいます。
ところが、アキナジスタは問題解決力が高い。TAP ONEのチームが伴走しながら、お互いに細かくチューニングし合っているからこそ、結果が出ているのかな、と思います」
TAP ONEチームはコミュニケーションツールにORATTA専用のチャットルームを開設し、担当者同士で緻密にコミュニケーションを取りながら、運用をしています。そのコミュニケーションをとるなかで広告効果を最大限に発揮できるよう、ORATTAと同じ方向を見ながら、マーケティングのサポートを行うことができているのです。
実際、TAP ONEチームの提案を実行したところ、ORATTAの売上げが3倍になるなど、サービスの成長に大きく貢献しました。
小林 「我々のサービスは、きちんと成果を出さなければ存在意義がない。クライアントから広告費をいただいているのに、『すみません、結果がでませんでした』というのは通用しないわけです。クライアントの期待に成果で応えたい、と思うからこそ、とにかくクライアントに寄り添って、細かくサポートしていきます」
「情報が少ないから出稿できない?では、開示しましょう」
▲TAP ONEのクリエイティブ担当
少し話は変わって。広告の管理画面を触ったことがある方であればご存知かもしれませんが、重要な部分が見えないという現実があります。なぜか?それはすべてを開示してしまうと、結果がすべてリアルにわかるからです。しかし、TAP ONEはオープンであることをモットーにしています。
なぜ透明性を貫いているのか——そこには小林の強い思いがあります。
小林 「非開示の内容が多ければ多いほど、クライアントは『怖いから出稿したくてもできない』という話になってしまう。それって我々からしたら、本末転倒な話じゃないですか。別に変なことをしているわけではないので、必要な情報は開示すればいい。その方がクライアントも安心すると思うんですよね。だからこそ、アキナジスタは透明性を担保し続けています」
今井氏 「TAP ONEの管理画面は配信状況が一目で分かるので、施策の良し悪しが分かりやすい。次の施策を考えるときの参考になる情報が、管理画面に溢れているんです。『本当にここまで開示しちゃって大丈夫なの(笑)?』と言いたくなるくらいですね」
期待するのは、自社のマーケ部門の“ような”役割
▲ORATTA今井勇樹氏(左)とアキナジスタの小林祐介(右)
クライアントと向き合い、長期的な視点で顧客のためになるアドバイスをしていくーーその思いを軸に、アキナジスタは、ORATTAと伴に走り続けています。
この先も、同じ“チーム”としてORATTAと手を取り合い、プロモーションを支援し続けていきたい。そう、小林は話します。
小林 「これからも、今行っている取り組みを強化していきながら、ORATTAさんのマーケティングを支援していければ、と思っています。2017年現在は、主に『戦国アスカZERO』というアプリをメインに支援させてもらっていますが、仮に新しいアプリが出たとしても、同じスタンスで支援を続けていくつもりです」
私たちアキナジスタのマーケティング支援は、まだまだはじまったばかり。今後も期待以上の成果をもたらすことで、ORATTAの成長に寄与していきます。
今井氏 「ORATTAはゲームの企画開発だけでなく、リリースした後の運営も含めたすべてを内製で行うことに強みがある会社です。当然、マーケティングも内製していかなければいけない。それに加え、新しいサービスも定期的に生み出していく予定なので、今のような取り組みを継続してやってもらう、というところをアキナジスタには期待しています」
ORATTAに限らず、今後もアキナジスタは“伴走型”と“透明性”を武器に、企業のマーケティング活動を力強くサポートしていきます。
【株式会社ORATTA(ORATTA, Inc.)】
https://www.oratta.net/
Text by PRtable