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競り人から、農業コンサルへ転身。農業法人の総合医を目指して奮闘中!【社員インタビュー Vol.5】

コンサルティング事業でコンサルタントとして働く吉葉さんに、仕事のやりがい、これまでのキャリア、今後やりたいことなどをインタビューしました。
担当は農業法人や農業経営体の支援、そして企業支援。未経験からコンサルになった吉葉さんの苦労した点や仕事への思いを見てみましょう!


ー吉葉さんの仕事内容を教えてください。

 大きく分けて2つの領域を担当しています。一つは農業法人や農業経営体の支援、もう一つは企業支援です。
 農業法人支援は、1反いかないような面積で野菜を作っているような人たちの販路開拓もありますし、売上数億円規模の法人の支援では、経営方針の策定から日々の財務、キャッシュフローの確認、こんなことがしたいというプロジェクトベースでの相談に乗ることもあります。

ー農業法人支援は、月にどれくらいの頻度で支援をしているのでしょうか。

 ミーティング自体は2時間×2回のオンラインで、必要があればその間に1時間くらいミーティングを挟むこともあります。ただ、それ以外のところで結構工数がかかります。

ー経営規模が様々な農業法人の支援を複数やられているとなると、忙しそうですね。

 そうですね。支援のパターンがあまり決まっていないので。例えば、最初の支援で何をやるべきかというのは決まっていません。まずPL、BSをみようとか、元帳をもらって財務的に異常なところがないか洗ってみよう、というパターンもありますし、まずは話さないとということで、社員面談をすることもありますし。
 入社前は、コンサルティングはある程度メニューが決まっていて、システマチックにやっていくのかなと思ってたんですけれど、アグリコネクトに入ってみると、色んな意味でオーダーメイドだな、というのがありましたね。
 そこで、吉葉さんの考えは?という風に示唆を求められるので、そこがきついというのはありますね。

ー示唆を求められるのは最初からでしたか?それともある程度慣れてきてからのことでしょうか。

 しょっぱなからでしたね。ある農業法人支援で、今後の商品開発をどうしようかと考えていたんですが、どんな商品を作ったら良いと思う?既存の商品があるけれども、これで本当に良いと思う?など・・。一時期は、その商品のことばかりを考えていましたね。

ー吉葉さんの1日のスケジュールを教えてください。

 充実していた直近の1日のスケジュールです。
 前日が全社員が集まる会議だったので、朝に東京から岡山に戻りました。移動の途中でテレワークブースに入り、昨年度の成果をまとめて、来年度も使えるようなマニュアルを経営体に渡すというオンラインの説明を1時間やりました。
 午後に岡山に帰ってきて、ある県の、今年度事業の提案に向けた社内の事前ミーティングをしてから、提案自体もオンラインで行いました。今年の自分の動きを確認する時間でもありましたね。
 提案後、農業法人の支援準備をしてから、Zoomで企業との打ち合わせを行いました。営業マンのオンライン研修を提供するという内容です。
 その後、次回の農業法人の経営支援についてアジェンダを整理するミーティング、チーム夕礼、経営支援の準備をしてから18時半に仕事を終えました。

ー夕礼では何を話すんですか?

 その日1日何をしたかというのと、相談事があればその場でしています。例えば、農業法人から視察に行きたいという要望があった時に、良い視察先を知りませんか?とその場で聞いたりなどですね。


ーアグリコネクト入社前にやっていたことを教えてください。

 前々職では、競り人をしていました。競り台に立って、千円、二千円、ってやっているイメージかと思うんですが、競りで売っているものは全体の1割程度です。実態としては、農協さんや出荷団体さんから、そのシーズンのある品目をお預かりしての営業代行です。
 大事なのは、競りを上手にやることではなくて、いかに情報を早く、量販店や仲卸に流して、自分の持っている品目をメニューに入れて売り場に出してもらうかという、営業力の方が大事な仕事です。
 その後転職し、岡山の観光農園にある農産物直売所で店長をやっていました。どんな物を仕入れてどれくらい売るか、という段取りをしたりとか、パートさんの採用、労務管理やその他諸々の仕事に加えて、店の数字を分析して経営陣に対して説明したり、という仕事をしていました。

