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日系コンサルファームから、農業専門コンサル会社へ。転職の理由・社風の違いは?【社員インタビュー Vol.2】

コンサルティング事業部のリーダーとして働く大場さんに、仕事のやりがい、これまでのキャリア、今後やりたいことなどをインタビューしました。
入社の決め手はタイミング!入社3年目となった今、企業誘致のプロジェクトをメインに、複数のプロジェクトを担当する大場さん。今の率直な思いを伺いました。

ー大場さんの仕事内容を教えてください。

 企業誘致のプロジェクトをメインに、複数のプロジェクトを担当しています。企業誘致は、自治体の方々と一緒に、現在使われていない農地に参入してくれる企業や農業法人を誘致するというプロジェクトです。
これ以外に、農業経営塾、企業支援、自治体のプロジェクトがあります。アグリコネクトでやっている大体ほぼ全ての仕事をやっています。

ー企業誘致というと、コンサル的な視点に加えて、コーディネーター的な動きも必要になってきそうですね。

 そうなんです。ただ、コーディネーター的な動きというのがなかなか難しくて、今も勉強中です。企業誘致のプロジェクトに関わり始めてから2年くらいで、自分が主導しはじめたのはこの1年くらい。ようやく全体像がわかるようになってきたところです。

ーコーディネーター的な動き、という点について、もう少し詳しく教えてください。

 都道府県や市町村が、うちでこんな農業をしてください、と言っても企業や農業法人はなかなか来てくれないんですよね。余っている農地はどこにでもあるので、どんな農地があるかで勝負をするのはなかなかしんどい。面積が広いとか、集約が進んでいるといった条件が揃っていないと不利なんです。となると、何をしたいのか、という話が重要になってきます。企業や農業法人に来てもらってどんな事をして欲しいんですか、というのを自治体と一緒に考えていく。
  例えば、品目指定で葡萄を作っていきたいです、という話であれば、葡萄の産地化を目指します、という方向性を示します。それから、葡萄の品種を提供してくれる企業と、実際に生産してくれる企業に対して、うちの自治体に来てくれませんか、と話を進めていくところまでを自治体と一緒に作り上げていきます。
 自治体と一緒に構想を作っていくのですが、企業側の話の視点も重要です。我々は企業とも接点があり、企業からは「こんな事ができる場所はないですか?」という相談が日頃から来ています。企業から来た話を自治体側に話して、構想を固めていく、ということもあります。
 自治体側の話と企業側の話を両方聞くんですが、どちらかだけに偏るとマッチングは進まないので、その間を取り持ってあげるイメージですね。2社であればお互いの意見が寄り添えばうまくいくんですが、複数社が関わってくることもあります。そうなると、我々が入っていって、話を整理する、という感じです。

ー企業誘致のプロジェクトは長いスパンで進んでいきそうですね。

 そうですね。短くて3年、できれば5年欲しいところです。
ある自治体の構想を一緒に作るところから考えると、スタートが構想を考えるところ、ゴールは企業や農業法人が参入して営農が始まるところまでなので、3年は絶対にないとダメですね。
  構想を作り、品目を考え、参入したいという企業や農業法人が来て、話をして、実際に土地を見てもらって、地権者と交渉をして、土地の造成をして、場合によっては参入してくれる企業や農業法人と、地権者とが話をする場をセッティングして、施設園芸であればそれ向けに整備をして、ハウスを建て始めて・・となると、どうしても3年以上はかかってしまいます。その間に自治体の担当者が変わってしまうのが悩ましいところですね。


ー大場さんの1日のスケジュールを教えてください。

 農業法人を視察した、とある日のスケジュールはこんな感じです。
08:30 企業の方々と訪問先の最寄り駅に集合。レンタカーをピックアップして農業法人へ。
09:30~11:30 農業法人を訪問。打ち合わせと圃場見学
移動&ランチ(地元のグルメを堪能することも!)
14:00~16:00 別の農業法人を訪問、 打ち合わせと圃場見学
17:00~20:00 企業の方々と会食
20:00 解散
 終日在宅で、オンラインで1時間ごとにミーティングが入る、なんて日もありますね。



ーアグリコネクト入社前の仕事を教えてください。

 日系のコンサルティングファームでコンサルタントとして働いていました。大手企業の事業構想作りなどを担当していました。


ー前職と同様、コンサル業界での転職を考えていたんでしょうか。

 コンサルは全く考えていなかったです。自分が気になっている業界や、やりたい仕事の分野を絞って転職活動を始めました。その一つが農業でした。理由はシンプルで、ご飯を食べないと人って生きていけないので、供給の部分はなくならないと思っていたからです。農業という食べ物を生産する業態というのは絶対に残り続けるだろうな、と思っていました。
  アグリコネクトはエージェントの紹介で知りました。農業ベンチャーもいくつか候補に入れていました。


ーアグリコネクトの最初の印象はどんなものでしたか?

