長期支援を続ける、大手自動車メーカーのDXプロジェクト
- みなさんがアサインされているプロジェクトについて教えてください。
羽鳥 大手自動車メーカーのDX案件で、Sun terrasはかれこれ3年ほど支援を続けており、アサインされた当初からほとんど0→1で開発を進めてきました。
クライアント内で使われている各種アプリケーションを下支えするためのインフラをAWSやGCP、Azureを使って構築しています。
現在ではエンハンスや標準化など、社内の誰もが使えるように規格を整えて実際に使ってもらうための実装を進めている段階です。
基本的には基盤開発を進めるのがミッションですが、最近では別軸で個別のアプリケーション開発に携わることもあります。
私自身はPM補佐のような立場で、クライアントからざっくりしたリクエストを受け、タスクにブレイクダウンして適切にマネジメントする役割を担っています。
三浦 私は羽鳥さんから数ヶ月遅れてアサインされました。基本の役割は羽鳥さんと同じですが、直近は個別のアプリケーション開発支援の案件で稼働しています。
データ処理を効率よく行うためのツールの導入を技術検証から実装までが完了したところで、現在はそれを後続案件にもスムーズに適用できるよう整えています。
プロジェクト全体においても新しい技術やツールを使うことが多いので、導入する前の技術検証や実装の際に出てきた課題を解決するための調査などを担うことが多いです。
三澤 私は今年の10月ごろにプロジェクト自体の増員に合わせてアサインされたので、現在は3ヶ月目です。
今はちょうど一区切りがついたタイミングなのですが、システムの課題を解決するためのツール検証を担当していました。
- プロジェクトの進め方について教えてください。
羽鳥 このプロジェクトの大きな特徴でもあるのですが、クライアントから要件や成果物、進め方に関する細かい指示はほとんどなく、都度自分たちでハンドリングしています。
基本的にはアジャイルですが、場合によってはタスクを順位づけしてウォーターフォールっぽく進めたり、クラアントの要望を実現しスムーズにプロジェクトを進めるために適宜進め方を調整しています。
1回のコミュニケーションの質を上げることでクライアントの信頼を獲得
- チーム体制やチーム内でのコミュニケーションについて教えてください。
羽鳥 マルチベンダーのプロジェクトなので、複数社が同じ案件やチームにアサインされている構成で、我々は基盤データプラットフォームのチームに所属しています。
三浦 基本的にはオンラインのチャットツールでタスクの分配など役割を調整したり、細かな修正などをやり取りしています。
常に並行して複数のチームがプロジェクトを推進していて、かつ多くのメンバーがチームを兼任している状態なので、チーム同士の情報交換も比較的活発に行われている印象ですね。
三澤 私はアサインされてすぐということもあるので、コミュニケーションの9割は羽鳥さん経由で行っています。
ドキュメント作成など初めて経験する種類の業務も多いのですが、羽鳥さんからのアドバイスをもらったり勉強したりしながら取り組んでいます。
- クライアントの信頼を得るために、どのようなコミュニケーションを心がけていますか?
羽鳥 細かくコミュニケーションを取るよりは、1回のキャッチボールの質を上げることを意識しています。
クライアントのリソースを無駄にせず、精度の高いものを提供することがアサインされている自分の価値でもあると考えています。
もちろん開発段階など1文字違うだけでエラーを起こすような場面ではコミュニケーションの頻度を高める必要があります。
一方で仕様を固める時などは抽象度の高い要素をまとめていく作業なので、細かい議論を尽くすよりはクライアントの要望をしっかりヒアリングし理解した上で、合理性のある解を提案し合意を取ることを大切にしています。
三浦 基本的には羽鳥さんと同じかなと思います。クライアントの中には技術寄り・マネジメント寄りなど様々な立場の人がいますし、それぞれプロジェクトを掛け持ちしているのでひとつのことにどっぷり時間を使うことは得策ではありません。
それよりも任せてもらった事柄に対して先方が納得できる回答と理由を準備することで信頼を得られる気がします。
あとは、私の場合は直接やり取りしているクライアントの方が技術志向で、コミュニケーションの相性が良いこともポイントかもしれません。
既存システムで発生している課題を解決するための新しい手法やツールなどを調査した際など、細かい点や深いところまで理解し議論できたことが信頼につながったのかなと。
クライアントからの信頼が高い評価につながる
- クライアントとは具体的にどのようなコミュニケーションを取っていますか?
