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「バンド活動と新規事業の立ち上げは似ている」プロミュージシャンを目指したマーケターが挑む、ビジネスにおけるゼロイチ

経営戦略立案から広告・営業・コールセンターオペレーションの請負や営業人材の派遣まで、一気通貫で顧客事業の成長を支援するAIGATE。コンサルティングや課題解決のソリューション提供し、新規事業の立ち上げにも力を入れています。そんなAIGATEのグロースを牽引する社員の一人が、現在マーケターとして活躍する加来昂平。

「ブースター」と呼ばれるほどの推進力をもって新規メディアを続々と立ち上げる彼は元ミュージシャン。プロを目指し本気で音楽活動をしていた過去があります。なぜ加来はマーケティングの世界に飛び込んだのか。そして現在、どのような新規事業を立ち上げているのか。「AIGATEで働く今が一番楽しい」と断言する彼の足取りと、描いている未来を伺いました。


【プロフィール】
加来 昂平(かく・こうへい) マーケター

3人組バンド「sfumart」のギターボーカルとして4年半活動。バンド解散後もプロを目指すが、29歳でWebマーケターに転身。3社で広告運用やWebマーケティング戦略立案などを経験し、2020年7月にAIGATEへジョイン。現在は、マーケターとして複数の新規事業立ち上げに携わる。


「絶対にプロになる」可能性を信じ、夢を追いかけたバンドマン時代

――AIGATEにジョインするまでのキャリアを教えてください。

29歳まで、プロを目指して音楽活動をしていました。最初に組んでいたバンドは、東京を拠点に活動しながら大阪や名古屋でもライブを開催。インディーズながら、CDショップの売上ランキングで10位を獲得したこともあります。

プロになるためには多くの人に認知してもらう必要があったので、その頃からデモCDの手売り販売や自主企画イベントの開催などオフライン施策に加え、ブログやホームページ、SNSを通じたデジタルマーケティングにも力を入れていました。

しかし、「音楽で食っていく」道は険しく、私以外のメンバーは脱退。バンドは解散することになりました。それでも、「絶対に音楽の世界で成功する」と信じ、音楽活動を継続。ソロ活動をしたり新しいバンドを組んだりして、プロへの道を模索し続けていました。

――しかし、29歳で音楽活動をやめた。その理由は何だったのでしょうか?

30歳を手前にして身の振り方を考えた、というのが正直な理由です。プロミュージシャンとしての未来が見えないまま、30歳を過ぎても夢を追い続けていいんだろうか……と悩んでしまったんです。

その頃、父に癌が見つかり、「家族を支えられる人間になりたい」と思ったことも大きかった。自分にとっての節目が重なったため、社会人として働く決意をしたのです。

そんな時、タイミング良くアルバイト先で「正社員として広告運用をやってみないか」と声をかけられ、社会人としてWebマーケティングの世界に足を踏み入れることになりました。


Webマーケターとしての成長を求めてAIGATEヘ

――Webマーケターに転身後、どのような仕事をされていたんですか?

最初に入ったのは老人ホーム検索サイトを運営している会社で、サイトのSNS広告やリスティング広告を運用していました。Webマーケティングの担当者は他におらず、私が新たに広告運用の仕事を立ち上げた形だったので、すべて独学で業務を行なっていました。

――その後はどのようなキャリアを歩まれたのでしょうか?

Webマーケティングの仕事を始めると、想像以上に面白く、次第に「もっと成長したい」「大きな組織で仕事をしてみたい」と思うように。そこで、もう少し規模の大きい2社目へ転職します。

そこでは、10数名いるマーケティングチームの一員として、大きな組織で広告運用を経験することができました。しかし、担当する業務自体は1社目とほぼ同じ。規模が大きい企業ゆえに縦割り組織で、携われる範囲も限定的でした。

もっと上流から幅広い業務を経験したいと思っていた私にはもどかしい状況だったので、次はスタートアップ企業に転職。そこではWebマーケティングに関する知見を持つ人が他にいなかったため、CMOレベルで戦略立案から幅広い業務を任せてもらえて、やりがいを感じられました。

ところが、コロナ禍でその会社のメイン事業が一変。他社から譲り受けたサービスを運営することになり、マーケターとしての面白みを感じられなくなってきました。働き方や待遇を鑑みても、この会社で働き続ける未来を描くことができなかった。そうして転職を考えてエージェントに登録し、AIGATEに出会ったのです。

――AIGATEに入社する決め手は何だったんでしょう?

