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「仕事がそもそも面白いわけがない」は真実か?

こんにちは!アダビト人事・広報の相原です!

現在、アダビトでは「アダビトラジオ」というものをやっております。会社のビジョンやミッションを様々なテーマで語ることを目的に配信しています。

第1回目のラジオでは、CEO・後藤に「仕事がそもそも面白いわけがない」という世論へのスタンスを聞いてみることにしました。

会社の代表に「仕事のつまらなさ/面白さ」を聞く機会はなかなかありませんが、一方で会社としての「働くこと(仕事)へのスタンス」を知るにはもってこいのテーマではないでしょうか。

「明日の仕事が嫌だ」「月曜日が怖い」という人にこそ聞いて欲しい、そんなラジオです。

仕事への向き合い方を変えるのも、意外と楽しいものだったりしますよ。

※当記事は、ラジオ収録をもとに表現や内容の加筆・修正を行った内容になります。

プロフィール

話し手|代表取締役CEO 後藤 颯太

後藤 颯太のプロフィール - Wantedly
1994年仙台出身。21歳で起業し株式会社アダビトを設立。これまで100万PVのwebメディア、音楽発掘アプリ、マッチングアプリなどを開発。現在はキャラクタータレント事務所とキャラクター雑貨ショップを運営。キャラや動画の企画/制作を行っている。
https://www.wantedly.com/id/sota_goto

Twitter

聞き手|人事・広報 相原 勇士

相原 勇士のプロフィール - Wantedly
株式会社アダビト, 人事・採用・広報(HR / PR) Adavito Inc.
https://www.wantedly.com/id/yushi_aihara

Twitter

仕事はなぜ「つまらない」のか?

相原

アダビトでは、「明日の楽しみをつくる」というミッションと、「これからの自分にワクワクできる世の中をつくる」というビジョンを大切にしています。

引用:https://adavito.me/

僕自身、その内容をみんなに知ってもらいたいという想いがあったのと、アダビトでこれから一緒に働いてくれそうな人が世の中にたくさんいらっしゃるという想いから、今回そういう方へ向けて情報発信したいな、ということで始めさせていただいた企画になります。

今回は「仕事」という観点で、主に仕事を理由として「毎日が楽しくないな」と感じている方や、「もっと明日を楽しみにして生きていきたいな」と思いたい方に向けてお話していきながら、アダビトにも興味を持ってもらいたいなということで進めていきます。

今回のテーマですが、「仕事はなぜつまらないのか?」というテーマでお話していきたいなと思います。

「そもそも仕事が面白いわけないだろう」

相原

Twitterで仕事について呟いているみんなのツイートを見ていて、品川駅の広告「今日の仕事は、楽しみですか」の件のツイートへのリプライの中に「そもそも仕事が面白いわけないだろう」というツイートがあって。

「今日の仕事は、楽しみですか」品川駅広告炎上、3つの地獄を解き明かす
JR品川駅の港南口周辺は、その昔、ほんの20年ぐらい前は反対側の高輪口のにぎやかさからはとうてい信じられないぐらいの質素な、ただの湾岸倉庫街にすぎなかったエリアだった。それが今ではインターシティやNTT品川TWINS、ソニー本社ビルなどが立ち並ぶ、日本でも指折りの大企業が軒を連ねる一大オフィス街に変身した。 ...
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2110/12/news042.html

たぶん、(炎上した背景なども考えると)「仕事が面白くないと感じている人」って多いんだろうなと思っていて、趣味を楽しむことが人生を楽しむ一番の楽しみ方であって、仕事はできるだけストレスがかからないように、できる限りお給料が高くもらえるようにってやっていくのが一番の理想の人生だなって思っている人は多いと思うんですよ。

たとえば、仕事に対して「金銭的な報酬さえあればいい」という人に向けて「仕事はこんなに面白いですよ、楽しいですよ」のようなことを伝えたうえで、(採用目線で考えると)「自分たちの会社に入ってもらう」とか、「一緒に働いてもらう」ようにするのがいいと思うんですけど...

