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ディレクター交流「提案書の共有会」

弊社には4つの職種「デザイナーチーム」「 エンジニアチーム」「ディレクターチーム」「事務」と分かれており、それぞれが連携をとってサイト制作などの業務を行っております。
今回は私が在籍する「ディレクターチーム」内で行われた「提案書の共有会」の様子を紹介させていただきます。

ディレクター職希望の方は勿論、デザイナー、エンジニア職希望の皆さまも直接やりとりするディレクターの雰囲気が感じとれる内容となっておりますので、ぜひご覧ください。

[目次|提案書の共有会]
・「提案書」の重要性について
・「提案書の共有会」について
 
 ・提案書の共有(ディレクター 坂本) 
 ・提案書の共有(ディレクター 楠)
 ・提案書の共有(ディレクター 前田)
・共有会を実施してみての感想
・求職者の皆さまへ

▼「提案書」の重要性について

私の考えるディレクターという職種は、分かりやすくまとめると「お客様のニーズ(潜在的なものも含め)をしっかり受け止め、それらを満たすための道筋を作り、設定したゴールに向かってクライアント様や制作スタッフの先頭に立って、案件を役務完了まで導く仕事」かなと思っております。

様々な業態のお客様がいますので「ニーズ」というのは多くの場合同じではありません、まずはお客様と向き合ってのヒアリング、そして質疑応答、現場への確認、これらを繰り返し、ご相談いただいた要件や内容への理解を深めて、提案のアウトラインをイメージするところから始まります。

そして時には仮説も踏まえゴールを設定し、そこに到達するまでに「どんな事をするのか、現状はどうか、どのくらいの期間で、幾らぐらいの費用感で... 」を取りまとめた「提案書」を作成し、お客様に提案する事がサイト制作の第一歩となります。

提案を通して、お客様に弊社が関わる事の意義を見出してもらえれば次の打ち合わせや、案件の受注につながる可能性が高くなります。

また提案時の相手を考慮した進行は、会社のイメージを伝える場でもあります。
齟齬が起きないレベルでの噛み砕きや、お客様の言葉を引用した進行など心がける事で「この会社(担当者)さんとは、前向きに仕事できそうだな!」とか「どんどん引っ張ってくれて助かるな!」など、良いイメージを持ってもらえれば、それもまた受注への後押しになります。

ですので「提案書」を用いた「提案」というのは、お客様に「ご発注いただく」という最初のステップを踏んでもらう為に、とても重要なディレクター業務の一つとなっています。

▼「提案書の共有会」について

add moreのディレクターチームは毎週金曜日にお互いのリソース確認や、近況や案件状況を共有する為のミーティングを行っています直近で私が担当した案件で提案書を作った事もあり「それぞれの提案書を、互いに紹介し合う事でチーム全体と益になるのではないか」という話になり、今回の共有会を開催する流れとなりました。

▼共有会の様子

お待たせしました、それでは実際に行われた共有会の様子を「モニタに移した画面キャプチャ」「案件の簡単なご説明」「提案書作成時に意識したポイント」の順で、それぞれのディレクター毎にご紹介させていただきます。

● 提案書の共有会の様子(ディレクター 橋本)

[ 案件の概要 ]

複数の事業を展開する会社さまからのサイトリニューアルの案件でした。
最初のご要望は「サイトに掲載されている情報が古いものなので、最新の情報に差し替えたい」といった内容でしたが、既存サイトを確認してみると「グループ全体を紹介するサイトなのか」、それとも「一つの会社のサイトで、グループの事も紹介しているサイトなのか?」の線引きが曖昧で、ユーザーが迷子になってしまう印象を受け、お客様からのご要望「既存情報の更新」のほかに、弊社から「グループのサイトである事を明示的に伝えられる様なサイトのリニューアル」も提案させていただきました。

[ 作成時に意識したポイント ]

既存サイトの作りを理解する事、そこから、足りないコンテンツを洗い出し、ユーザーが迷子にならない導線を再構築する事。この部分を念頭に置き「サイトマップの整理」を試みました。その段階でいくつかの問題が浮き彫りになりましたが、その一つが「事業毎の情報量にばらつきがある」という部分でした。
今回、より深くグループの事を知ってもらうという目的で「グループとしての実績紹介」を、ユーザーの導線に含めたかったのですが、本件の特性として「ユーザーが実績紹介まで辿り着く導線」が二つ存在する事に気がつきました。
一つは「グループの説明> 事業の紹介> 実績」のパターン、二つ目は「グループ会社のページ> 実績」です
つまりこのサイトは「グループ会社のサイトであり、グループの属する各会社のサイトという側面も持っているサイト」ということになります。どちらの導線を辿ってきても、きちんと実績を閲覧いただける流れを作りながらも、今後事業発展の際の更新性も考慮したサイト構成を作るのは今回とても悩んだポイントでした。


● 提案書の共有会の様子(ディレクター 坂本)

[ 案件の概要 ]

自社サービスを提供している会社さまのLPリニューアルの相談です。
サービス利用者の獲得にあたり、まずはLPのコンバージョンである問い合わせ件数を増加させてたい。
それにあたり、構成、掲載情報の検討など設計部分から制作、運用改善までお願いしたいという相談でして、複数社さまに相談していることのことでした。
弊社からは現状のLPの改善提案をさせていただきました。

[ 作成時に意識したポイント ]

提案の構成は弊社の紹介、LPを作る上での考え方、実際の改善提案の内容、費用・スケジュール、弊社に依頼するメリットについてまとめました。
改善提案の内容がどの様なロジックで考えているのかを認識していただく必要がありますので、まずはLPがどうあるべきかとその上でどのようなことを気にする必要があるのかなどを説明いたしました。
記載するにあたりこの辺の情報整理ができ、普段文書化などはしないので自身も再認識でき勉強になりました。


