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なにをやっているのか

東京都約40%は森林に覆われています。
木材をふんだんに使って住宅を建築しております。
秋川木材協同組合は、創業66年になる東京都で唯一残る木材組合です。 東京都の木「多摩産材」の製材・加工・販売をしております。 現在の組合員は全15社。各組合員の会社には営業部などは存在しないため、代わりに組合事務局にて営業や広報活動をしております。 建築・家具関係の方が集まる展示会や交流会で話が弾み仕事になる場合や、インターネットやSNSから仕事を頂く場合もあります。 また、近年の公共事業では、多摩産材指定が入る場合も少なくなく、施工する工務店や設計事務所に多摩産材の情報をしっかりと届けることが重要になります。 駅舎や市営住宅など大きな仕事を受けた場合は、各社が得意としている部材事に仕事を仲良く振り分けます。 しかしながら、実際には多摩産材の事を知らない人がほとんどです。 一般の方はもちろん、残念ながら建築関係の方でさえ、多摩産材の事をほとんど知りません。。 その為、最も重視しているのが情報発信です。インターネット、SNSでの配信や各イベントを行っております。 また、私たちの森林は東京都心からも1時間強で来れる距離の為、実際に足を運んでもらえるような企画も検討しております。 長く多摩の森林に関わってきた私たちが、適切に多摩の木材を使うことにより、結果的に多摩の森林を守る。 これが私たちの仕事です。

なぜやるのか

かつては林業で栄えた有数の町でした。
現在でも丸太はセリ市場で競って取引されます。
東京都の約40%は森林に覆われております。 この多摩地域にはわずか数十年前には300社を超える製材業者がありましたが、今ではあきる野市・日の出町を中心に30社程しか残っておりません。 コンクリートや新建材の出現で、無垢の木材はだんだんと使われなくなってきました。 残った私たちが多摩産材の良さをしっかり伝え、消費者に使っていただきたいと思っております。 わざわざ東京の木を使わなくても、地方にたくさん木はあるじゃないか?そうお思いの方もいるかと思います。 普段はあまり気にされないかと思いますが、多摩の森林は東京都心の大事な水源地でもあります。 また、都政モニターアンケートによるとハイキングなどのレクリエーションとしても期待されているそうです。 木を使わないと山は手入れをされず、どんどん荒れていきます。 真っ暗になった森林は、しっかりと根を張らず土砂崩れなどの原因にもなります。 そうなると水源としての役割やレクリエーションとしての役割も果たすことができません。 しっかりと木を使うことにより、森林に手入れが施され、森林を守ることにつながります。 東京で林業・製材業を営むのは、人件費の面、税金の面などで厳しいことも多いのですが、多摩の森林の歴史をつなぎ、守るためにも私たちは活動を続けてまいります。

どうやっているのか

年に複数回暑気払いや忘年会などが行われます。
伐採見学バスツアーでは、毎回多くの方のご応募があります。
他の一次産業同様林業も高齢化が進んでいますが、東京の森林には若い人も入っており、組合にも30代の方に代替わりするなど、若返りが図られております。 組合員は主に現場での作業をしている為、組合事務局にて販売・マーケティングを行うことになります。 木を使ってもらうにはまず知ってもらわなくてはなりません。 志を共にする仲間と「TOKYO WOOD」というブランドを立ち上げ、HP、SNS等で情報発信を行っております。 また、年に複数回、多摩の森林の見学バスツアーや、映画上映イベントなどを行っております。 今後は多摩産材を使った新商品の開発、ECでの販売などを行い、より多摩産材の情報を消費者へ届けたいと思っております。 ▼秋川木材協同組合 ホームページ http://akigawamokuzai.or.jp/ ▼TOKYO WOODウェブサイト http://tokyowood.net/story/