ただ、仕事に対して色々な考えの人がいる中だと、(仕事の楽しさを伝えようとしたとしても)共感してもらえたりとか、心の底から話し合えたりすることはできないんじゃないかと思っていて。

なので、そういう人に「(仕事への向き合い方について)どう声かけてあげればいいかな?」と思っているんですよね。

「明日が楽しみです」と言えるための振り返りと場所選び

後藤

俺は「そのままでいいんじゃない」って感じですかね...(笑)

うちのビジョン「これからの自分にワクワクできる世の中をつくる」や、ミッションの「明日の楽しみをつくる」は、これは綺麗事でもなんでもなくて。

15歳以上の日本人は、老若男女問わずに「今幸せではない人が5年後も幸せではないと思う」と考えている人が多いというデータが論文で出ているから、「普通に日本やばくね」と思って作ったビジョン・ミッション。

現在の幸福度と将来への希望~幸福度指標の政策的活用~』という内閣府から出ている論文。ここにはざっくりいうと「日本人の、今現在の幸福度が低いと感じている人の過半数以上の人が、じぶんの5年後の幸福度は下がると思っている」という内容が書かれていました。つまり「いま幸せじゃないひとはこれからも幸せを感じにくい社会構造がある」ということです。(もちろん一概には言えませんが分かりやすく一般化した言い方をしています)
なぜ会社をやるのか | 株式会社アダビト
株式会社アダビトは2016年4月に創業しました。創業から3年半以上経過しています。2016〜2018年までの3年間は山形・宮城県を拠点に経営していました。現在はいわゆる「スタートアップ型」と言わ...
https://www.wantedly.com/companies/adavito/post_articles/205296

今幸せじゃない人でも、5年先に幸せになれるような構造が日本にあったらいいなと思って作っているから、基本的に「明日が楽しみです」「5年先が楽しみです」という状況を作れれば別にいいかなって思っているから、楽しみになる理由が仕事ではなくてもゲームでもなんでもいいと思っていて。

ただ、いいんだけど、それだけではなくて、「できることなら仕事も楽しくてより稼げたほうがいいじゃん」ということで。

自分にとってどんな作業(業務・仕事)が楽しいか、何を考えながらやるのが楽しいか、どんな人とやる作業が楽しいかを振り返ってみる。あとは、楽しいと思える場所を選べるような”自分自身である”ようにする、そしてそういう場所を選ぶ。そうしたほうが、より楽しくなるのかなとは思います。

仕事は辛いし憂鬱。けれど、それが仕事のすべてではない

後藤

俺は会社を自分でやってますよ。...で、自分の掲げている考え方で(経営を)やっていて、好きなキャラクター事業もやっていて、自分が社長だから、自分が好きなメンバーとも仕事をやれているんです。

だから、今の条件でいうと全部あるわけですよね、その条件が。

でも、仕事つまらないときも憂鬱なときもあるよ。朝は眠いし、「いや、今日やばいな〜無理だ...」ってほぼ毎日なっていて(笑)

コーヒーを飲まないとテンションは上がらないし、疲れて家に帰ってきてお酒飲むこともあるし。「いやだな」って思うこともたくさんあるのよ、たくさん。

だから、(仕事は)そんなもんだよっていうこと。でもそんなもんだよっていうだけで諦めちゃうのは寂しいから、できるなら「好きなことを好きな人と好きなことを考えながらやる」という環境を作ったりとか、選べるようにするとかは、そのほうが辛いことが少なくなるかもねとは思うかな。

相原

本当にその通りだなって思います。

以前、僕が(共同創業者として)アダビトで働いていたときも全体としては仕事が楽しいし、働きたいところで働いている。でも1つ1つの「この仕事ができない」とか「この仕事が苦痛だ」というのはやっぱりあったけど、長い期間続けられたし。

...先のTwitterの件では、「仕事は面白いものではない。ただお金を稼ぐために苦痛をしのいで続けていくものだ」という内容だったんですよね。それって、「仕事=人生の過ごし方全般」という風にとらえちゃっているというか。

1つ1つの瑣末な出来事として、自分のメンタルが不安定だったり、どう工夫しても面白くないぞこの仕事はっていうのがあったりという積み重ねが人生でずっと続くから、「人生っていうのはつまらない」「人生の中でこれだけ多くの時間を仕事に費やすのに、こんなにつまらないことをずっとやっている」という考えを持っている人が、結構世の中に多いのかなという。

そういう考えがあるから、全般的に”仕事”を敵視してる人が多いのかなという感覚があるんですよね。

仕事の向き合い方は「ファクトをみつめる⇒言語化」の順番

相原

(今まで話した仕事への向き合い方について)そういう考え方って、これまでの人生の経験で気づくことができたからこそこういう話ができるのであって、たとえば「明日仕事行きたくないな」っていうリアルな友達のような、そういう人に向けて特に何の声もかけてあげられないというか...