ー前職から転職しようと思ったきっかけを教えてください。

 安く仕入れてたくさん売るという、小売業の理屈でやっていくのがしんどくなったんです。農業が発展していくために、岡山なりその地域の農業が発展していくために、何ができるか、という考えはあまり優先されないというか。
 端的に言うと、経営陣の方針と、自分のやりたいこと、自分の人生が合わないなと思ったことです。

ーアグリコネクトを知った経緯を教えてください。

 すごい縁がありまして。私の知り合いの方と木原さん(常務)が以前、上司部下の関係だったんです。その知り合いの方に、農業方面で、私のキャリアを生かせるようなところがないかとお伺いしたら、知り合いの知り合いに、農業関係で頑張っている人がいた気がする、と言われて。その方から、木原さんを紹介していただいて、お話をしたんです。
 木原さんからは、アグリコネクトはこういう会社で、こういうことをやろうとしているんです、という話をしていただいたんですが、もうゾッコンに惚れてしまってですね。わぁ、こんな会社があったんだ、っていう。

ーどのあたりに惚れたんですか?

 農業に対して、既存の仕組みを変えていくというか、考え方から提案していくところがすごいなと思いました。
 今まで自分は、競り人の時も、店長の時も、ルールに対して文句を言うばかり、あるいはルールの中でやらないと、と思い込んでいた方だったんです。長い時間をかけて、色んなステークホルダーを説得して、大きな事業を実現している話も聞いて、本当にすごいなと思いました。
 また、どこかへの忖度が全然ないじゃないですか(笑)行政がこう言っているからとか、こうした方が農家に聞こえがいいからとか、そういうのが全然なくて。農業界って本当はそんなことばかりなんですけれども。
 こうした方が世の中のためだ、農業界のためだ、というのが芯にちゃんとあって、全部を決めていくのがすごいなと思ったところですね。

ー一目惚れ的な感じで入社をされて、良くも悪くもギャップを感じたところがあれば教えてください。

 最初に感じた芯の部分ではギャップはないです。どんな案件にあたっても、クライアントがどうあるべきか、ひいては、クライアントが属している業界が今後どうなっていくべきなのかをベースに、クライアントに働きかけていくというのは変わらないと思っています。
 私が特に関わっているのは前田さん、齊藤さん、大場さんなんですが、みなさんがそういう姿勢でクライアントに接しているので。そこは全然変わらないというかブレないというか、思った通りでした。
 なんというか・・、表現する言葉は難しいんですが、本当にみなさん農業に対して真面目だな、というのは思いますよね。真面目だし、考え抜く力があるみなさんですし、私もそうなりたいと思います。
 ギャップがあったとしたら、もっとシステマティックにやるかと思っていました。そこはオーダーメイドだし、自分で掴みとっていくしかないというのは、入ってから知りましたね。

ー未経験からコンサルになられた訳ですが、苦労した点はありますか?

 苦労しました、というかまだいっぱいしています。
 最初のうちは本当に示唆が出ないというか・・、例えば、少し営業赤字、というPLを見て、何を変えたら良いと思う?みたいな問いがあった時です。PLをみた状態であたりをつけて、ここじゃないかという、じゃあ誰にインタビューしよう、とか、どの経営体に話聞いてみようとか、そういう引き出しが何もない状態で、何をしたら良いのかを自分で決めていくのがすごくしんどかったです。
 ただ、やっていくと結局、自分で考えて、こうしたらどうかなというのを、とにかく試していくしかないんだ、というのがようやく1年くらいかけて分かってきました。

 ただ、リモートという環境もあって、どんな作業を進めたら自分の仕事が進むのか分からない。どうすれば、求められている、価値のある示唆に結びつくのかが分からない、そこが一番しんどかったし、今でもしんどいですね。

