こんにちは。Hajimariの亀田です。
HajimariのWantedlyを書くのは3年ぶりでワクワクしています!
今期から変更した会社のValueについて、書いていこうと思います。
Hajimariという会社で働くことに興味ある人はもちろん、お客様やお取引様、またValueを変えていこうと思っている経営や人事の方にも読んでいただけると嬉しいです。
Value変更をしようと思ったきっかけ
そもそもValueは当社にはありました。
これは2017年の頭に当時在籍していたメンバーで考えたもので、多くの方から、特にご面談させていただく求職者の方からは「とても良いですね!」と言っていただける素晴らしい内容でした。
(内容は下記)
しかし、このValueが会社に浸透して行動として体現されているのか?
と考えたときに、決してそうではないと感じました。
Valueは行動指針として体現するために設定しており、象徴ではない。
体現としてなされるValueにしよう。これが最初のきっかけです。
またこれを思い立った時、社員数として100名を超えるフェーズでした。
同時に上記のValue策定に関わったメンバーは、片手で数えられるほどになっていました。
会社のメンバーが増えていくことは心から嬉しいことですが、人が増えれば増えるほど色々な価値観を持った人が増えていきます。
価値観に善悪はなく、多様性についても否定するつもりはありません。
しかし会社という、チームで動くにあたっての行動基準の善悪はあると考えています。
その善悪が策定メンバーの減少と、人の増加によって曖昧になっていく課題感も感じていました。
ですので、今回はValueを現メンバーと一緒に1から作っていこうと決めて動くことにしました。
※ 価値観や多様性、Valueについてはこちらのチャーリーさんの記事がとてもわかりやすいので、少し前の記事ですがご興味あれば読んでみてください。
Valueとは何か?
変更にあたり、Valueってそもそも何のためにあるのか?というところから揃えました。
結論はVisionを実現するため、私たちが体現すべき行動指針という多くの会社が取り入れていることになりましたが、議論の中では下記のような内容も上がりました。
・Vision関係なく、会社全員が体現して欲しい行動という願い
・会社を立ち上げた当初から大事にしている会社としての理念や価値観
・当社が掲げる”自立”のために、個人が体現すべき行動指針
いずれの考えも良いと思います。ですが今回に関しては会社としてはVisionを中心に全ての事業や行動、判断基準を揃えていくことが重要であると決断し、Visionのためにあるべき行動指針としてValueを考えていくことにしました。
誰が、どうやって決める?
これが悩みました。
創業からこれまで会社としてValueのような全社/全員に強く関わることは、希望者を募ってそのメンバーで議論することが多かったので、最初は同じ方法でやろうと考えました。
しかし、そもそも変えようと思ったきっかけが「浸透して体現されていくValueを創る」ということです。
そのためには、その決定の場にいなければいけない人はいるのではないか?
具体的にはマネジメントという役割を担っており、今いるメンバーだけではなく将来の仲間となるメンバーに最も接するリーダーには、その場にいて欲しいと感じました。
ですので、今回は会社として初めて、有志ではなくリーダー陣以上の役職で考えていくことにしました。
当社は100名を超える規模になっていたので、リーダ陣以上で対象者が25名程度でした。
すると、同時にもう1つ課題がでてきました。
リーダー陣集めてValueについてのオフサイトMTGを実施したとしても、おそらくその当日では決定できないということです。
そのため、当日の議論を持ち帰って決定まで議論するアクションとその人選が必要でした。
いろんな方法を考えましたが「内容持ち帰って役員会議で決めます」という手法だけは絶対に採りたくありませんでした。
前述の通りValueを浸透していくため、最も重要な役割を担っているのは役員ではなくリーダー以上の人材だと思っていたからです。
その思いを中心にして、決定のフローをとるにはどうすれば良いか?