代表の竹尾に惹かれたことが決め手でした。大学在学中から数々の事業再生を成功させてきた再生人としての実力や、他のスタートアップとは異なる哲学でAIGATEを経営していることを知り、「ここで働いてみたい」と思ったのです。

また、これまで3社で働いてきた経験上、AIGATEの企業規模と私の希望する裁量の大きさがマッチすると感じたことも入社の理由のひとつです。広告運用担当としてのオファーをもらっていましたが、その領域にとどまらず幅広い業務で貢献できるという確信がありました。


音楽活動で得た強みを活かして「ブースター」に

――AIGATEでの現在の業務内容を教えてください。

新規事業として複数のメディアを立ち上げています。私はそのプロジェクトマネージャーであり、進行管理などを担当。経営層のアイデアをもとに、形にしていく部分をまるっと任されています。

AIGATEのビジネスの特徴は、フロー型とストック型によって盤石な収益基盤が構築されていること。私が立ち上げているメディアは、ストック型ビジネスの柱のひとつとして収益に貢献するものです。

メディアのひとつは、立ち上げから1ヶ月弱でローンチ。すでに想定通りの成果を出していますので、今後さらに収益を伸ばすため、PDCAを回して改善しているところです。

――これまでの経験はどのように活かされていますか?

SNS広告のクリエイティブでABテストを行なったり、メディアのターゲット層に刺さるコピーを考えたりする際に、これまで培ったWebマーケティングの知識や経験が活きています。

現在立ち上がっているメディアに関しては、まずは実行し、そのから見えてくるデータを見て検証→仮説→実行を高速で改善を繰り返す、アジャイルマーケティングという手法を取り入れました。その結果、より多くの人がメディアを訪問してくれるようになったんです。

――現在は新規事業立ち上げだけを担当しているのでしょうか?

そうですね。入社してすぐは広告運用に従事していたのですが、役員と1on1を繰り返すなかで私の希望や適性を鑑みて、新規事業立ち上げを担当させてもらうことに。私自身、音楽活動でゼロイチを続けてきたので、まさに得意分野なのです。

バンドと新規事業の共通点はそれだけではありません。主体性を持って自ら動かなければ何も始まらない、という点も同じです。音楽活動を通して培ってきた推進力が、AIGATEの「ブースター」として役立っていると感じます。

徹底的な1on1によって適材適所な配置をしてもらい、自分の得意なことを存分に活かせている。今が人生で一番楽しいですね。


「朝令朝改」に対応できる柔軟さが、ゼロイチには不可欠

――これまで勤めてきた企業と比べて、AIGATEでの仕事はどう変わりましたか?

さまざまなメディアを並行して立ち上げているので、これまでより業務の進行スピードは早いです。任せてもらえる規模も目標収益額も圧倒的に大きい。私が担う責任の大きさを考えると、やりがいを感じますね。しっかり成果を出さなければと身が引き締まる思いです。

――AIGATEで新規事業立ち上げに携わるにあたって必要なものは何だとお考えですか?

思考の柔軟性です。当社の代表や経営陣の情報スピードは非常に早い。社内では、朝令暮改ならぬ「朝令朝改」と言うくらい、今日話していたことが来週には変わるといったことが頻繁に起こります。その環境についていくための柔軟さや、受け取った情報を点から線につなげるスキルが必要だと感じています。

またWebマーケティングの世界は日々変化していくので、新しいことを学び続ける姿勢も大切です。日頃から広告を見てインスピレーションを得たり、成功事例の裏側にある戦略を想像したりして、業務に活かすようにしています。

――AIGATEでの今後の展望を教えてください。

まずはメディアの立ち上げに力を入れていきたいです。収益性だけでなく、広く社会に役立つようなメディアを作りたいと考えています。今はまだ経営陣のアイデアをもとに実行している段階なので、いずれは自分発のアイデアからビジネスを創出してグロースさせたい。

そして、ゆくゆくは事業再生や社内起業などにも挑戦したいです。AIGATEにはそのためのアセットが十分にあるので、上手く活用して社会貢献できればと思っています。


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取材・文:矢野 由起

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