この度、社内アワードでMVP賞&ベストプレーヤー賞をダブル受賞したアカウントプランナーの服部くんへ、a-works入社からの2年間を振り返ってもらいました!
社内外から評価され、頼りがいがあり、a-worksきっての愛されキャラで知られる彼ですが、実は入社当初はぜんぜん違っていて・・・ぜひ続きをお読みいただけると嬉しいです。
それでは服部くんお願いいたします!
こんにちは。第1広告企画チームの服部です。今回、中堅のAP(アカウントプランナー)として記事を書く機会をいただきました。
入社から2年以上が経ち、担当クライアントとの取り組みをこのブログに取り上げてもらうことが叶いました。(うれしい!) 僭越ながら、アワード(※)で賞をいただくこともできました。
参考記事:「新商品が爆発的に売れました」で終わらせない。新規獲得は「ブランド成長」の通過地点。
※編集部注:アワード…半期に成果を出した人を表彰するイベント。服部くんは、突出した個人の能力を発揮させた人に贈られる「ベストプレーヤー賞」と、会社に一番大きな貢献をした「MVP賞」をダブル受賞。
とはいえ、自分の力で成し遂げたことはひとつもない…と思っています。本当に、まわりの人に支えられて得られた結果ですし、感謝しかありません。
そして。2年前の自分だったらきっとこんなことは思えていなかったとも思うのです。a-worksに入社した当初は「誰よりもできるヤツ」と思われたい、負けたくない、自分の実力だけでなんとかしたい、と思っていたから。
過去を振り返ってみて今感じるのは、「昔の自分は本当にプライドが高いやつだったな」ということ。レベルの高い仕事を成し遂げるためにはプライドは不可欠ですが、当時の自分が抱いていたプライドは、今思っているものとはまったく違う種類のものでした。
僕がこれまでに得た学びを振り返ることで、誰かの参考になればうれしいです。
人生の遅れを取り戻したかった10代後半。最初の就職先で「どんな仕事がしたいか」に気づいた
もともとなんでそんなにプライドが高い人間だったんだろうと思い返すと、中学時代、長期入院が必要な病気にかかり学校に行けなくなったことがきっかけだったのだと思います。それまではわりと勉強もスポーツも苦労なくできるタイプだったので、まわりからチヤホヤされて育ちました。…自分で言うなって感じですが(笑)
約2年間の入院生活で生まれた周囲とのブランクはとんでもなく高い壁だと思ったし、自分の努力でなんとか取り戻さなければとの危機感がありました。
高校に入学したものの、長期間入院していたせいで運動もできないし勉強にもついていけない。普通の学校生活で勝てないなら早く社会で認められるようになりたいと定時制の高校に転入し、昼間は飲食店で働き、調理師免許も取得しました。働く楽しさはあったものの、一方で、普通に学校生活を送っている同級生たちが羨ましいという気持ちも抱いていました。
高校卒業後は大学に進学したのですが、まわりと同じように過ごしているだけではダメだという強迫観念をずっと持っていました。そんなとき、参加したインターン企業に惹かれ「ここで働きたい」と大学を中退。「この会社で活躍するんだ!」と決意し、営業職を希望しました。
入社当初は一生懸命仕事に向き合いそれなりに成績も出していたんですけど、新規の契約ばかりに重きを置く会社の方針に対して、自分が求めている仕事像との違和感を感じるように…。もっとお客さんに向き合う仕事がしたい、お客さんのためになる仕事がしたいと思っていたときにa-worksの存在を知り、転職を決意しました。
自分の目標と行動の矛盾に気づき、周囲に頼りながら成長したいともがき続けた
入社当初に考えていたのは、「自分にはできるはず」「早く認められたい」など、自分に関することばかりでした。
これまで自分は意識して厳しい道を選択してきたと思っていたし、同年代の人よりも大人と多く関わり、叱られてきた経験があり、仕事や社会の厳しさに触れてきた自負もありました。けれどa-worksでは全くうまくいかず、これまで苦労して積み上げてきた経験が無意味だったのかと落ち込む日々が続きました。
そんな状態でも、プライドが高いせいで人に頼ったり頼られたりすることができず、また、「自分一人で成果を出さないと認めてもらえない」と思い込んでいたため、知らずしらずのうちに周囲に壁をつくってしまっていたんです。
そんな僕に対して、a-worksのとある先輩が「お前本気で人と関わったことないやろ」って絡んできて、酒の席で一触即発の状態になり…。その後に起こった事件は端折りますが(笑)、その日をきっかけにだんだんと「自分の見え方にこだわってるのって意味ないな」って思えるようになってきました。
