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なにをやっているのか

錠剤コーティング装置を用いた小スケール製剤化検討
出荷用段ボールに梱包された製品は、室温で保持できる時間をパレット単位で管理され、標準作業手順書で決められた荷姿(段数と数量)になるようにパレット上に積載していきます
川越製薬株式会社は、ドイツ・ミュンヘンに本社を構えるアドラゴスファーマの傘下にある会社です。アドラゴスファーマは、2020年に設立、今まさに急成長しているCDMO(医薬品製造開発受託機関)です。低分子医薬品にフォーカスし、4つの生産拠点 (日本、ドイツ、フランス、ギリシャ)を有します。従業員数は700名以上、60社以上の顧客を抱え、エンド・トウー・エンドのサービス(製剤検討、分析法開発、製造工程開発・検討、技術移管・バリデーション、安定性試験)を提供しています。 川越製薬株式会社は1968年に包装工場としてスタートした50年以上の歴史を持つ工場で、現在は、固形製剤及び無菌製剤の検査・包装と注射剤の製造、品質試験・品質保証などを手掛けています。2023年2月まではサノフィ株式会社様の一員でしたが、2023年3月よりアドラゴスファーマの一員として新たな一歩を踏み出しました。2023年7月現在、直接雇用者189名、派遣社員75名、合計264名の従業員が就業しています。 ■今後の展望■ 繰り返しになりますが、CDMOとしての新体制のスタートは2023年3月となります。現在は、サノフィ様の医薬品の製造を受託していますが、今後、川越製薬は日本・アジアの戦略工場として中心的な役割を担うことになり、今後は設備を増強して、他企業様にも顧客を拡げていきます。

なぜやるのか

川越工場内物流倉庫
品質管理部実験室
■経営理念■ 50年以上守り続けている「患者様に高品質の医薬品を安定的にお届けする」という理念はこれからも変わりありません。私たちは、ただ単に粉末や錠剤の薬をお届けしているのではなく、患者様やご家族に「希望」をお届けし、クオリティ・オブ・ライフの向上に寄与する仕事をしていると自負しています。 新会社発足1年目である2023年は、「新たな働き方へチャレンジし、成長へ」というミッションのもと、「生産基盤(製品の安定供給、安全・カイゼン・品質文化)の強化」に加え、「成長に注力する」、「顧客のために行動する」、「新たな働き方へチャレンジする」、「効率化を加速する」という目標を掲げ、その達成に向けて努力をしています。

どうやっているのか

ボイラー室での日常点検作業の様子
外注工事立ち合い確認の様子 (配管入れ替え作業)
■会社の文化など■ 川越製薬には、専門知識や経験を有する人財が揃っており、社員は前向きな姿勢で日々の業務に取り組んでいます。当社社員の一番の強みは誠実さと粘り強さ、個人や組織といった小さい枠組みではなく、「会社全体で考えたときに、何が一番大切なのか?」を考えるマインドを持っていることです。結果として、どんな困難な状況に陥っても、必ず結果を出すことができる工場としての評価をこれまで得てきました。 当社では、従業員が心身共に健康で、笑顔で仕事に従事できるような風土の基盤創り、そして、安全で快適な職場環境の維持を推進しています。 HSE(Health・Safety・Environment) 社内すべての従業員・組織が、労働安全衛生や職場保全に実現する上での責任を認識し、自発的に取り組む企業文化を醸成しています。また、川越工場の事業活動による環境への影響や、資源・エネルギーの消費、化学物質による環境負荷を最低限に抑え、地球環境の保全に貢献しています。 社員が働きやすい環境 当社では、産前・産後休業を取得し、育児休業を取得した全ての女性社員が職場復帰を果たしています。また、男性社員も育児休業を取得しやすい環境にあり、会社発足の2023年3月以降においても既に3名の男性社員が育児休業を取得しています。社員が将来のライフイベントに不安を感じず、仕事に励んでもらえるよう、単なる制度だけではなく会社に復帰しやすい環境づくりに取り組んでいます。 例えば初年度の年次有給休暇は入社日当日付与、入社2年目の付与においては、川越製薬株式会社に入社する以前のキャリア年数も考慮し付与されます。また未消化で期限が切れてしまった年次有給休暇は別途ラ・メゾン休暇として積み立てられ、お子様の養育やボランティア活動などの特別休暇として利用することができます。 時間外労働時間についても、36協定により月30時間を限度としており、超えることの無いよう注意を払っています。もちろん、部署によって季節的な繁忙期があったり、致し方なく30時間を超えてしまう事はあるものの、その割合は全体の数%程度。月の時間外労働時間の平均は12時間程度です。過重労働になっていないかのモニタリングは管理職含む従業員全員に対して行われています。 人財育成 当社は社員一人ひとりが、会社の成長に貢献しつつも、社員自身が成長し続けられる場所となることを目指しています。社員が自身のキャリア形成にオーナーシップを持つこと、マネジャーが部下社員の育成に責任を持つことが重要であると考えています。社員は、日常の業務、他者との関わり、公式なプログラム等、様々な機会を通じて成長の機会が提供されています。