でた答えとしては、役員を除いたメンバーを中心に決定するということでした。
オフサイトMTG参加者で役員を除いたメンバーを対象に、「この人だったらValue決定を任せられる」という人を投票してもらい(対象は役員を除く)上位4名 + 代表の木村の5名で持ち帰ってValueを決めきるフローにしました。
【実際のMTG風景】
リーダー陣以上でのオフサイトMTG
オフサイトMTGの目的は3つありました。
- 参加者一人一人が、Visionのために必要なValueを時間をとって考えること
- 他者の意見を聴くことで他メンバーの価値観を理解すること
- 意見をすり合わせていくこと
1つ目は事前ワークをしてもらうことで、2つ目、3つ目は当日のグループワークを経て実現していきました。ワーク内容はVisionのために会社で必要だと思うValueを3~4つ理由と共に考えてきてくださいという内容でした。
グループワークは1グループ4~5人に分け、決められた時間内でValueを決めきるという内容でした。
これを3回転やることで1人あたり8~12名程度の他者の意見を吸収できると共に、チームで決めきるということで意見のすり合わせをしていきました。
【当日のワーク風景】
3回のワークを通じて数多くの意見が上記のようにでてきましたが、参加者全員が揃って挙げていたキーワードとしては
- オーナーシップ / 当事者意識を持つということ
- 感謝の気持ちを忘れないということ
という二つの内容は固まっていきました。それ以外の内容については各々意見があり固まることはなかったので、後日のメンバーに託して当日はMTGを終えました。
Value確定に向けて
前述の通りValueを決定するメンバーが4名選出され、社長を入れた5名で決定に向けたMTGが組まれました(私はファシリテーターとして、意見は発せず会議に参加しておりました)。
ここでの目的は一つで
- 決めたValueを、参加者の5名が全社員に伝え共感を生み組織として体現する覚悟(納得感)を持つこと
ということでした。正直Valueは多くの会社が設定しているもので、他社の内容を学べば "カッコいい" それなりのValueを制定することは1~2時間でできると思います。
しかしそれでは全く意味がありません。
決めたものをまずはこのメンバーが、オフサイトに参加してくれ託してくれたリーダー陣以上に、どんな困難があろうとも伝えきる覚悟を持つこと。これが新しいValueには必要でした。
ですので合計で15時間、計4回のMTGという長い時間をかけてValueを形にしていきました。
具体的な議論内容は、オーナーシップ系、感謝系、そしてその他1~2つと分けてひとつひとつの項目において本質的に実現したいことの言語化をして、その後みんなに伝えるValueとしてのワーディング選定という形で進んでいきました。
また会議の温度感や雰囲気も感じてもらい興味関心も持って欲しいという思いから、1回分の2~3時間の議論はオンライン公開で実施したり、上記のような議論は即日リーダー陣に共有するなどを行なっていました。
Valueの発表
構想から4~5ヶ月かかりましたが、Valueが確定し全体に発表することができました!
早速ひとつひとつ紹介していきます!
これはオーナーシップという概念を形にしたものです。ここでは ”当事者" というキーワードや、Hajimariを抜いた "ジブンゴト化" という言葉が他の候補に挙がっていました。
いろんなことを鑑みて最後まで社名の「Hajimariを」と入れるかメンバーで悩みましたが、Visionを実現するためには社員一人一人が会社(Hajimari)をジブンゴト化して主体的に意思を持って動かないといけない。というところで意見は揃い、この言葉に決定しました。
二つ目は・・・
これは先に上がっていた感謝系のワードです。
ここにこめられている想いは、日々の業務に追われ課題解決脳が先行しTo Doの会話をするより前に、日々頑張っている仲間や支えてくれているお客様やクライアントの皆様への感謝の気持ちを持とう。そうすることで常にないものを考え疲弊していくのではなく、今あるものから充実感や自信を得られるようになるというなって行きたいということです。
最後まで悩んだワードは「アタリマエに感謝する」という言葉でした。双方良かったのですが、伝播して行動に転化されていくイメージがあったこの言葉に最終的には決定しました。
三つ目は・・・
ユーザーに向き合い続けるということです。Visionは社会に向けたものですし、社会を構成しているユーザーとの対話することに最大限の努力をしていきたいという想いが込められています。3つ目以降は1回目のオフサイトMTGで確定していたわけでもなかったので、フラットにメンバーで考えユーザーという想いが強く出てこの言葉に決めました。
4つめは選択しませんでした。
入れたい内容は他にも山ほど出てきました。GRIT系統の言葉や、ベストを尽くす系統、誇りを持つ系統、価値の追求系統などなど・・・
どれも大事なことです。
ですがもう一度メンバーで目的に戻り、Vision実現のために必要なValueと考えると、この3つに絞って極めていくことが最善であると決断しました。
最後に
これは会社の全メンバーにも伝えましたが、
新たなValueは決まりましたが、いまはただの言葉で何の意味もありません。
体現してこそ意味があります。
だからこそここからも努力をしなければいけないし、それがVisionに繋がる正しい努力であると考えています。ここから2~3年で組織全体が体現しているようなValueになっていきたいと思っています!
長文読んでいただき、ありがとうございました!