羽鳥 前述したように、プロジェクトの進め方についてはほとんど我々に一任されており、クライアントからは抽象度の高いタスクや依頼が降りてきたのを噛み砕いて進めているような感じですね。
三浦 プロジェクトの当初からクライアントと直接やり取りする機会も多く「導入を検討している技術について、こちらで環境を用意するのでまるっと調べてみてください」というようなリクエストもありましたね。
遠藤 クライアントからも「抽象を具体へ落とし込んでいく能力が高く、そのおかげでプロジェクトが成り立っている」という高い評価をいただいています。
- このプロジェクトのやりがいを教えてください。
羽鳥 一番は、システム開発を通して産業や社会と関われることですかね。
Webの黎明期から技術の進化と共にエンジニアとして経歴を重ねてきた身なので、IT技術を通じて社会課題を解決できる、このプロジェクトのようなDXの案件はやりがいがあります。
近年ではAIをはじめ先端技術を活用した新たな課題解決のソリューションはこれからもどんどん出てきています。
新しいモノ好きでもあるので、そのようなIT技術の進化とともに身を置けることが面白みだと思います。
三浦 このプロジェクトでいうと、まずはこれまで本格的に触れる機会のなかった技術を使った開発ができることが面白いですね。
従来の方式を調査し理解を深めていくうちに、それが内包する課題にも気づく。その課題を解決するための新たな方式をまた調査して議論して検証して…という風に新しい技術について知見を深められるのがやりがいです。
三澤 このプロジェクトに入って、まずは前述のように要望がふわっとしている段階から任せられるということに驚きました。
同時に、抽象から具体へ落とし込むために切り分けて進めていくことの面白さややりがいも感じています。
例えば「料理を作って」と言われても何をすれば良いか困りますが、材料や道具や手順などの段取りを組むことで具体的なイメージを共有することができます。
だからこそ、羽鳥さんや三浦さんがクライアントからのふわっとした要望をキャッチして処理していくのを間近で見られるのは勉強になりますね。
Sun terras=エンジニアのキャリアに真摯に向き合う環境
- Sun terrasの魅力は何ですか?
羽鳥 セールスメンバーが「エンジニアとしてどんな経験を積みたいか」というリクエストに対して真摯に向き合ってくれる点ですね。
これまでのキャリアを振り返ってもエンジニアの意見がアサインに反映されることは珍しかったですし、商流が深くなればなるほどその傾向がありました。
エンジニアとしてのキャリア形成を自分自身でコントロールしつつ、プロジェクトを通して会社へも貢献するという理想に向けて、セールスとエンジニアが協力できるのは魅力だと思います。
三浦 私はフルリモートでプロジェクトへ参画しているのですが、自社に関する業務などで必要以上に時間をとられる事なく、プロジェクト業務に100%集中できているのはありがたいですね。
あとは、やっぱり遠藤さんの丁寧な対応には助かっていますね。セールスだから言いづらいなと感じることもないですし、コミュニケーションのしやすさはありがたいです。
三澤 Sun terrasで参画した2つのプロジェクトはデータ管理や設計寄りの業務を経験してきて、ステップアップとしてプログラム寄りの業務経験を積みたいとリクエストを出しました。
このプロジェクトでも完全にプログラムを書くという業務はあまりないのですが、むしろこれまでの経験を活かしつつプログラミング的な要素のある業務ができているので、少しずつステップを踏めている感覚があります。
遠藤 Web開発のような分かりやすいプロジェクトではないので、アサインする際には正直少し不安な気持ちもあったのですが、糧になっている様で安心しました。
これからもアラートなどを含めてきちんとプロジェクトの状況をキャッチできるようにコミュニケーションを取っていければと思います。
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羽鳥貴史
学生時代はゲームプログラミング(2D/3D/フレームワーク設計等)を学び、一般消費者に届く商品の開発に携わりたいと考え、携帯電話やDVDプレーヤなど組み込み系からキャリアをスタート。主にUIを3年程担当したのちWeb系開発に従事。Web系ではバックエンドを中心にフロントエンドを担当することもあり、開発領域・ビジネス業態共に幅広い分野に13年ほど関わる。その後DXに進み、現在は主にモビリティ業界の分野でDXのアーキテクチャ設計、導入ツールPoC・ユースケース作成、プラットフォーム機能追加(標準化)、業務プロセス設計・改善等、及びチームの役割としてPM補佐兼PLを行っている。
三浦文人
エンジニアとして組込系、パッケージソフト、ヘルプデスク、社内SE、業務系、モバイルなどの実績を積みながら、ワーキングホリデーも経験。現在はモビリティ業界のDXプロジェクトで、ETLでの実装に始まり、ELTへのマイグレーションや新しいツールの技術検証等を行う。
三澤駿太朗
高校卒業後にSun terras(元Groove Gear)が運営していたプログラミングスクールを受講し、カリキュラム修了後Sun terrasに入社。マーケティング促進のプロジェクトへ参画し、ETLシステムのテスターと基本/詳細設計を3年担当した後、同プロジェクト内で上流へ移動しデータスチュワードとしてデータ管理、利用ルールの作成、データカタログツールの画面設計等に1年間携わる。現在はモビリティ業界のプロジェクトにて導入ツールPoC、ガイド化を担当。