「でもね...」って今みたいな話をしても「いやでも現実として明日は仕事に行かなくちゃいけないし。」という話になって終わるんじゃないかっていうのがあって。

でも、一緒に働いている人でそういう風になってしまっている人がいたら「助けてあげたいな」というか、声をかけてなんとか一緒に頑張っていきたいなという、そういう気持ちがあるんですよね。

何か「こういう風にやったらいいよ」というアドバイスありますか?

後藤

すごく難しいなとは思うんだけど...

前提として、人ってずっと変わり続けていくものじゃないですか。だから、1、2年前に自分が思っていたことが「今も当時と変わらずそうだ。」という人ばかりじゃないと思う。

働くことや働き方、ライフスタイルも変わっていくから、まずはその会社に入ったときに「入社する動機として何を思っていたのか?」を振り返ることはすごく大事。

「何をもってその会社に入ったのか?」「どんな理由でその会社に入ったのか?」

たとえば、会社の考え方が好きだから入ったのかもしれないし、仕事内容が好きで入ったかもしれないし、お金を稼ぐためかもしれない。自分が何のために入ったのか、そして、その目的や動機が(当時と比べて)変化していったのか?というところは、まずチェックしたほうが良いですよね。

でも人って毎日忙しいから、その振り返りをなかなかできないんだよね。

(目的や動機が変化して)更新されているはずなのに、年齢も変わっていればライフスタイルも変わっていて、考え方も変わっているのに、働くときの動機や働くスタイルとか、「何で働いているのか?」というところは「変わっていないもの」として捉えちゃっている。あるいは、逆に忘れてしまったりしていて、なかなか振り返ることもできない。

だからこそ、「振り返りの時間を(意識的に)設ける」とか、設けることができないなら誰かに相談するとかが、すごい大事かなって思ったりする。

相原

「この会社にそもそも入ってきた動機」というものがあったとして、その一回決まった動機はもう二度と変わらないテーゼのような、不変なものだという認識があると、そもそも振り返りの機会を自分で気づいて設けることができないのかなっていう気がしていて、(自分自身で)アップデートできないというか。

だから、ずっとそのままで過ごしてきてしまって、無力感や大変なこと(=つまらないことや苦しいこと)が積み重ねられているだけで、今後も人生も仕事も面白くならなさそうだな、と思っている人がけっこういるなって思っています。

そして、やっぱりこちらから働きかけてそういう地盤を作ってあげるというのが大事なのかなって。

後藤

あとは、「ファクトをみつめる」というのが(仕事の向き合い方を振り返るために)すごく大事で。

「ファクトをみつめる」とは何かと言うと、自分が実際にやっていることや話していること、時間をかけて取り組んでいること、面白いなって思ったこと、いいなって感じたこと、ときめいたこと...その時点では言語化ができていないけれど、それがファクト。

まずは直感的にとか、「もうやってんじゃん」と後から気づくとか、はたから客観的に自分自身を見て「めちゃめちゃ楽しそうだよね」となっていることに気づいて。

それを言語化することで、「ああ、自分はこれが人生の目的なんだ」「これが好きなんだ」というこの順番がすごく大事なんですよね。

これが逆になって「私はこれが好きです」「私はこれを目指します」という言語化から始めてしまうと、変なことになる。

相原

たしかに、何から始めるにもたとえば僕なんかはけっこう「型から入る」みたいなところがあって、でも型から入ったものは後々うまくいかなくて、途中であきらめちゃったりするんですよね。

一方で、自然とやっていた、みたいなものって今でも続けてやっていたりとか...やっぱそういうことですよね。


(写真左)代表・後藤(写真右)相原

「ちょっとビビってるけど面白い」を直視する

後藤

「直感的な衝動」というか、そのときだけで終わらないようなもやもやしたマグマみたいにたまっていたもの(感情)が、あるじゃないですか、事実として。「何か分からないし、やることにリスクがあるかもしれない」という。