もともとは「お客さんに喜んでもらえる仕事がしたい」と思って転職したはずなのに、いつの間にか自分のプライドを守ることに必死になっていて、そのせいで人が寄りつかなくなるし、もちろん仕事の成果なんて出るわけがない。今の状態って本当に自分が求めていた状態か?と自分に聞いたときに、ぜんぜん違うって気づくことができました。
<左が服部。右は後輩の野間です(広報)>
それからは、とにかく自分から動くことを意識するようになりました。わからないことがあったら、恥ずかしいと思うより先に聞く。困っていること、助けてほしいことを隠さない。先輩や上司、社長にどんどん質問する、話してもらう機会をつくってもらう。そうしたらだんだんと、びっくりするくらい仕事がしやすくなりました。
今でもはっきり覚えているのは、社長から「応援される人間をめざしなさい」と言ってもらったこと。「応援される人ってどんな人だろう」と考え始めたところから、自分がめざしたい姿がなんとなくイメージできたように思います。
仕事ってチーム戦です。自分ひとりで完結できる仕事なんて何もありません。クライアントを含む社外の人たちはもちろんですが、社内のいろんな人にも手伝ってもらって、やっと仕事が動き始めます。仕事の幅が広がっている今だからこそ「応援してもらえる人」になることの大切さを実感しています。
とはいえ自分ひとりの心がけで変わることができたのか?と考えるとまったくそうではなくて、「変わりたい」「成長したい」と思った僕を受け入れて関わってくれたa-worksの社風によるところがすごく大きいと思っています。2年をかけて応援される人をめざしてきて、そのおかげで今の実績がついてきた。自分としては、そんな感覚でいます。
<「お前本気で人と関わったことないやろ」って絡んできた先輩です(広報)>
「わかっている」を「できる」にするために。これまでにしてきたこと
じゃあ具体的にこれまで何をしてきたのか、自分なりに振り返ってみようと思います。実際に書き出してみると「できて当たり前」のことばかりのような気もしますが …少なくとも僕にとってはとても意味のあることでした。
感謝を伝える
昔からいろんなことに対して「ありがたいな」と思える性格ではあったのですが、それを積極的に伝えるようになったのはa-worksに入社してからの変化だと思います。
きっかけは、先輩に「感謝してるならそれを伝えないと損するで」と言われたこと。最初はそこまで大切なこととは思ってなかったんですけど、日常的に言葉やテキストで感謝を伝えるように意識し始めてから、相手との関係がポジティブに変化し、目上の人から気にかけていただけるようにもなりました。
「毎回お礼のメッセージを送ってくるのは服部だけや」と言われたこともあり、一般的なことではあるんですけど、できている人は意外と少ないのかもしれません。意識すればすぐにできることなので、変わるために何かを始めたいと思っている人は試してみてほしいです。
「質問」ではなく「相談」を
もともと僕は「人に何かを聞く」という行為は相手の時間を奪ってしまって申し訳ないという気持ちが強く、あらかじめ自分のなかで答えを出した状態で「質問」をすることが礼儀だと思っていました。「このような前提があって、解決策としてはA、B、Cがあり、自分はAだと思うがどうか」というような…。
きっとそれも間違いではないんですけど、それは、自分の能力を過信していたからできたことだと感じます。前提とか条件とか、「自分が考えた範囲で間違いがないだろう」という考えのもとでの選択肢なので、よかれと思っていたけれど、結果的に視野を狭めてしまっていました。
「相手の時間をいただいている」という考えは変わりませんが、今は、自分なりの検証や仮説を整えたうえで、「一緒に考えてくれませんか」と相談するスタイルに変わりました。似た事例を教えていただいたり違う視点のヒントをいただいたり、みんな「よりよい提案になるよう」との気持ちでさまざまなアドバイスをしてくれ、それらは確実に僕自身の糧にもなっています。わからないこと、不備があることに対してバカにする雰囲気が一切なく、安心してたずねられる社風だからこそ「相談」の大切さに気づくことができたと思っています。
教えてもらえる人になる
人って、何かを教えてもらうより教える方が好きな動物だと思うんです。世の中には「教えてもらうことが好きじゃない」という人もけっこういて。だから僕は、「教えてくれる人が教えたいと思える人になりたい」と思いました。
先に挙げた「感謝すること」もそうですし、相談するときは相手のタイミングをきちんと見極めてから声をかける。そして、言われたことを素直に受け入れる。具体的な施策をアドバイスされたときは、自分の考えになかった方法だとしても一度試してみる。やりっぱなしじゃなくて、その後どうなったかしっかり報告する。せっかく時間を割いてもらったのだから「教え甲斐があったな」って思ってもらいたいですし、教えてくれた相手に対して少しでも何かを返せる自分でありたいと思っています。
