サポート付き貸し農園「シェア畑」や、農業求人サービス「あぐりナビ」など、様々な農業ビジネスを展開するアグリメディアの社員インタビュー。
今回は、 HR事業本部の全体統括をしている松原さんにお話を伺いました。HR事業本部への思い、アグリメディアとの出会いから現在、そしてこれからについてお話しいただきました。
当時の社員数は6人。自分の行動が会社の成長に直結することに、ワクワクが止まらなかった。
ーー現在はどのような業務を担当されていますか?
農業専門求人サイト「あぐりナビ」を展開しているHR事業本部の全体統括をしています。HR事業本部にはリクルーティングアドバイザー(RA)が所属する営業部、キャリアアドバイザー(CA)が所属する人材紹介部、マーケティングなどを行う事業推進部があります。3つの部の責任者やメンバーと日々コミュニケーションを取りながら、業界課題の解決に取り組んでいます。
ーーアグリメディアにはどのようにして出会ったのでしょうか?
新卒で入った前職では総合証券のリテール営業を行っていました。前職の会社はいわゆる大企業だったので、「自分は大人数の中の1人にしかすぎない」ということにつまらなさを感じてしまって。そんな時、友人が「面白そうな会社がある」とアグリメディアを紹介してくれたんです。仕事終わりに、すぐに話を聞きにいったのを覚えています。
ーーアグリメディアへの入社の決め手は何だったのでしょうか?
当時のあぐりナビはまだ社員が6人で、オフィスもマンションの小さい1室でした。前職とは全く違う、これから大きくなっていく過程に自分自身が関わっていけることが面白そうで!創業者の話にも惹かれて「こんな自由でワクワクする会社があるんだ!」と、当時24歳の私にとってすべてが魅力的でした。
正直、入社してすぐは前職より給料が半分になりましたが、それでもこれからに対するワクワクの気持ちが勝っていました。自分の上げた成果が会社の成長に直結する、ということがプレッシャーでもあり何よりのやりがいで。
ただ、なかなか成果を上げられず、入社して3ヶ月目くらいで本気で辞めようかと考えました。「自分が成果を上げられないことで会社がダメになってしまう」「会社にとって今が一番大事な時期なのに」と落ち込んでしまって……。家の近所のパン屋で職人募集の貼り紙を見かけて、本気でパン屋に転職しようかと考えていた時期もありました(笑)。
挫折したからこそ分かった、「顧客目線」に立ち続けることの大切さ
ーーそんなストーリーがあったのですね!そこから変われたのは、何かきっかけがあったのでしょうか?
当時の私は、「会社の力になりたい」という思いが強かったこともあり、顧客目線に立って仕事ができていなかったんです。それに気がついたことが大きかったですね。
成果を上げられずにモヤモヤしていた時に「自分はなぜ転職することにしたのか」を改めて考え直しました。そこで、前職での経験から「お客様のためにならない仕事はしたくない」という思いがあったことを思い出して。「売れなくてもいいから、100%顧客目線で一からやり直そう」と意識を変えてみることにしました。そうすると営業手法そのものが変わり、次第に実績もついてくるようになりました。
ーー意識が変わったことでやり方も変わったのですね。具体的に、どのように変わったのですか?
お客様へのアプローチを「お願い営業」から「お客様の課題解決」へ変えました。
以前は、断られても「うちに求人を載せてください!」としつこく頭を下げ続けるようなやり方だったんです。顧客目線を意識するようになってからは、事業者が叶えたいことや困っていることの考察を行い、「今何が必要か」を徹底的に考え、本質の課題解決ができるよう提案を繰り返しました。
例えば、求人を掲載しても応募が来ない農家さんに対して、なぜ応募が来ないかを突き詰めて話したり。本気で話し合うからこそ、言い合いになったこともあります。それでも、農家さん自身が課題を理解し成果を出すためには、農家さんにも新たな視点を持ってもらわなければならない。問題に向き合い、ニーズを叶えるために必要なことをきちんと言うようにしました。
次第に、そんな私を見て農家さんも私を信頼してくれるようになって。顧客目線で課題に真剣に向き合うからこそ、「あぐりナビを利用しなければ、目の前の農家さんの採用成功は叶えられない」という意識を持って取り組むように変わっていきました。
2023年から全体統括へ。「自立した組織」を目指して、出る杭は伸ばす
ーー現在のHR事業本部は、松原さんから見てどのような雰囲気ですか?
