カードゲームから生まれた起業物語

2021年の夏、カードゲーム（マジック：ザ・ギャザリング）のサークルで結ばれた大場、佐藤、成川は、長年の友情と共有された夢を背景に、一緒にビジネスの世界に飛び込む決断をしました。

私たちの物語は、同じ会社で働いていたところから始まります。

代表の大場は、営業と人事の両方の経験を持ち、約8年間の勤務の後で独立を決意。
他の2人、成川と佐藤は、それぞれインフラエンジニアとMicrosoft365のエンジニアでした。
二人の専門知識と代表のビジネススキルが、新しい企業の基盤となります。

私たちにとって創業は、ただ仕事をするだけの場所を超えていました。

まず、カードゲーマーの私たちは自分たちの住んでいる地域からのアクセスではなく、「遊びの場」としてよく利用する秋葉原に拠点を構えることに決めました。

日本で一番カードショップが多く出店しており、最も私たちが好きな街です。
そして、オフィスは社内・社外問わず重要なコミュニケーションの場と考え、スタートアップの企業が初期投資削減のためによく利用するレンタルオフィスを選ばず、自分たちだけの事務所を用意し、そこにデュエルスペース（カードゲームの遊び場）を作りました。

創業期の少ない予算でのオフィス選びは非常に難航し、幾つもの物件を見た後に納得がいかず、ルノアール秋葉原電気街口店で会議をしながら今のアキバビルへたどり着いたのは大切な思い出です。
「駅徒歩5分程度」「エレベーター付き」「２４時間利用可」等の様々な条件を加えて予算内に収まる事務所物件を探したため、あまり見られない変わったところもあります。
例えば、ドアが二つある事です。

入居した当初は昔の名残で一部屋にドアが二つあることに困惑しましたが、2023年5月に指紋認証キーを導入した後、
ちょっとした出入りの際と外出時で使い分けることが出来るメリットを感じた今ではこの奇妙な2つのドアに感謝しています。

創業資金の調達もまた、私たちなりのユニークな方法で行いました。（一部ですが）

その方法は「手持ちのマジック：ザ・ギャザリングのカードをメルカリで販売」です。

大場の家に集合し、佐藤が泣く泣くコレクションを手放し、出品作業を必死で成川が行い、メルカリ上でのやり取りと出荷作業を大場が行うことで資本金のための資金を確保しました。この他にも創業期は色々なことに奔走していました。
私たちにとって初めての起業はわからない事ばかりで大変でしたが、東京創業ステーションに足を運び、起業に関する知識を深めました。
この場所で得た知見は、私たちのビジネスモデルを磨き上げるのに不可欠だったと思います。
無料で利用できるので起業を考えている方はぜひ一度足を運んでみてください。

共通の趣味を通じて培った友情が、新しいビジネスの道を開く力になりました。
私たちは、マジックザギャザリングのカードを通じて学んだ戦略と計画性を、現実のビジネスに応用し、新しい領域を切り拓いています。

私たちにとってぐっどぴーすは、ただのビジネスだけではなく、夢を追い続ける冒険でもあります。
マジック：ザ・ギャザリングから始まった私たちの物語は、自由と技術を融合させた独自の文化を築き、秋葉原から新たな価値を世界に発信していくものとなります。