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Salesforce World Tour Tokyo 2024 レポート2

こんにちは!
2024年6月11日(火)、12日(水)に行われたSalesforce World Tour Tokyo2024(SWTT2024)から、Day2に行われた「Slackで実現 仕事の断捨離とパフォーマンス最大化術」セッションのレポートをお届けします。

まず始めに、みなさん、Slackを使っていますか?ADXでももちろん使用していますが、今や様々な業界の約50%もの企業がSlackを使用しているそうです。そんなSlackを使った「仕事の断捨離とパフォーマンス最大化術」という興味深いタイトルに惹かれて、SWTT Day2の会場観覧に行ってきました!

そもそもSlackとは??

Slack は、人々をそれぞれが必要とする情報につなげる、ビジネス用のメッセージングアプリです。Slack を使うことで、メンバーが 1 つの場所に集まり、チームが一体となって働くことができ、組織のコミュニケーションの方法が変わります。

公式サイトより引用

今回のセッションのオープニングに使われた動画より

ビジネス用チャットツールは様々なものがありますよね。私もGoogleのHangoutsからChat、Microsoft Teamsなど使ってきましたが、どの職場でも行きついた先はSlackでした。Slackはツール自体のファンも存在するくらいのチャットツール。ADXでもSlack好きによる「Slack豆知識の部屋」という雑談チャンネルが存在しています!確かに便利ですし、絵文字などもかわいい。でも、普段何気なく使っているSlackで業務効率化って具体的にはどうやるの?ということで、朝9:30からのセッションに参加してきました。

「Slackで実現 仕事の断捨離とパフォーマンス最大化術」

さて、さっそく今回のSWTT2024でのセッション内容を振り返りたいと思います。構成は3部に分かれていました。
始まる際のSlackの紹介動画がかっこよくて、一人わくわくしておりました。
1部 Slackビジョン(概要)
2部 顧客事例
3部 デモンストレーション

Slackビジョン 世界で急成長する革新的な企業は、Slackで動いている

概要は、Salesforce Slackの最高収益責任者(CRO)のケイリンさんからプレゼンがありました。
1日に送られるメッセージ数、1日に起動されるワークフロー、アクティブに使用されるアプリは数字上でも非常に多く、その中でも日本市場の成長率は昨年比72%も向上したそうです。
もはや、日本のビジネスシーンには不可欠なものと言えそうですね。

今でも十分便利なSlackですが、成果の最大化に向けて、さらに私たちの働き方を変えていくことになるそう。
例えば、これまではチームメンバーとの会話だけだったのが、今後はチームに加えアプリ・データとの会話へ。アプリ間を往復しながら情報を確認していたものは、1つの場所、つまりSlack上で行えるように。すべてがシームレスにつながっていきます。だからこそ、CRM(Salesforce)とSlackの組み合わせは意味がある、とのこと。

Slackではこのビジョンを実現するために、3つの分野に力をいれている

  1. コラボレーションがしやすくなるようなプラットフォーム
  2. CRMとSlackの統合をよりスピーディに
  3. 会社の中にあるナレッジを使いこなすことができるようになる

具体的にどんなことを実現していくのか?

Slack AIが日本でも使えるようになります!! 以下の3点ができるように!

  1. 回答の検索 →Slack内の関連するナレッジにもとづいて明確で簡潔な回答を得る
  2. 会話の要約 →チャンネルやスレッドのキャッチアップをワンクリックで
  3. まとめ →チーム全体で起きていることを毎日ダイジェストで確認できる


説明してくれたSlack最高収益責任者のケイリンさんによると、「まとめ」は朝一に飲むコーヒーのように、昨日までにチームに一体何が起きているのか把握できるため、「デジタルコーヒー」と呼んでいて、とても好きな機能だそうです。なるほど、わかりやすい。

また、Einstein Copilot in Slack、Record Channels、Slack「リスト」などの機能も今後追加されていくようです。Einstein Copilotは、会話型 AI アシスタントのことです。SalesforceのTrailheadのハンズオンでデモを触ることもできますよ。それもSlackに入るとは!

