こんにちは。北都システムの日景です。
私たちは多店舗企業向けの「店舗Linkle」というWEBシステムを企画・製造・販売しています。
「直感的な使いやすさ」にこだわり、毎年機能追加やバージョンアップを行っています。
今回は、毎年の展示会出展への業務についてお届けします。
なぜ展示会に出展するのか?
一番の理由は「製品名の認知度向上」の為です。
店舗Linkleを販売し始めてから7年位経つのですが、競合製品も多く、商談でも2番目・3番目の候補製品として打ち合わせして頂くこともしばしば。まだまだ認知度が足りないと感じています。
展示会ではITツールの利用を検討している顕在層だけではなく、全く検討も何もしてないけど来てみたみたいな潜在層へもアプローチが可能です。全く製品を知らない方へ、私たちの店舗Linkleがどれほどお役に立つものなのか、お客様の会社の業務がどれほど改善できるのかを知ってもらえる絶好のチャンスです。
また、普段であれば問い合わせフォームの登録やメールなどお客様がトリガーとなって接しはじめることが多いのですが、展示会では直接その場でお話ができるので、実際に使ってみてどうか、他社の製品と比べてどうかという意見を直接本人から聞くことができる貴重な機会というのもあります。
もちろん商談に繋げることが第一ですが、直接お客様と触れ合える機会であることがなにより大きいと思います。
2022年3月に開催された「リテールテックJAPAN」での出展経験と、これまでの企画、準備、展示会本番のなかでツライこと、楽しいことをご紹介します。
ツライところ1:毎週の締切
展示会のブース位置が決まるのが、大体本番の3か月前です。それまでに大体の出展のための企画を行います。使用機材やコンパニオンの手配、会場で配布するパンフレットのデザインや印刷依頼、参加メンバーの出張手配など。
スケジュールを組みチーム内で担当者を決めて作業を進めていきますが、ブースの位置が決まるとここから毎週の様に何かしらの〆切がある状態になります。
ピーク時にはブースの壁のデザインを修正しつつ、配布するパンフレットのデータを作り、参加メンバーの飛行機(本社が札幌なので、展示会へは飛行機出張です)の予約手配を総務に依頼する・・あっちには修正依頼、こっちから確認依頼と複数のタスクがいくつも同時進行で進んでいきます。
ツライところ2:慣れない立ちっぱなし
普段の業務は基本PCの前に座りっぱなしですが、展示会の時は4日間、固いコンクリートの床の上で立ちっぱなし。ネットで色々情報を調べて、ブースのバックヤードに青竹踏みを持ち込んでみたり、宿泊しているホテルでコリに効く入浴剤を使ってみたりするのですが、疲れが蓄積していくペースには間に合わない。。。
最終日には足がパンパン。毎年「来年がもっとラクになるように体鍛えておこう!」と決意するのですが、結局やらず。
でも何回も経験するうちに、疲れにくい立ち方のコツや寝る前のマッサージ方法など色々掴んできた感じがあります!
楽しいところ1:「当日」を作り上げるワクワク
「もっとこうしたらブースに足を止めてくれるんじゃないか」「初めての人にはこんな紹介をしたらいいんじゃないか」と展示会当日のお客様の動きや人の流れを想像しながら、妄想を膨らませていろんなパターンを想定します。これが楽しい。
例えば、会場の入り口からの人の流れのルートや目線の高さを意識してブースデザインを考えたり、使用するデモ機により実際の業務している感を出すために、あえて不完全な状態の閲覧用データにするなど。
以前の展示会での感触を思い出しながら打ち合わせの中で雑談しながらアイデアを出していくので、時には迷走したり結局元に戻ったりすることもあります。が、各自得意な分野を担当しながら全員で作り上げていくという過程の中で、メンバーの意外な得意分野などの新しい発見もあり、とても充実して達成感のある期間でもあります。
楽しいところ2:エンドユーザの意見を直接聞ける貴重な場所
普段、営業メンバー以外はお客様と直接製品について話す場面はほとんどありません。
「自分達が作ったものが、どのようにお客様に受け入れられて、売れて、使われているのか」というのは営業メンバーを通じて初めて知ることになりますが、展示会では、これをお客様自身の言葉で聞くことができます。
アプリ開発や画面デザインの標準セオリーを守って作っていても、「うちの会社は年齢層が高いから、小さい字は見づらい人が多い」と、実際のユーザーの現場の意見を聞けるのはとてもありがたい。
頂いた意見や感想は次期バージョンへ反映できるようにきちんとまとめています。
私も毎年、自分達の作ったものが客観的にどんどん評価されていくのを見て、気が引き締まる思いがします。
今年の出展を踏まえての今後の展開
今後は「ブランド化」を進めていきたいと考えています。
今まで試行錯誤してきた経験を踏まえて、店舗Linkleに似合っているものを見極め、「店舗Linkleっぽいもの」を周りに集めていく。
例えば、ブースや配布パンフレットに反響の多そうなキーワードを並べるだけではなくて、店舗Linkleといえば〇〇のキーワードを定義して、それを販促活動全体にちりばめていくようなことです。
最近では「DX」など新しいキーワードが次々と出てくるIT業界で、あえてを定義して使っていくことは難しいかもしれませんが、是非やっていきたいなと思っています。
展示会への出展は考えることやることも沢山あります。だからこそ面白いです。
もし興味がありましたら、是非ショート面談でお話ししましょう!お待ちしています。