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ABookをめぐる冒険 第1回「ABook製品を支えるモノ」

Photo by Wojciech Then on Unsplash

こんにちは!
エージェンテックのウルシバラです。
いつも弊社の製品をご愛顧いただきありがとうございます。

ABookBiz をはじめとする弊社ABook製品を利用いただく際、知っておくと役に立つ周辺情報に関して、不定期ですが紹介をしていければと思っています。

記念すべき1回目では、「ABook製品を支えるモノ」と題して、昔話を交えてこのストーリーを書こうとしたきっかけをお話しします。

『閉じた世界』

さて、突然ですが、これを読んでいる皆さんはメインフレーム*1やオフコン*2を利用したことはありますか?

古い話になりますが、1980年代頃までは、企業の業務システムといえばメインフレームやオフコンを使ったシステムがほとんどでした。

この時代のメインフレームやオフコンは、いくつかのメーカーから提供はされていましたが、各メーカー独自のハードウェア、ソフトウェアが主流で、例えば、IBMのメインフレームを購入したら、OSも端末もキーボードも全てIBMでそろえる必要がありました。

プロプライエタリシステムという言い方もしますが、1つのメーカーに閉じた世界でシステムが構築・利用されていた時代でした。

この時代、メインフレームやオフコンを使っていた閉じた世界では、ほぼ1つのメーカーのハードウェア、ソフトウェアに統一されているため、システムを利用するときに困ったことがあれば、そのメーカーに相談すれば済ませることができました。

*1 メインフレーム…大企業や官公庁などの基幹情報システムなどに用いられる大型のコンピュータ製品で、「大型汎用機」「ホストコンピュータ」などとも称されます。
*2 オフコン…「オフィス・コンピュータ」の略で、事務処理に特化した小型コンピュータ。メインフレームが大企業に普及したのに対し、中堅・中小企業を中心に普及しました。

『開かれた世界』

閉じた世界は、一見、システムを利用する側から見てシンプルでわかりやすい世界にも見えます。しかし実際には、システムの拡張性や機能はメーカーが提供している範囲に限定されていたり、他のメーカーに簡単に乗り換えられないため購入価格を下げることが難しい、といった課題が多く見られる世界でもありました。

1990年代以降、そんな課題を解決するために、業界標準や標準規格に準拠したハードウェアやソフトウェアが開発され、複数のメーカーの製品を組み合わせて利用できる環境が整えられてきました。

これは現在へと続く、複数のメーカーから提供される製品を、利用する側の要望に合った組み合わせで、システムとして構築・利用できる開かれた世界の時代の始まりと言えます。

開かれた世界で生みだされたモノは、他のモノと組み合わせることで、連鎖的に新しい価値を生み出します。

例えば、Windows OSの登場によるPC市場の拡大や、標準化された規格が普及することでLinux等のオープンソース・インターネットが発達し、インターネット上に新しい価値を提供するサービスが生み出され、標準化により高性能低価格となったモバイル端末の普及により利用する側のすそ野が拡がり、さらに新しい価値を提供するサービスが増え続けています。

開かれた世界は閉じた世界よりも住みやすい世界になりましたが、複数のメーカーの製品を組み合わせて使う際には、相性の問題が発生しやすく、利用する側もそれぞれの製品の特性を理解しておくことが必要になります。

『ABookの世界』

前置きが長くなりましたが、ようやくABookに戻ってきました。 ABook製品も開かれた世界のモノのひとつで、他の開かれた世界のモノたちに支えられて、新しい価値を提供しています。

例えば、PDFが無かったら文書情報を様々なプラットフォームで見ることが難しくなり、iOSやAndroidが無かったら情報を確認する手段が限定され、インターネットが無かったら、、、ABookは存在しなかったかもしれませんね。

様々なモノたちに支えられているABookですが、開かれた世界で必要とされるように、他のモノたちの特性を理解しておくと、トラブルを避けることができます。

そんなABook製品の周辺情報(ABookを支えるモノ)たちの、よく聞かれる特性をこのストーリーのシリーズで紹介していくことで、少しでも皆さんのお役に立つことができれば何よりです。

今回はITの歴史みたいになってしまいましたが、次回以降はより具体的な情報をお伝えしていきたいと思います。

拙い文章にお付き合いいただきありがとうございました。 それでは、また、次回をお楽しみに!

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