Einstein CopilotのTrailheadはこちら↓
https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/trails/build-ai-assistants-with-einstein-copilot

顧客事例 組織の生産性を高めるSlackを活用した働き方の基盤づくり

続いて紹介された顧客事例では、株式会社クレディセゾン 取締役専務執行役員 CDO兼CTOでいらっしゃる小野さんがご登壇されました。クレディセゾンはカード会社のイメージが強いですが、現在は不動産ファイナンスなども行い、ポートフォリオは多角化しています。
2019年からDXに取り組み、内製開発チームをゼロから立ち上げられたそう。コミュニケーションはすべてSlackで行っており、クレディセゾンのDXは常にSlackとともにあったとのこと。

Slack導入前は、メールや電話、対面での会議といった非常に効率の悪いコミュニケーションでした。不在時の電話は折り返したら今度は相手が不在など、どこの企業でもよくある状況ですよね。とにかくSlackはやりとりが早いので、現場に徐々に浸透していき、コロナ渦でのリモートワークを経て全社のコミュニケーション基盤として定着していったそうです。

組織の生産性を高めるSlackを活用した働き方の基盤づくり、ということでエピソードを2件ご紹介いただきました。

生成AIとSlackを活用した「問い合わせ回答業務」の爆速化


これまでは人事や経理の問い合わせが多く、同じような内容の質問が1日に何度もある状態。そこで、内製開発のAIとSlackを活用した「問い合わせ回答業務」を使っているそうです。爆速化ってところもすごい。
これは、図の通り質問者がチャットボットに質問をすると、検索して関連の文書から回答を回答者へレコメンドしてくれる仕組みです。そのまま回答が送信されるのではなく、回答者の確認済みの回答が質問者に返ることになるので、残念な結果にならないそうです。確かに、チャットボットなどで思ったような回答が得られないと、次から使う気持ちが失せてしまう場合もありますものね。
また、回答したことが無駄にならず、次に生かせるようになることでよい循環が生まれるようです。

外形監視による障害予兆通知プラットフォームとしての活用


2つ目は、外形監視による障害予兆通知プラットフォームとしての活用が紹介されました。しきい値を超えるとサービスの担当者だけにメンションが飛び、その他の人を煩わせない仕組み。こちらは先回りして仕事を止めないという効率化ですね。

最後に、もっとも重要なこととしてお話しされていたのは、一部のデジタル関連の人でなく社内のみなさんの圧倒的な効率感を挙げられていました。
Slackを使用すると、とにかく仕事が早くなる。それにより本当に時間をかけるべきところに時間をかけられる、そんな働き方を達成するためにSlackを活用されているのですね。問い合わせ回答業務のエピソードは、私も社内でのナレッジを探したりするときに結局回答が見当たらなかったり、誰に聞けばいいか戸惑ったりすることもあるので、素晴らしい取り組みだなと感じました。

最後は、デモンストレーション

営業部門では営業以外の業務に費やす時間が72%とも言われていますが、手作業で時間がかかるタスクや非効率なプロセスを、AIとの協業、業務と自動化のコラボレーション、CRMとの統合に重点を置いてデモが発表されました。

Slack AIを使用した活動状況の把握や、検索の回答に今までの検索結果に加えてAIからの回答が表示、未読メッセージのまとめなど、便利なものがどんどん出てきました。


その中でも私が注目したものは、ハドルミーティングでの会話の内容を要約してくれる「ハドルサマリー」。
会話をしながら議事録を取るのって、けっこう大変ですよね。会話に集中してると、手元がおろそかになる、反対に書くことに集中しすぎて「今なんて言った!??」と心の中でつぶやく、なんてことは私だけではないはずです。
もう議事録はその場でAIが取ってくれる時代なんだ…!すごい。
あとは、ケイリンさんが「デジタルコーヒー」と呼んでいたチャンネルやスレッドのまとめも、営業職で都度Slackを確認できず後からまとめて見る必要がある方にとっては、非常に効率的な機能ですね。

まとめ

というわけで、SalesforceとSlackがあれば本当に最強だなーと、短いセッション時間の中で改めて感じさせてもらいました。
今回のSWTT2024はテーマが「CRM + AI + データ + 信頼の力でビジネス成長の未来を切り拓こう」だったわけですが、普段使っているSlackにもAIが登場して、本当にAIがグッと身近なものになってきますね。
Day1の基調講演でも、ビジネスでのAI活用で重要なのは「データ」との話が何度もありましたが、企業の中に存在するデータを活用してどんどん業務も効率化されていく、この変革期に身を置けるってすごいことだなと思います!

Slackセッション参加後は、Trailblazer Forestで行われていたミニセッションに参加したり、スタンプを集めてガラポンでEinstein靴下をもらったり、会場の熱気を存分に味わいました!(そういえば、前回はTシャツが当たりました。意外とくじ運がいい??)

次回SWTT2025は来年2025年11月開催のようです。どんな新しい技術や機能が出てくるのか今後も楽しみですね!

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