教える側の立場になることも増えてきましたが、自分の意見を変える気がないのに人に意見を求めるのってすごくもったいないなと感じます。それが繰り返されると「この人に教えてもどうせやらないんだろうな」と思ってしまいますし。昔の自分がそうだったからすごくわかるんですけど(苦笑)、ひとりよがりのプライドは「いい仕事をする」うえでは本当に邪魔な存在だと思います。
「言われたことをまずはやってみる」というマインドが大事
「こういうふうにしたほうがいいよ」ということって、実はみんなわかっていることばかりだと思うんです。やるかやらないかだけで。
社会に出ると、アドバイスをもらえる機会や苦言を呈してもらえる環境ってそんなに多くないと思います。だからやっぱり、直接言われると身構えてしまうと思うんですけど、臆することなく「やってみよう」と動けることが自身の成長のためにはすごく重要だと思います。
あとは、理由がよくわからなくても「格好から入ってみる」のもけっこう効果的だと感じています。だんだんあとからわかってくるか、わからなかったらやめればいいだけなので(笑)
<先日、a-worksメンバーが集まって靭公園でお花見をしました(広報)>
これから先の自分に向けて
入社当初から「お客さんに貢献したい」と口にしていたものの、今振り返ってみると「自分の能力を高めたい」という目的が最優先で、その結果としてお客様の満足度が上がればいい、という考えだったように思います。けれど、a-worksではお客様の満足度を高めることがまず最初の目標で、それを実現するための行動が求められる。その違いをしっかり理解することが、結果的に自分の成長につながったように思います。遠回りをしてしまったかもしれませんが、僕にとっては必要なプロセスでした。
とはいえ、今すべてがうまくいっているとは思っていません。最近も、新しい分野の調整や立ち上げ期の新規獲得分野を任された際には、全体像が見えず、分析が甘くエラーが連発するなど反省すべき点が多々ありました。すこしうまくいっているからと慢心せず、自分ができることを一つずつ積み上げていく必要があると感じています。
a-worksが掲げているのは、お客様のために喜ばれることをすること。これは、社長もリーダーも頻繁に口にする言葉です。もちろん売上や利益を追求することは大切ですが、理想を常に言い続けているからこそ今のa-worksの社風やクライアントからの信頼感につながり、売上という結果にあらわれているんだと実感しています。
これまでに社長やリーダーとたくさん話し、いろんなことを教えてもらいましたが、人間誰もが言われたことをすぐにできるようになるわけではありません。日々の中で言われたことを努力し、うまくいったり、うまくいかなかったりする経験を繰り返すこと。諦めずにもがき続けたことが、現在の評価につながっているのだと思います。
<a-worksメンバー同士の結婚式にみんなで参加したときの様子(広報)>
前の会社で営業をしていたとき、あるお米屋さんに自社の商品を売りに行ったことがありました。一通り商品の説明をしたあとに、お米屋さんの店主は「いろいろ教えてくれてありがとう。金銭的に難しいので取引はできないけれど、わざわざ時間を作ってくれたお礼に、うちのお米を食べてください」と言って、お米をプレゼントしてくれたんです。
当時の会社は「売ればOK」という考え方で、僕自身も自社商品に自信がないまま「とにかく売る」ことが目的になっていました。そんな僕の話をしっかり正面から聞いてくれて、向き合おうとする店主の姿勢に触れ、「このスタンスで仕事をしていくのは嫌だ」と、ふと思ってしまった。それが、今の僕の原点のような気がします。
関わってくれる一人ひとりをもっと大切にし、お互いに利益を生み出すような関係を築いていきたい。当時のその気持ちを忘れずに、自分の能力を向上させつつ、クライアントや社内の人たち、周囲の人々に貢献できるよう努力していきたいと思っていますし、それを自身のプライドとして仕事に取り組んでいきたいです。
実は今も、昔の自分を思い出しては「もっと自分を追い込まないとダメなんじゃないか」と危機感が襲ってくることがあります。でも、そこにフォーカスした結果、今関わってくれている人たちをないがしろにすることになったら意味がないし、それは今の自分が実現したいことではありません。
もっと学び、もっと経験を積んで、もっといろんな人に頼られる人になりたい。誰かの期待にいつでも応えられるには何をすべきか、これからもあがいていこうと思います。
服部くん、ありがとうございました!
服部くんのように、たくさん学び、経験を積むことで、成長を楽しんでいける、そんな人と一緒に働くことができたら嬉しいです。
もし、a-worksで働くことに興味を持っていただけたら、ぜひ気軽にお話させてください!