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ユーザー、クライアント、チームの垣根を越えてサービスに向き合う【プロジェクトメンバー座談会】

フォーデジットでは、どんなメンバーがどうものづくりに励んでいるのか?普段はなかなかお見せできないプロジェクトでの取り組みについて、実際にとあるプロジェクトを進める3人によるクロストークを行いました。

プロジェクトを振り返りながら、フォーデジットの仕事や大事にしていることなどを話しました。

信頼の積み重ねが、次のプロジェクトにつながる

末成:このプロジェクトは、たぐたけさんと一緒に提案しましたよね?

たぐたけ:しましたね。でも、クライアントとの関係がどうやって始まったのか、具体的にはよく知らないんです。別のプロジェクト(※同時期に進行していた同クライアントの案件)から繋がったんでしたっけ?

末成:いえ、はじまりはチャットボット関連のプロジェクトです。その頃はいろいろなサービス提案をしながら進めていて、POC(Proof of Concept)まで実施しました。その後、いくつかのプロジェクトのやり取りをしていく中で、「フォーデジットってこんなこともできるんですね」とクライアント企業の方々に知ってもらえたんです。それが徐々に広まって、今回のプロジェクトに繋がっていきました。本プロジェクト発足までに5年くらいかかっていますね。

たぐたけ:一歩ずつ少しずつ信頼を積み上げていったんですね。

末成:そうですね。いきなりクライアントの一番大事な部分を任されることはないので、デザインもインタラクションも、フェーズを問わず泥臭く、手を抜かずに対応していくことが大事だと思います。積み上げてきたものの結晶として、このプロジェクトがあります。

ファクトに基づいた「ものづくり」へのこだわり

たぐたけ:泥臭いところでいうと、ユーザーを理解する点もありますね。デザイン会社の仕事って、「ポストイット持ってワークショップでキラキラ」といった印象を持たれがちですが、そんなことないですよね。

末成:ないですね。あと、アートディレクターの「こうしようよ」という一言でデザインが決まっていくこともないですね。フォーデジットはそういうアプローチをしないです。

石橋:確かに。フォーデジットはファクトベースでデータを積み上げてデザインを作ってますよね。末成さんと会話した時の話が印象に残ってて、担当者間だとその場で「いいね!」となるかもしれませんが、上位層に話を持って行くときにはその「いいね!」だけだと全く進まない。なのでしっかり調査し、アンケートやインタビューの中で出たファクトを基に「だからこうなんです」を集めた結果、最終的に絵ができる。フォーデジットは、材料集めからしっかりやっていて、手を動かして作り込んでいるというのが、このプロジェクトで改めて実感できました。

末成:上層部に提案するときには「なぜこの設計が良いのか」を説明するロジックが必要になります。そのためにも、しっかりとしたデータに基づく説明が求められます。なので、本当に使う人のことを知るために深く調査します。すごく地道ですけどね。

たぐたけ:地道ですよね。その調査した結果を使ってアウトプットまで同じメンバーが実践してプロジェクトを進める形って、めずらしいと思います。

末成:外部に調査を任せることもできるけど、そこで得た結果を完全には信じ切れないんですよね。自分たちで見て確認しないと、次の一手を打つときに確信が持てないから。もちろん外部に任せることで効率よくやれると考えることもできるけど、結果それはクオリティを下げてしまう。なので周りからは「なぜそこまでやるのか?」と思われるかもしれません。ですが、逆に「なぜそこまでしかやらないの?」と思ってしまうんです。きっとそこがフォーデジットのこだわりだと思います。

クライアントと共に納得いくまでアウトプットを練り上げる

末成:ユーザーを知って検討をするという点では、何回もリテイクしましたよね?トータルどれくらいでした?

たぐたけ:おそらく10回ぐらいしました。クライアント側はロジックがないと当然判断できないので、それこそ内部レビューでデザイナーからの説明をUXデザイナーが聞いた時に、ロジックが成り立ってないと思ったらすぐ「どうして?」って確認してましたね。

末成:ほとんどのフォーデジットのメンバーが気にするよね。僕も気になります。

石橋:内部で伝わらないことは当然クライアントにも伝わらない。それって多分デザイナーがまだ整理できてない部分なので、プロジェクトメンバーが一緒に考えてくれたんだと思います。

末成:内部のレビューの方が厳しい方が健全だと思います。クオリティを高めた上でクライアントと会話して、感覚が積み上がる。なかったら信頼を失う。急がば回れですよね。調査も同じで、ロジックを作るために必要だし、もちろん答えを導き出すためにも必要なので実施しています。それをやらなかったら、結局「何で?」って聞かれてしまうので、何回もノックし続けていますね。

