農業人材サービス「あぐりナビ」を担当するHR事業本部に所属し、関西エリアの農家や農業関連企業への営業を担当している荻野。アグリメディア入社前は、証券会社、人材会社と大手企業の営業職を経験してきました。同じ営業職でも、これまでと現在の仕事には、大きな違いがあるといいます。
大手からベンチャーへ。貢献と挑戦が決め手
―大手からアグリメディアのようなベンチャーに転職した背景を教えてください。
前職は人材業界で、いろいろな企業の採用のお手伝いをするなかで、医療・介護・農業分野の人材採用に大きな課題を感じていました。その分野に携わることで、人材を通じて業界全体の課題の解決に貢献していきたいという気持ちがありました。
また、自分自身のキャリアステップや成長機会を考えて、最終的に入社を決意しました。新卒からずっと大企業の看板の下で営業をしていたので、新たな挑戦として、より裁量を持って働ける環境で、これまでの営業ノウハウに+αで貢献できる仕事がしたいという気持ちがありました。
アグリメディアは、今後の成長余力の大きい会社で、重要なポストや新たな仕事に挑戦できる機会がありそうだと考えました。実際に面接で、これまでの営業経験を活かしながら、新規事業の立ち上げに関われる可能性があるという話があり、入社の決め手になりました。
―入社後、どのようなところにやりがいを感じますか?
ときにお叱りを受けることもありますが、やはりお客様の声を直に聞けるのは営業ならではの喜びです。また、お客様の採用ニーズに対して、弊社が展開するさまざまなサービスを活かした施策を提案して、想定通りの効果を得られたときは、嬉しいのはもちろん、やりがいを感じます。
お客様ごとに異なるニーズに沿った+αの提案をするために、以前よりもヒアリング力や提案力が増したと思います。特に、農家さんはネットリテラシーの個人差が大きいので、お一人おひとりの理解度を意識しながら、状況に合わせて話す内容を調整することが重要だと感じます。
自分の両親も安心して任せられる営業が魅力
―大手企業での営業経験と比較して、どういうところに違いを感じますか?
前職までの営業経験では、「できる営業」というのは数字を上げることがメインで、数字で話をすることが多いものでした。会社としては優秀な営業でも、たとえば「できる営業」に自分の両親を担当してほしいかというと、必ずしもそうではありませんでした。
一方、弊社の営業は、全員が顧客目線、つまり農家さんの目線に立って話ができることが、大きな違いだと思います。数字よりも農家さんの役に立つことを重視して、使命感をもっている人が多いと感じます。自分の両親がもし農家だったら、弊社の営業に任せたい思える人が本当に多いです。
また、良くも悪くも「泥臭い」のが、弊社の営業の特徴です。農家さんは地方在住の方が多いので、同業他社は電話営業が基本で、わざわざ訪問することは少ないのが普通です。しかし弊社は、農家さんのもとに地道に足を運ぶことを会社として重視しており、そのおかげで農家さんの信用を得ているところも大きいです。
効率化を求められる世の中で、あえて逆行する方針で競合に勝っているのが弊社の営業の特徴だと思います。コロナ禍においては、以前のように気軽に無条件で訪問することは難しくなっていますが、農家さん一人ひとりに地道に向き合う姿勢は変わりません。
将来は経営者を目指す、経歴を活かした今後のステップ
―入社の際、新規事業の立ち上げにも関わりたいという話がありましたが、今後、どのような事業に関わってみたいですか?
さまざまな分野に興味があり、一本化はできていないのですが、まずは営業部内での事業の立ち上げや強化に携わっていきたいです。そのなかで、これまでの経歴を活かした仕事もできるのではないかと考えています。
顧客目線で数字第一ではないところは弊社の営業の良いところですが、逆に、まだ数字を伸ばせる状況でその機会を活かさないという弱点にもなり得ます。弊社ならではの良さを持ちながら、攻めるところは攻めるというように、バランスを取りつつさらに改善していけると良いのではないかと思います。そこには、私のこれまでの経歴が活かせると思います。そういった貢献をしながら、キャリアを築いていきたいです。
将来的な話としては、私には「自分でビジネスを立ち上げたい」という目標があり、これは日ごろから上司にも伝えています。ただ、まだまだ実力不足だと感じているので、まずは社内で自分が貢献できることから始めて、より高い目線で仕事に関わっていく必要があると思っています。