相原

言語化しないものとしての、そのままの想い、感情っていうか。

後藤

...で、大事なのがそれ(ファクト)を人に伝えるときには、そのままでは伝わらないから言語化するっていう順番。

相原

(人に伝えるための言語化が)自分自身に対しての説明というか、自分が納得するためにまず言語化から始めちゃいけない、ということがあるということですね。

後藤

そう、直感とか衝動とか「勘」とか...要するにファクト。そこを直視したほうがよいというか、「”ちょっとビビっているけどおもしれえ”と思っているもんな」とか。

「面倒くさい」と思っているけど好きなんだろうな、事実としてやってるから...とか。俺も一日14時間とか働いてますけど週6日とかで(笑) 完全にヤバいじゃないですか。

でも、「好きだからやっているんだろうな」と思いますもんね。その瞬間瞬間はすごい憂鬱なときもあるかもだけど...でも好きじゃなきゃやってないし、みたいな。

そういうのあるよね。

仕事をする意味と、組織で働くことの意味

相原

我々(後藤・相原)がアダビトを始めた当時から、ミッションとビジョンは大事にしてきたじゃないですか。

というよりも、それが主軸にあって、そこから事業に落とし込むみたいな感じで働いてきたと思うんですけど。

(今回の話のように)「こういう仕事が好きだ」とか、「言語化したらこういう理由でした」という話を、最終的に会社組織やチームで達成したい目標とつなげられる人ってなかなかいない。

(「個人のキャリア」みたいな話だと「好きな仕事」「仕事の動機や目的」につなげられることが多い一方で)「働くときの集合体=組織」の中に属する自分みたいなところで、目標を持つところにつながらなかったり、たとえばフリーランスとしてはいいけど、組織人としてはつまらないかな、みたいなことも結構考えたりして。

組織のメンバーが増えてきている現時点で、会社組織で仕事をする意味をどう考えていますか?

後藤

基本的に、今って個人で何でもできる時代。

個人同士で繋がることもできるし、みんな、そして才能がある人や優秀な人は特に個人で全然生きていけるような世の中になっている。だからその前提で会社を運用したほうがいいなって思っていて。

「(個人で生きられる時代でも)それでもなおこの会社に来る理由は何か?」ということを色々な面で考えなくてはいけないと思うんだよね。

定性的な意味でも実務的な意味でもそう思うんだけど、まず定性的なことでいうと、「この会社にいたら個人ではできないことができるという面白さ」があること。熱狂度も高くて、チームでできることだったり、このチームだったら私は楽しいかもしれないと思えたり。それは(ビジョン、ミッションなどの)考え方とかも入るよね。

もう1個は実務の話で、「これは一人ではやりにくい/できない」ということ(ができる会社)。それをやっている会社は伸びるよね。

すごくコアな話になっちゃうんだけど、アダビトでいうと「キャラをつくること」や「雑貨を売ること」はぶっちゃけ一人でもできます。SNS運用も一人でできます。そのほかのマーケティングも、優秀な人ならできちゃうし、グッズとかも作れるので。

でもたとえば「(クリエイター個人の活動で)自分のフォロワーが10万人になりました」まではできる。

では、個人では何ができないかというと、「それを10年、20年と続けること」がまず大変。なぜなら、いいときもあれば落ちるときもあるし。風邪ひいたときに自分が稼働できないからむずかしいという普通の話もあるので。

そういうときに支えてくれる人が周りにいたほうがいいということと、さらに自分の作品を1000万人に広げたいという夢を持っていたとしたら、少人数や自分、もしくは友達の人数くらいだと(実現するのは)むずかしいよね。なかなか、そこまでの規模に行くアクションが採れない。

僕らはキャラクターを創ったり、グッズを作ったり...PixivとかSUZURIではできないようなめちゃくちゃかわいい、良いグッズ、「自分が作りたいものを創れる」というのがうちの会社に(環境が)ある。

そこそこやりたい人は一人でもできるけど、「めちゃくちゃやりたいという人」はアダビトに来てください、というのがうちの売りで。

自分が作ったものや組織で創ったものが、キティちゃんくらい、もう日本に5,000万人ファンがいますというくらいまで、そして「世界に行く」みたいな体験を連続的にチームで、好きなメンバーでやろうとするなら、絶対アダビトに来たほうがいいですよ、というのがあります。

