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エンブレムホテルができるまでのストーリー:Yosuke

エンブレムホテルでは宿泊業だけではなく、様々なバックグラウンドを持つメンバーがエンブレムコネクターとして働いています。

ではエンブレムコネクターの働くモチベーションのルーツは何なのか。それぞれの原体験を紹介していきます。

「あなた演劇にすごく向いているわね。演劇の道に進んだらいいんじゃない。」


幼少期の原体験

小さい頃から人をエンターテインすることが好きな性格でした。親が海外に駐在していたので幼少期を海外で過ごしたのですが、出張者や親の友人など、日本からの来客が自宅に多かったのを今でも覚えています。その度に忍者やサムライの格好をしてダンスを披露したり、お客さんが喜んでくれる様子を見るのがとても嬉しかったのをよく覚えてます。


特に印象的だったのは高校2年、英語のクラスで演劇をすることになったことです。劇の中でおじいちゃん役を演じることになったのですが、その役を過剰に演じてみるとクラスメート、先生、みんなが大爆笑してくれました。

実のところ、高校生の頃は少々尖っておりまして、先生からもあまり好かれておらず、先生から話しかけてくることなんか滅多になかったのですが、その時は珍しく「あなた演劇にすごく向いているわね。演劇の道に進んだらいいんじゃない。」と声をかけてくれました。その時に自分は人を喜ばせることが好きだし、そこに存在価値があるのかもしれないと考えました。


みんなで舞台を0から作り上げる

大学生時代の原体験

高校の演劇がきっかけで「舞台」を通して人をエンターテインしたいと強く思うようになりました。そこで「舞台」という共通点のあるダンスに大学時代はハマることになりました。

ダンスの面白さはみんなで舞台を0から作り上げて行くところでした。何もないステージ上で振り付けを考え、選曲をし、感情を表現し、一つ一つを作り上げていく。本番の舞台では多くの人が喜んでくれる。笑ってくれる。学生時代のダンスの経験を通して空間をつくることへの達成感を沢山得ることができました。


ホテルに感じた無限の可能性

就職活動が始まり、どんな会社で自分は働きたいのだろうと考えた時に軸になったのはダンスを通しての学びでした。「舞台を通して人を喜ばせる」の延長から、エンターテイメント性の高い場づくりをすることができる会社に入りたいと考えるようになったのです。

まず真っ先に思いついたのはディズニーランドでした。

ディズニーランドはまさにエンターテイメントの場。人々を楽しませる、という部分ではとても興味があったのですが、その世界観は既に出来上がっていました。そこから発想をかえ、「臨海部開発土地の広大な場にディズニーランドを誘致した会社ってどんな会社なんだろう?」という部分に興味を持ちました。就職活動を進めて行く中でデベロッパーの存在を知り、様々なジャンルの面白い場づくりができるだろうと思い、三井不動産への入社を決めました。

入社後はオフィス、リテールなど様々な不動産カテゴリーに関わる機会がありました。6年目に不動産オーナーの立場として、マンダリンオリエンタル東京の開業準備に関わり、その時に「人をおもてなしし、喜んでもらう『ホテル』」というジャンルが、元々自分自身がイメージしていたエンターテイメント性の高い場にとても近いと感じました。また、一言でホテルとは言っても、ラスベガスのカジノや遊園地併設のホテルから日本の旅館まで多くのカテゴリーが存在し、そこに無限の可能性を感じました。


世界という舞台で仕事をする

仕事をして行く中で起業に対する思いが段々と強くなって行きました。

そのため、経営者になるためにMBAを目指していて勉強をしていたのですが、『ホテル』で起業をしたいと思うようになり、ホテルMBAとして多くの経営者を輩出するコーネル大学のホテル経営大学院で学ぶことにしました。

コーネル大学に留学をして一番変わった部分は『自分自身の価値観』でした。

留学へ行く前は、どこか『世界』とは遠い世界の話で、世界を舞台に事業を行うイメージがほとんど持てませんでした。ですが多国籍のクラスメート達と一緒に授業を受け、学んでいく中で、世界を身近に感じるようになりました。

この経験があったからこそ、1号店のエンブレムホステル西新井をスタートする時にシンガポールのホステルオペレーターと組むという発想に至ることができたと考えています。


(コーネル大学時代のクラスメートと)


つながりを生む場を作りたいからこそのホステル

自分の人生を振り返った時に、改めて人のつながりが大切で、今までの自分の人生はそうした人と人とのつながりがあったからこそ今まで生かされてきたのだと感じました。だからこそホテル運営をする時は「人と人とのつながり」を重要視したものを作ろうと、決めました。

じゃあ自分がどう行ったホテルを運営して行こうかと考えた時に、


「つながりを生む場」


「エンターテインする場」


この2つが大きなキーワードになると考えました。

この2つのキーワードを一番体現しやすいのが様々あるホテルのカテゴリーからホステルだと思ったのです。

今後はホステルだけではなくリゾート、旅館、アパートメントからラグジュアリーまで様々なジャンルのホテルを運営して行きたいと考えていますが、どんなジャンルのホテルでも必ず「人と人とのつながり」「人をエンターテインする場」を重要視した場を作って行きたいと考えています。


そして、2015年12月、東京の下町にエンブレムホステル西新井が誕生しました。


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