 面白そうだな、と思いつつ、実際どうなのかは入ってみないと分からないんだろうな、とも思いました。一次面接で前田さん(副社長)、二次面接で木原さん(常務)と湯本さん(リーダー)、最後が熊本さん(社長)との面接でした。その後に社員複数名とご飯に行って入社を決めました。


ー入社の決め手を教えてください。

 タイミングですね。転職活動をダラダラと続けるつもりはなかったですし。正直なところ、これという明確な理由があった訳ではないです。
  直近でアグリコネクトに興味を持ってくれている方々と面接をしていると、めちゃくちゃアグリコネクトに行きたいんです!という話をしてくれる方もいるんですが、自分自身はそういう感じではなかったです。農業分野で働きたい気持ちや、なぜそう思うかを話したら、縁があって是非来てくださいと言ってもらいました。アグリコネクトに入りたい!という話はしていないですね。元コンサルなので、コンサルの知見は活かせます、という話はしましたね。
  外からみていると何をしているか分からないと思いますし、他のベンチャー企業のように製品がある訳でもないので、入社前はビジョンに賛同する、とまでは言えなかったです。

ー結果として同じコンサル業界での転職となった訳ですが、前職と比較していかがでしょうか?

 大手企業が顧客に多い点は前職と似ていました。構想を考えるところから現場で実行するところまでの支援を行う点も似ていますね。ただ、実行までやれる度合いは圧倒的にアグリコネクトが高いです。数あるコンサルファームの中では、前職はかなり現場寄りだったんですけどね。
  一方で、プロジェクトの規模感はどうしても小さくなります。前職では企業の全社戦略に関わるところを5〜6人でやっていたのが、アグリコネクトでは1事業部レベルのものを1、2名でやる事に変わりました。人数も変わるので、自分でやらないといけない事や、見なければいけない範囲が非常に大きくなりました。自分でなんとかしないといけないことが増えた、という感じですね。
 あとは、一度に持たないといけないプロジェクトが増えました。昨年は企業案件2件、農業経営者支援3件、自治体支援4件の合計9件を担当しました。このうち6割くらいがプロジェクトリーダー案件です。


ーアグリコネクトに入社してよかった点を教えてください。

 シンプルに仕事がある事です。業界からのニーズがめちゃくちゃ高いというのは今でも感じています。企業参入の課題や、農業の課題をどうにかしたいという問い合わせが絶えず来ています。特に営業をしていなくても、いくらでも仕事がある状態というのがありがたいですね。加えて、問い合わせいただくのが誰もが知っている企業だったりするんですよね。社員数が30名程度の会社で、大手企業の新規事業に関わっているというのは、外からは分からない事なんじゃないかな、と思います。
 それと、最初は気にしていなかったんですが、農業生産者との繋がりやコミットメントが非常に強い点です。他の企業では絶対に無理なくらいまでの強いリレーションを持っていると思いますね。


ーなぜそんな関係性が築けているんでしょうか?

 創業当初にさかのぼる話なのではないでしょうか。アグリコネクトを立ち上げる時から、今でも農業界を引っ張っている社長達と色々話しながらやってきたと聞いています。最初は反対されていたとか・・、そういう話も含めての強い繋がりがあります。農業界は狭いので、どんどん繋がりが広がっています。
 昔からの繋がりに加えて、全国でやっている農業経営支援や農業経営塾など、新しい繋がりも生まれてきています。ただ、大元は多分、創業当初の前後数年間で、熊本さんや前田さんが作り上げてきたものじゃないですかね。

ー大場さんからみて、アグリコネクトはどんな会社でしょうか?