ー岡山でフルリモート勤務と聞いています。

 はい。・・去年の夏はすごいスランプで、どんなに時間をかけても、俺の頭からはろくな提案が出てこない、という時期がありました。
 めちゃくちゃ沈んでいたんですけれど、一緒にある県の支援をしていた大野さん(マネージャー)から、「吉葉くん、短いミーティングでええからどんどん入れて良いよ」って言われて。何も出てこないんで困っています、どうしたら良いでしょう、っていうのでも全然気にしなくて良いから、という感じで言ってくれたんです。

ースランプの時にその言葉は沁みますね。

 それで大野さんに、細かくMTGを入れる癖がついたんです。ただ、考えてみると、アグリコネクトの場合、他の誰にでもそれをやって構わないんですよね。そこがすごいところだと思っています。
 とにかく何か詰まったと思ったら、大場さんや齊藤さんなど、プロジェクトリーダーにミーティングを入れていって、何が分からないかも分からないんですけど、どうしたら良いでしょうっていう所から始めたりして。
 それで何か劇的に変わっていったことはないですが、少なくとも、ちょっとずつ構造化して考えるなり、経営体に話を聞きにいく準備をするなりといった、できる手が増えていったのかな、とは思います。

ー吉葉さんが思うアグリコネクトの特徴を教えてください。

 どんな人ともフラットに話すところです。例えば、熊本さん(代表)にミーティングを入れても全然問題ないんですよね。当然、何を話したいのか、なんで話したいのか、というのはないとダメですけど。そこで話したときに、多分私の意見でも、論理が通っているのかとか、新しさがあるのかとかは評価してもらえます。そういうところでは、話しかけやすい、壁がないという意味でフラットですし、常にあなたはどう思うんですか、というのが求められる点もフラットですよね。
 誰かの指示を聞いて、その通りにやるだけだと価値がない仕事の仕方なので、アグリコネクトはどういう提案をするのか、ひいては、一人ひとりのコンサルタントが、どんな背景と情報を持っていて、これがベストですっていう提案をできるのか。それが一人一人に求められるのが特徴ですよね。
 出来ることはなんでもしましょうという会社でもあります。出張に行った方が良いと思ったら出張に行かせてもらえますし、誰かと話したいとなった時、社内の誰かがつながりを持っていれば紹介してもらうこともできます。
 こういうことをした方が良いと思うんです、そのためにこういうことをやりたいんですと言うと、大抵通っちゃうというか。
 これらが相まって、クライアントにとって何をするのがベストで、そのためにあなたは今日何をするのがベストかという、常にそれを求められている緊張感はあります。

ー今後吉葉さんがアグリコネクトでやりたいことはありますか?

 農業法人の総合医になりたいです。どんな規模の農業法人でも、適切に経営診断をして、あなたはこうした方が良いですよ、という支援ができるようなコンサルタントになりたいです。
 ただ、農業界全体がどういう風になっていくべきかという視座はまだ持てていないです。その点については、答えというか、自分なりの、こうなった方が良いなっていうのは一筋通したいですね。

ー今後どんな方と一緒に働きたいですか?

 アイディアをどんどん出せるような人です。自分の知らない領域に対しても、こうなんじゃないかという風に、仮説やアイディアをどんどん出せる人はすごく向いているなと思いますね。
 私みたいに農業に関わっていた人間でも、知らない領域ばかり出てきます。未知の領域に対して、好奇心を持ってアイディアを出せると、すごく活躍できると思います。
 活躍できるという視点だと、考えることを諦めないというか、これで良いだろうと止まらないで、これがベストなんだろうかとしつこく考えられる人は向いています。考える体力がある、考えるのが好きな人が向いているんじゃないかと思います。

社員インタビューVol.5は、いかがでしたでしょうか。
当社の仕事内容や働く環境を少しでもイメージいただけたら幸いです。
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