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にわかだっていいじゃない!~ラグビーワールドカップから考えたこと

こんにちは!今週も半袖で過ごしているFand!株式会社のインターン生、黒澤舞水です。

ラグビーW杯、盛り上がっていますね!残念ながら日本はベスト8で敗退してしまいましたが、史上初の決勝トーナメント進出、しかも予選プールでは無敗という日本ラグビー界に残る大きな歴史を見ることができました。

ラグビーに限らず、ワールドカップなどの大きな世界大会が開催されると必ず「にわかファン」という人達が出てくることは有名ですが今回は特ににわかの人たちが多いように思われます。当の私もスコットランド戦を観るまではラグビーのルールすら詳しく知りませんでしたが、試合を観ているうちにだんだん分かってきて「ラグビーって面白い!!」と思うようになった一人です。

自国開催ということもあり注目度が高く、連日のようにテレビ、ネット、新聞などで大きく取り上げられ、ラグビー人気はここ十数年で最も高まっていると言っても過言ではないと思います。

ここで思ったのが「この人気はいつまで続くのか」ということです。

大きな大会をきっかけにあるスポーツが急に大人気になる、ということは今までもありました。

例えば、少し前の話ですが、なでしこジャパンが2011年のW杯で優勝した後は、W杯前に平均観客数が約800人だったリーグ戦の観客数がW杯後の再開試合では約6,000人に、多い試合では18,000人近くまでになりました。 2011年全体の平均としては約3,000人になります。

しかし、その人気は長続きすることなく下降の一途を辿っています。2012年のロンドンオリンピックの頃はまだ良かったものの、2015年のカナダW杯の時に一時的に注目度が上がっただけでそれ以外はまた元の状態に戻っています。ちなみに2018年は約1,400人まで減少してしまいました。

日本人は熱しやすく冷めやすい、と言われますがなでしこジャパンの例はこの言葉をはっきりと示していると思います。

データ:
-うらわんさん(レッズレディースサポーター)のブログ https://ameblo.jp/nishitokio-ggr/entry-10988526963.html)
-日本女子サッカーリーグ公式サイトhttp://www.nadeshikoleague.jp/2011/nadeshiko/)7月24日の試合を集計
-日テレベレーザ籾木結花選手のnote https://note.mu/y_nicole_m/n/n3241cf92b151
-日刊スポーツ2019年4月23日https://www.nikkansports.com/soccer/news/201904230000571.html


では、どうすれば人気を維持できるのでしょうか。

いろいろ考えられることはありますが、私は今回にわかファンになった人をいかに取り込むか、だと思います。よく言われることなので全く新しい考えではありませんが、やはりこれが一番大切なのは間違いないです。

今回はあまりないような気がするものの、「にわかなんてふざけんな!」というような風潮があります。(話があちらこちらにいってしまいますが、昨年のサッカーW杯の時には「普段Jリーグ見ないくせに」「こういう時だけ盛り上がっているのはムカつく」などという声が一定数あったことは事実です)

とは言え、今コアなファンの人も多くは始めはにわかだったのです。

にわかを経てコアなファンになるのに、にわかを否定してしまえば新たなファンの獲得は見込めません。

このように考えると、サッカーのように長い間多くのファンが存在しているスポーツであればまだしも、これから新規ファンを増やそうとしているスポーツにとって、にわかファンの存在はこの上ないほどありがたいものになると言えるのではないでしょうか。

以前読んだ文章(確か小論文の課題文ですが…)の中に、

「ラグビーの人気の頂点は80年代で、その後はサッカーに押され人気が下火になった(日本協会が普及の努力を一時怠ったことも原因である)」

というようなことが書いてありました。

その反省があるのか、また、プロ化構想がなされていることもあるのか、W杯前からもラグビー界はこの人気を維持しようと様々な手段を取っています。

例えば、先日、新たにラグビーを始めたい子供達を対象に協会主催のラグビー教室が開かれることが発表されました。やってみたいけど場所がない、ラグビーは危ない、そんなことを思っている人は多数いるはずなので、子供のラグビー人口を増やすためにはいい機会だと思います。

また、日本代表の快進撃の裏にある強化策も人気維持(その前提にある今回の爆発的な人気の広まり)の必要条件でしょう。「勝つ」ということは応援し続けてもらう上で欠かせない要素になります。(なでしこジャパンに足りなかったもののひとつでもあります…)

勝つ→メディアで大々的にとりあげてもらう→認知度アップ→試合に足を運ぶ人が増える→協会等の収入アップ→さらなる強化のために投資→勝つ→…

というサイクルを作り出すことができます。今回は自国開催だったこともあり、メディアからの注目は既に高いものではありましたが、予選で格上相手に勝ち続けたことで国民の応援熱がますます高まったことは明らかです。

とは言えあまりに勝つことに執着して勝利至上主義に走ってしまうのも良くないので、そのバランスもとることが求められ難しいところです。勝利至上主義について話を始めると長くなりそうですし文章がさらにゴチャゴチャするので今回はしませんが、勝つことが全て、というような考えになってしまうことだけはあってほしくないと願うばかりです。

…と話が様々な方向に行ってしまいましたが、つまり今後もラグビーを盛上げ続けるために大切になってくるのは今回ラグビーが好きになった、にわかファンの存在に他なりません。

にわかファンの人たちに継続的に試合に足を運んでもらうために、「また行きたい」と思えるような試合経営も求められると思います。代表戦の数は限られているので、国内の試合が盛り上がることは重要です。個人的に女子サッカーではINAC神戸と日テレベレーザが上手い試合経営をしていると感じていますが、協会の方々には1回試合に行って満足して終わらないようなリピーター作りの方法を追求してほしいです。(私が大学で勉強したいことのひとつでもありますが…)

今回のラグビーの爆発的な人気拡大はかつての女子サッカーフィーバーと似ている気がします。だから女子サッカーのように一時のブームで終わってほしくはありません。この文を読んでくださっている方で、ラグビーのにわかファンであるという心当たりがある方、是非とも今後もラグビーに興味を持ち続けてください!にわかだっていいんです!!

そもそもラグビーに興味がない方も元からラグビーの熱烈のファンだった方もいると思いますが、何かのきっかけで何かのスポーツにハマることは誰にでもありうることです。

最初からそのスポーツや選手を応援していた人、にわかにファンになって、人気が出そうな選手を追いかけ始めた人、どちらにとっても楽しんでもらえるようなサービスを、Fand!株式会社は開発中です。

そちらは徐々に明らかになってくると思いますので、乞うご期待ください!

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