そこ(組織・アダビトでできること)は、全然違う範囲というか、一人ではなかなかできないことなのかな、という気はするかな。

チームでしかやれないことをやれるメンバーが集まる会社

相原

「自分が死ぬまでに実現できればいいこと」というのが人それぞれあるとして、「生きている間にこういうことができればいい」というところまでは一人で全然やれる時代ですよね。

後藤

めちゃくちゃやれると思うし、そのほうが幸せだという人も多いと思う。

相原

そうですよね。

でも、そうではなくて「自分自身を超えた何か」...自分を超えた才能とか、形じゃないものとか、もちろんモノでもいいですけど、そういうのを残したいというのは、人間の性として持っている人はけっこう多いと思っていて。

もともと、「組織」というのはそのために創られていて、それがいつの間にか忘れ去られてしまって、今「どうあるべきか?」というのが問われているという話かなと。そして、自分を超えた何かを創りたいという人が集まる場所=組織、みたいな話なのかなと思いました。

後藤

鶏とかウサギなら狩れるけど”マンモス”を狩れないよねっていうとき、人は組織を創ったじゃん。「マンモスを狩りに行こうぜ」っていう、こんなにウサギを狩りやすくなった時代でも、さらにもっと巨大な獲物、もっと見果てぬ夢を観たいときに「組織を創る」っていうところに行きつくんじゃないかな。

(アダビトは)夢とか、やりたいこととか、自分一人ではできないけど沸々と思っていることややりたいことがある人が来たら熱狂的にゴリゴリやれるって確信しているところはある。

相原

アダビトにはクリエイターの方とかもいらっしゃるわけだけど、「一人でもやっていける」ような方々が(メンバーに)たくさんいると思います。でも、組織でやっているというのはそういう背景があるからってことですよね、一人でもできるけどみんなでやりたいっていう。

後藤

大きなことをやりたいだけではなく、自分一人で飯食ってこうと思ったらやっぱり大変だし安定的ではないから、会社に属してっていうのはあって、そこも含めてだよね。それは含めて協力しあう、ということだと思うから。

「俺はお金を集めてくる」「お金を稼いでくる人がいる」とか、そういうところでまかなえるし、みんなが(お互いに)そうであるということだよね。

このフリーランス時代、会社に属する意味はそれだと思う。

「FIRE(早期リタイア)」ってあるじゃないですか、「お金を稼いで複利何%」みたいな「積立をして投資で食っていける」みたいな。あれは今の世相を捉えているな、とも思うんだけど、俺にその考え方がないのは、(これまで話したような働き方の)価値観の違いかもなってちょっと思ったり。

全然それでもいいと思うんだけど、でもなんかこう...そうじゃない楽しみを人生に見出す人もいるのかな。「お金があって自由気ままに生きられるのだけじゃ物足りない人」は会社に入ったほうがいいかもしれない。

逆に言うと、そうじゃない会社はマジで淘汰されていくと思う。(笑)

相原

(組織において)仕事にやる意味がなかったりとか、そこにいる意味がなかったりとか、そういうことですよね。

後藤

個人をむちゃくちゃ支援していく方向性に会社が(社会的に)今行っていると思っていて。それは正しいと思うんだけど、それは中途半端だと思って。「チームでしかやれないことをやりに来るメンバーを集める会社」くらいまで振り切ったほうが潔いなって、俺はそっちをやりたいなって思ってはいるかな。

副業とかも素晴らしいと思うし、みんなもやったほうがいいと思うけど。

相原

業務委託とかで働く人とかもたくさんいますしね。

後藤

僕らもそういう形態で一緒にやらせていただいている方もいるし、パラレルワークとかも最高だと思うけど、そこも含めて「その会社に投資している時間は100%熱狂的です」というのがいい。

だから、週5で同じ仕事・会社にコミットするというのは多分、まだまだ残るとは思う。

相原

一人の個人が一人で生きていけるという時代、「一人で生きられる能力を身に着ける人が増えるということ」と「一人で生きたいと思う人が増えること」は別の話。そういう時代に求められる会社にアダビトがなっていくんじゃないかなと思います。

後藤

ありがとうございます。きれいにまとめていただいて(笑)

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