とても賑やかな雰囲気です。上長だけでなく、横に並ぶメンバー同士でもしっかり話し合いができるように、心理的安全性を確保しながら日々コミュニケーションを取るようにしています。
また、組織全体として「自立していこう」というテーマがあって。トップダウン型の組織ではなく、一人ひとりが主体性を持って業務に取り組める組織を目指しています。
自分で考えて動く方がやっぱり楽しいですし、指示された動きで成果を上げたとしてもその人の成長にはつながりにくいと思っています。一人ひとりが自分で計画を立て、実行し、振り返りをする。最初は失敗してもいいから、出る杭を伸ばすことで、個性を活かして成果を上げられるチームを目指しマネジメントしています。
ーー心理的安全性。組織において大切なポイントですよね。確保するために意識していることはありますか?
正解、不正解に関係なくまずは発言することに意味があると思っているので、ミーティングの前にはそのような声かけをして意見を発しやすい雰囲気作りを心がけています。
あとは、ミーティングの途中でワークを入れて発言する機会を作ったり、発言した人には拍手をするようにしたり。ミーティングだけにかかわらず意見や発信、バリューを体現している人は称賛するように気をつけています。小さなことですが、このような積み重ねが大切だと思っています。
アグリメディアなら、農業界の課題と伴走し続けられる
ーーそんなアグリメディアHR事業部の営業としての「面白さ」はどのようなところだと感じますか?
自分たちの行動の一つひとつが農家さんの夢や、事業の成長に直結するところです。
例えば、私がRAをしていた時に担当していた個人農家さんが印象深くて。その方はもともとシェフをしていて、実家も農家ではなかったので1人で農業を始められました。始めは求人を出してもなかなかうまくいかなくて……。求人のターゲットを絞ったり、それに合わせて求人の内容を変えたり、試行錯誤しながらなんとか2名の採用が決まりました。
その後、私は担当から離れたのですが、チームメンバーがバトンを引き継いであぐりナビで求人を続けていってくれました。その農家さんは、今では従業員数は20名を超え、法人化も果たして。そういった過程を見る度に、私たちがやっていることの社会貢献性を肌で感じることができますし「頑張ってよかった」とやりがいを感じます。
売って終わりではなく、伴走できることで感じられる面白さはアグリメディアならではだと思います。
ーーでは、どんな素質を持っている方が活躍されていると感じますか?
有言実行ができる人ですね。あとは引っ込み思案ではなく、積極果敢にさまざまなことにチャレンジができる人。またチャレンジに対しても、より大きな成果を求めて周りを巻き込んでいけるような人が活躍していると思います。
アグリメディアのバリューでもある「挑戦」「共創」「実直」を体現しながら自身の役割に向き合える人が成果を上げているのではないかと思います。
ーー今後アグリメディアで挑戦したいことを教えてください。
現在あぐりナビでは、人材の入り口支援しか行っていません。ただ、人材の供給だけを続けていれば業界が良くなるわけではないと思っています。採用した人材が定着すること、また定着した人材が成長することで業界が良くなると考えています。
また、人材だけにとどまらず、生産者が生産性をしっかり上げていくために、忙しい生産活動の片手間で行わなければならない事務作業や販路開拓などを代行し、栽培にもっと力を入れることができる環境を構築していきたいです。そうすることで生産性を上げ、農にかかわる人がより多く、より明るくなる未来の実現に挑戦していきたいです。
ーー最後に、読者の方へメッセージをお願いします!
少しでもアグリメディアに興味を持っていただいているのであれば、まずはカジュアルに話してみませんか?とお伝えしたいです。
いきなり選考に進むと考えるとハードルが高いかもしれません。なので、まずは「カジュアル面談」という形でアグリメディアに対する気になることや、あなたのやってみたいことをお互いフラットにお話してみましょう。
その中で、「やってみたい!」という気持ちが高まれば、ぜひ選考にも進んでもらえればと思います。お待ちしております!
ーーありがとうございました!
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編集・取材・撮影:みえだ舞子
執筆:momoka