たぐたけ:ロジックがないと最後にひっくり返ってしまうこともありますからね。

末成:結果、プロジェクト全体で納得したアウトプットになったと思いますし、クライアント側の調査に対する理解は得られてきています。ただしすべてのプロジェクトでこう上手くいくことはないので、やはり今までの積み上げがあったからこそだと思います。

クライアントと垣根を超えた関係性を築く

末成:このプロジェクトもそうですが、長期プロジェクトでは、時間をかけた分お互いに意見を言い合える関係が築けてきますね。上層部同士のコミュニケーションはもちろん、現場同士でも密なコミュニケーションが取れているからこそ、プロジェクトが上手く進んでいるのだと思います。石橋さんも先方に名前を覚えてもらっていますよね?

石橋:はい。

たぐたけ:名前を覚えてもらえるのは、通常アートディレクターなど一部の立場の人に限られがちですが、石橋さんや他のデザイナーも先方のエンジニアに認知されているんですよね。デザイナーが表に立てるプロジェクトはあまり多くないと思うんです。日々のコミュニケーションや意見交換を通して先方との距離が縮まっているからこそだと思います。

石橋:そうですね。ありがたいことに先方の現場メンバーも気さくな方が多いですし、これまで築いていただいた関係性があるからこそ、こちらの意見にも耳を傾けてもらえているんだと感じます。

職域を超えてものづくりに向き合えることが楽しい

末成:チームの雰囲気はどうですか?

石橋:大きな要件は上流で握って、細かい内容は現場で詰める。それぞれが担う部分があるが、それらを接続するタイミングが常にあると思います。大きな会社だと自社の偉い人や役員メンバーの顔を写真でしか見たことなかったりとかすると思うんですけど、フォーデジットは役員メンバーと同じテーブルの席に座ってたり、出張について行ったり、話したい!と言えば聞いてもらえます。大きい会社で働いたことがないので分かりませんが、大きい会社だとなかなかできないのではないかと思います。

末成:大きな会社で働いたことのあるたぐたけさんはどう?

たぐたけ:大きい会社から見たら、フォーデジットはロールもレイヤーも割れてる感じがないなと思います。よく言われる「風通しが良い」環境なんだろうな。話やすさ、近くにいる、というのはすごく感じます。

石橋:むしろ「こんな話現場で解決したほうがいいのかな」という心配になることも相談してることがあります。「こんなの現場で解決しなよ」って思われてるんじゃないかと思うようなことも相談させてもらってますね。

末成:ないないない(笑)

石橋:なんでだろうって思うくらいフランクで。末成さんだけでなく、たぐたけさんも。デザイナーで解決すべきことでも相談に乗ってくれますよね。

末成:みんな自分事として考えるから、自然と楽しさが生まれるんですよ。関われない部分があると、少し損した気分になるくらい(笑)。それくらい深く関わるのがこのチームのスタイルだと感じます。

たぐたけ:僕は入社当時、本当に凝り固まってたと思うんですよね。フォーデジットでいろんなプロジェクトに携わり、ロールを越えて話すといろんな視点や解決策が見えてきて、とても刺激になって楽しいですよね。

ロールに閉じずチームでより良いものを追求し生み出したい人と働きたい

末成:最後に。どんな人と働きたいですか?

たぐたけ:自分のロールに閉じずに意見をくれる人は必要だと思う。石橋さんはまさにそう。意見交換できないのは辛いですね。

末成:会話しながら一緒に作れる。それぞれの意見だけでは意味がない。ラリーをしてクオリティを高めていけるのは良いですよね。

石橋:たぐたけさんは「どう思う?」と聞いてくれるんです。きっと「これ決まったから作ってね」の方がUXデザイナーとしてはやりやすいと思うんですけど、そうじゃなくて我々の意見を聞いて一緒に作っていけるのは、すごく良いです。

たぐたけ:それを面白いと思ってくれる人がいいね。

末成:石橋さんはどんなUXデザイナーと働きたいですか?

石橋:いわゆるデザイナーががっつり担当するようなビジュアライズの部分にも興味を持ってくれる人だと、モチベーション面でもクオリティ面でも相乗効果が出そうだなと思います。ただ、それはグラフィックの専門知識があった方が良いという意味ではなくて。WFを作るだけでなくUIデザインやビジュアルデザインのタイミングでも首を突っ込みたいと思ってくれる人だと嬉しいです。

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