 いい意味で人間味があります。前職はサバサバしていて、基本的には仕事ファースト、仕事ができて当たり前という部分があったんですが、アグリコネクトでは少しダメな所があっても認めてもらえたり、できないところを助けたり、その人のいいところを見つけようという考えをみんなが持っています。当たり前のことかもしれないんですが、他のコンサル会社はそんなことしないですからね。


ー面倒見が良いということでしょうか。

 面倒見が良いというか、その人に向き合って応えてくれる人しかいない、という感じです。ただ、死ぬほど忙しいので、その良さが活かしきれていないところはあります。もっとみんな、人のために時間を使いたいだろうし、プライベートでも一緒に過ごす時間が取れたらと思うんですけど、そんな余裕がない状態です。
 人として尊重しあえる人しかいないと思うので、お互いに関わり合ってもっと良い会社になるはずなんですけど、そのための時間が取れていないのが実態かもしれません。忙しすぎて人が足りていないです。


ーどんな人がアグリコネクトに向いていると思いますか?

 やりたい事がはっきりしている人にとっては素晴らしい環境だと思います。農業界をこうしたいとか、それをアクションにうつせる人などです。どれだけ稚拙でも良いので、これをやりたい!と思って本気で発信していける人にとっては、役員含めて全力でバックアップしてくれるので。そういう人にとっては、すごく良い、他にはない環境だと思います。
  逆に、そこがフワフワしたままで来てしまうと、とりあえずやります!という気力がない限りは持たないというか・・、なんのために毎日こんなに大変な事をやっているんだろう、と思ってしまうかもしれません。

ーアグリコネクトで今後やりたい事を教えてください。

 実は、私の場合それがはっきりしていないのが問題なんですよね。上司との面談でも、やりたい事を固めていかないとね、という話はしているんですけど。これをテーマとしてやりたいです、っていうのはまだ固まっていないんです。

ーやりたい事がはっきりしている人が向いている、と言いつつ、テーマを模索中の大場さんは複数プロジェクトを横断的に進めて活躍されている訳ですよね。

 全員が全員テーマを持たないといけない訳ではないんですよ。私は前職の経験があったり、ある程度の事は割り切れるメンタルがあります。経験やスキルがあれば別ですが、コンサルの経験もなく、スキルもない状態でいきなり放り込まれるので、やりたい事がはっきりしていないと、続かない人の方が多いんだろうなと思います。

ーアグリコネクトの仕事に慣れる上で努力した事はありますか?

 自分で学ぶというよりは、木原さんや須藤さん(九州支社長)が話している内容をしっかり聞く、講演資料をみて学ぶ、という事をしていました。入社して3年になりますが、本質は一緒なんです。最新のトピックスは変わるけれども、ベースで言っている事は同じなので、気付けば自分でも話せるようになってきた、という感じです。
  どちらかというと、知識面よりもコーディネーター的な動き、プロデューサー的な動き方を学ぶ事に苦労しています。コンサルタントっぽく動いているだけだと価値が出せないんですよね。ただこの点は、自分で学べるかというと難しいので、人の真似をする、現場を経験する事で乗り越えようと思っています。

ーやりがいを感じた仕事を教えてください。

 ある県のプロジェクトでは、参入する企業と話を進めて、4月から試験栽培を始めるところまで持っていく事ができました。年度末には、記者会見を行って、参入する市町村、企業側の役員、生産者側の社長と会長が握手している写真が新聞に載りました。前職ではなかなか出せなかった成果なのですが、まだまだこれからですね。上司がコーディネート力の塊みたいな人なので、色々と吸収させてもらっているところです。

ー今後、どんな人と一緒に働きたいですか?

 一旦期限を決めて、それまでは 多少しんどくても耐え抜ける人です。
 しんどいというのは、いくらやっても仕事が終わらない状態といういわゆる忙しい、というのが一つ、もう一つは忙しさの中に自分で責任を取らないといけない部分が多くなってくる事ですね。
 人から言われた仕事で埋まっていく訳ではなく、ある程度は自分でコントロールしないといけません。自分でコントロールできると思えば楽かもしれないですが、ここまではやる!という線引きができないとしんどくなってしまうと思います。
ビジョンに共感してくれる人、と言えたら良いんですが、それだけだとどうにもならない気がするんですよね。

社員インタビューVol.2、いかがでしたでしょうか。
当社の仕事内容や働く環境を少しでもイメージいただけたら幸いです。
アグリコネクト(株)では、農業界の発展を目指し一緒に働く仲間を募集しています。
当社に仕事を興味をお持ちの方は、下記よりお気軽にエントリーいただければと思います。
お会いできることを楽しみにしています!

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