惠上 裕介 プロフィール - Wantedly
エンジニア
https://www.wantedly.com/users/371129
こんにちは!Aerial Partners人事広報の田中です。
Aerialインタビューは、Aerial Partnersのチームメンバー紹介をしていくシリーズです。
第二弾は、ブロックチェーンエンジニア惠上(えがみ)さん。惠上さんは、以前から仮想通貨やブロックチェーン技術に関する勉強会を主催していたり、最近では積極的に登壇するなど、ブロックチェーン技術に精通したエンジニアです。
▶エンジニア惠上の登壇レポート「ビットコイン オフチェーン入門」
フリーのエンジニアだった惠上さんがなぜブロックチェーン業界に身をおく決意をしたのか、ビットコインの出会いから今後の展望まで掘り下げていきます。
どうも、惠上です。『Gtax』の開発全般をしています。『Gtax』は仮想通貨取引を記録して、利益を自動計算してくれるソフトです。仮想通貨を使いやすいものにしてブロックチェーンを社会実装させていくために必要なプロダクトを開発しています。自分たちでユーザの声を直に聞きながら機能改修する感じですね。
Aerial Partnersの前は、関西でフリーのエンジニアをやっていました。働く中で、新たな技術としてブロックチェーン自体に興味があったんですね。『マスターリング・ビットコイン』というビットコインの技術書があるのですが、それをバイブルのように勉強していて。技術にのめり込んでいきました。
ただ、すぐさまブロックチェーン関係の職につくかは迷っていた。やるなら東京かなと。その時は京都で働いていたんですが、やっぱり東京とは勉強会の数とか、エンジニアコミュニティの深さがぜんぜん違うので。
京都では勉強会がなかったから自分達で主催して定期的に集まっていたくらいですね(笑)
勉強会メンバーとは今でも交流していて、ビットコインの技術的な議論をしているとか。
関西で仕事をしていたんですが、以前に東京でも働いていたいたこともあり、ブロックチェーン関連の仕事をしている友人に話を聞きにいったんですね。せっかくなので東京のブロックチェーン企業をいろいろ回りたいなと、Wantedlyで「まずは話をききにいきたいボタン」を押して応募しました。
ブロックチェーン領域で実際に収益上げてビジネスとして成り立っているのって、取引所かマイニングをやっているプレイヤーになってしまうんですよ。IT系の大企業でもブロックチェーンの部門を立ち上げていたりするけど、研究・調査段階のところが非常に多く、予算だけついている組織も多い。
Aerial Partnersは、社会課題を実際に解決しにいっている点が違うなと思ったんです。税ということで毛色も違いますしね。
Wantedly上で見てたときは税金関係の会社かと思ったんですが、代表の沼澤さんと話すうちに、ブロックチェーンが社会に浸透しいていくための足がかりになろうとしていることが分かって。ブロックチェーン技術を社会実装するにあたって、まずは直近で課題になっている税の問題をやっているんだなと。
税金関係がメインというよりも、もっと大きな視点でブロックチェーンに関わろうとしているところに面白そうと思ったのが決め手ですね。
あとは、GtaxがPHPのフレームワークLaravelベースで開発していることもプラス材料でしたね。
PHPの開発環境の詳細はこちら
もともとPHPerをやってたので、新言語習得にかける分のリソースを、ブロックチェーン技術の研究に割けるなと。
これは大きい質問ですね笑
ブロックチェーンして仕組みを知っていくうち、知れば知るほど奇妙だなと思いました。とても良くできていてストレンジというか。
今までインターネット上で分散合意できなかったのが、ビットコインの登場によってできるようになった。ビットコインを始めとしたブロックチェーン技術って、信用できない人とインターネット上で合意するための仕組みなんですよね。ブロック構造とかハッシュ計算の仕組みとか一個一個の技術は既存の技術だしわかるんだけど、その巧妙な組み合わせでバランスを保っている。
この奇妙なものがどうなっていくのかを近くで見ていたいという気持ちが強いですね。
実は「ブロックチェーンが世界を変える」というような理想を描いているわけではないんです(笑)ポテンシャルありそうなんだけど、何が起こるのかはまだわかっていない。そこにワクワクするというか。近くにいたいなと。
いまだにサトシ論文(ビットコインのホワイトペーパー)を読むし、ブロックチェーン技術の本質について関西にいるころから勉強会でも話していたし、今でも掘り下げている。完全にDecentralizedな、分散な仕組みが気になるんです。
市場の崩壊はあんまり気にしていなくて、僕が注目していた技術面はぶっ壊れていない。むしろ技術的な面では着実に進歩しているところに注目しています。
一方で、ビットコイン自体が日常的にはまともに使われていなくて、普通にはまだまだ使われていない。伸びしろは無限だが、まだ実需はない状況。
だからこれから何が起こるか、近くで見ていたいんです。
もともとはWebデザイナーで、大学の頃からHP制作していました。大学から1年くらいは自分でHP制作受けていた感じで。
次の大阪の会社では、社内ベンチャーの部署で7人くらい。自分たちで新規サービスを立ち上げて収益化することに取り組んでいました。そこでは、Webデザイン以外にも広告出稿などのマーケティングや、プログラミング、営業までやっていた。看護師薬剤師の求人サービスので、関西中の病院を回った。テレアポとったりですね笑
こうした中で、スキルセット的になんでも屋になっていたんですね。どこかに自分のスキルを絞りたかった。そこで、一番やってて楽しいプログラミングを仕事にしようと。プログラムは何でもできるので、エンジニアとしてプログラムつくることが好きだとわかったんです。
エンジニアチームの写真でも、一番楽しそうな惠上さん。
仮想通貨の業界自体が固まってなさすぎることですね。税制も変わっていく最中だし、損益計算だけど、各取引所のフォーマットもバラバラ。
仮想通貨の分裂とか、世界で初めて起こること、普通のトレードでは直面しない問題が日々発生する。こうした常に変わっていく課題に毎日触れていられることがワクワクしますね。
僕は飽き性なので、エンジニアであることは変えずに、いつも新しい課題に出会えるプログラムを相手にしていたいなと。
みんなで一個の方向むいてばーっと走っていけるところですね。スタートアップなので、堅苦しいルールがない。
仕事をする上で自分たちがなにか「価値発揮しているか?」がメンバーの支配的な価値観なのがいいです。価値を出せるなら「それいいね」と、すぐに走り出せるようなところ。大組織で働いていてわだかまりがある人は、水を得た魚のように活躍できると思います。
Gtaxを仮想通貨の取引支援領域でNo.1ソフトにしていきたいです。これに尽きますね。