● 提案書の共有会の様子(ディレクター 楠)

[ 案件の概要 ]

地場に複数のチェーン店をお持ちのお客様からのサイトリニューアル案件でした。
お客様から提案依頼書が提示されていましたので、まずご要望に沿う形で漏れの無いように制作を行いました。こちらの案件はコンペということもあり、提案依頼書以外のプラスの提案も追加したいと考えました。内容を見たところ、都度修正ご依頼頂ければ全体の費用感が抑えられる箇所がいくつかありましたので、提案依頼書とは異なる費用を抑えたパターンを制作しました。また、リニューアル制作後にサイトをより向上させる追加提案をいくつか提案させていただきました。
ご提案時には追加提案箇所の質問が多くありましたので、狙い通りに作用しました。

[ 作成時に意識したポイント ]

どなたが見ても内容を把握してもらえるようわかりやすい内容を意識して制作しました。何の説明をしているかわかるよう、目次を制作し各項目にページをつけ、各要件をなるべく1ページにまとめるとともに複数のページにわたって説明する際は番号を振り、現在何を説明しているページなのかを迷わせないようにしました。またお客様が一番目を引く構成の順番は検討を重ねました。お客様のサイトは古く様々な問題がありましたが、その中でも特にデザインが古いことが問題でした。お客様どなたが見てもリニューアルがわかる提案として、リニューアル時の提案デザインページを最初の提案にしました。


● 提案書の共有会の様子(ディレクター 前田)


[ 案件の概要 ]

全国に店舗展開をされているリユース買取会社様からのSEOコンサルティング(※)についてのご相談です。
現在は広告出稿を中心にサイトへに集客を行っているが、広告に頼らずに継続的に集客を行えるサイトに改善を進めたい。との課題がありご相談をいただきました。
(※SEOとはGoogleなどの検索エンジンで自社のサイトを見つけてもらいやすくする施策です)

またターゲット客の定義も整え直したいとの事で、サイトのコンテンツも含めてブラッシュアップを行い、よりターゲットのニーズを満たすコンテンツにしたいとのご要望がありました。
弊社からはSEOコンサルティング、テクニカルSEO施策、およびコンテンツ構成策定のご提案をさせていただきました。

[ 作成時に意識したポイント ]

NDAを締結した上で事前にSearch ConsoleとGA4のアクセス権限をいただけましたので、実際のサイトの数値を使ってサンプルレポートを作成し、月次レポートで確認する内容や、具体的に運用の中で行っていく改善のご提案などを行いました。​​また、市場や競合他社を含めて直近でのキーワード動向のトピックをおまとめしてご説明をさせていただきました。
自サイトの実際の数値を元にご説明をさせていただきましたので、現状の何が問題でどのように改善を進めていく事になるかがとても分かりやすかった。とのご評価をいただきました。

▼共有会を実施してみての感想

・坂本さんの提案書のクオリティと費やす時間のバランスの取り方、楠さんの分かりやすい費用感の掲載の仕方、前田さんのデータ分析から基づく提案、などなど、案件の特性はありますが自分とは全く違う提案書の構成,進め方での作成に、とても刺激をいただきました。それぞれの本気の仕事を共有いただけたのはとても有意義な時間でした(ディレクター 橋本)

・普段は一人で動くことが多いので、他のメンバーの資料や考え方を聞けたのは勉強になりました。ノウハウなどナレッジの面でも共有していくことで、作業効率やクオリティの向上など改善につながると思うので、今後も定期的に実施できると嬉しいです。(ディレクター 坂本)

・お客様へどのようなストーリーで提案するかや、クオリティ、提案書の考え方など各メンバーそれぞれの話を聞けて非常に勉強になりました。特に考えが硬直しているときなど、こうした共有の場などあると新鮮な発想が生まれますね。次回の提案書制作時に参考にさせていただきます(ディレクター 楠)

・ディレクターは各々が案件を受け持つため、自分以外のディレクターがどのような戦略・ストーリーを持って提案に臨み、資料を作成しているのかが把握しづらい部分もあります。
定期的にこのような場を設けてナレッジの共有が行う事で、メンバーそれぞれのナレッジの底上げに繋がるかと考えています。私も含め今後の提案の活かしていければと思います。(ディレクター 前田)

▼求職者の皆さまへ

最後まで目を通していただきありがとうございました!いかがでしたか?
ゴールが明確な場合もあれば、こちらで設定し導いていく場合もあるディレクターという職種。アプローチの仕方は違えど、それぞれが熱を持って仕事をしている姿勢が少しでも伝われば幸いです。

常識や形に縛られる事なく、対象となる会社やサービスを理解するところから情熱を注ぎ、お声がけいただいお客様にとって有意義な提案とは?を探究し、道筋を示して役務完了に向かって全力をそそぐ。
その中には、いままで前例のないサイトへの挑戦となる事もあるかと思います。

でも大丈夫、add moreは一人にしません。
同じ志を持った優秀で柔軟性のあるデザインチーム、エンジニアチーム、そして同じ部のディレクターが、一丸となって協力してくれます。意義を感じたら、世にない事でも怖がらずメンバーに相談してみてください。それが形になって周りがその意義に気づいた時、誰にも真似できない本当の意味でのオリジナリティを獲得する事ができると思います。

もし今回の記事に共感いただけた方がおりましたら、まずは第一歩を踏み出していただければ幸いです。
皆さまからのご連絡、心よりお待ちしております。

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