自転車乗りの会社、自転車創業です。インタビュー企画第4弾は、大企業より転職し仲間入りした田村に、転職の裏側を徹底インタビュー!後編では入社してからのお話を聞いてみました。
自転車創業に入社してから感じたことを教えてください。
【田村】しょうもないことかもしれませんが、(いい意味で)自由なスタイルで仕事ができる、という点です。例えば、深夜までいる人もいれば、なぜか早朝3時くらいから起きている人もいます。中には、出社は必要最小限にし、通常は自宅ないし、コワーキングスペースで仕事をしている人もいます。
個人が最大のパフォーマンスを出せるのであれば、いつどこで働こうが関係ないという、”成果主義”的な考え方を強く感じました。あくまで「最大のパフォーマンスを出せるのであれば」というのが前提なので、好き勝手してOKというわけではありませんよ。
では、自転車創業で働く魅力を教えてください。
【田村】会社における自分の影響度が大きいところです。単純すぎる考え方かもしれませんが、例えば10,000人の組織の場合、自分の影響度が1だとすれば、100人の組織なら100倍の100になるわけです。もちろん、失敗に対しても、影響度が大きくなるため負うものも大きくなりますが。
ローリスクローリターンの考え方を大事にしている方には全然魅力に感じないと思いますが、そうじゃない方にとっては、魅力だと思います。
「人数が少ない」を美化しているだけと受け取られるかもしれませんが、自分の意思が少なからず会社に反映されるのは素晴らしいことではないでしょうか。
仕事でのやりがいや嬉しかったエピソード、逆に苦労したこと、そこから学びを得たことなどについて教えてください。
【田村】入社以来、継続的に携わっているe-コマース事業での具体的なエピソードを挙げます。初めてオフラインでの販売をした時のことです。売れ残り覚悟で、割と強気な商品数を持って行きました。しかし、終わってみれば現場に持って行った商品の大部分が売れて持ち帰る荷物はほとんどありませんでした。全然チャンスはあるな、と感じた瞬間です。
「これはいけるかも!?」と思える瞬間は単純に嬉しいという感情がこみ上げてきますね。大げさな表現ですが、暗いトンネルの先に小さな光が見えた感覚です。ただ、「いけるかも!?」と「いける!!」の間にはかなりの隔たりがあって、その溝を埋める作業はかなり苦労する(している)ところです。現状維持をすればOKという段階にはないので、常に新しいことに挑戦し続けなくてはなりません。わずかに見える光にいかに最短距離(時間)でたどり着くか、考えて実行→課題見つかる→考えて実行、の繰り返しです。その過程で、考えたことの精度(問題解決力)が高くなれば、それは大きな学びなのではないでしょうか。
将来の夢や目標を教えてください。また、自転車創業に転職をお考えの方にメッセージをお願いします。
【田村】もっともっと生産性が高い働き方をできるようにならないといけないと思っています。極論を言うと、”週4時間だけ働いて”十分な成果を出せるようになりたいですね。今は全く想像できませんが笑。
そんな夢はありますが、やはりその道のりは甘くないのが現実です。スタートアップ特有?のある種のハングリー精神は多少なりとも必要ですし、つぎ込んだ時間に対して成果が出ないことも少なくありません。
スタートアップと言われる企業が20年生き残る確率は、0.3%とか言われています(*1)し、ましてや、大企業の仲間入りをするには、さらにクリアする課題は多く、全体から見るとその確率はかなり低いと言えます。
なので、安定していると一般的に思われている会社を辞めて、転職を考えている方はそういったリスクをしっかりと理解しておく必要があります。まぁリスクといっても死ぬわけではありませんし、リスクを取ってのリターンなので、考え方次第です。
特に若いのであれば、成長期にある会社に飛び込むのは面白い選択肢のひとつだと思います。うまくいかなかったら次を考えるまでじゃないですか。選択に悩んでいるのであれば、ワクワクする方を選べばいいのでは、と。責任は取れませんが笑。もちろん、一時的な感情で決めてしまうのは賢明とは思いませんが、ある程度の期間考えて決めたことなら意外と後悔はしないものです。
もし、我々に興味を持っていただけるのであれば、気軽にお問い合わせいただければと思います。
(*1) 日経ビジネス (https://business.nikkei.com/atcl/report/15/280921/022200058/)