「サービスデザイン」を提供するフォーデジットのデザイナーは、業務の内容も多様になっています。フォーデジットのデザイナーは実際どんな仕事をしているのか?
今回インタビューしたのは、2020年に入社し、大阪ブランチから東京に来た武忠さん。デザイナーとして活躍する彼に、日々の仕事について話を聞きました。
武 忠(Tadashi Take)
大阪の制作会社で4年半の経験を積んだのちに、フォーデジット大阪ブランチに2020年に入社。ブランチ閉鎖に伴い東京へ。ウェブサイトデザインからスタートし、現在はサービスデザインのデザイナーとして数多くのプロジェクトに参加。
──これまでの経歴を教えてください。
大阪の専門学校で学んだ後、4年半ほど制作会社で働いていました。フォーデジットの大阪ブランチに入社してから1年ぐらいしたときに、大阪ブランチの閉鎖に伴い東京へ来て、そこから3年になります。フォーデジットでは、最初はWebサイト制作、という感じでしたが、できる幅の広がりをすごく感じました。Webサイト制作ももちろんあるんですが、アプリや業務ツールだったり、デジタルデザインの幅の広さを感じました。
──業務において役割の変化はありましたか?
最初は当然ですが、自分が正解や仮説を導き出せない状態だったので、担当するADに指示を受けて展開を作ったり、業務の指導を受けるような形からスタートしました。デザインの幅感やアイデアというよりもまずは、言われたことができる、という状態でした。
特に東京に来た時は、ちゃんと期待に応えたいという思いもあったし、できる限り手を動かしてみながらフィードバックを受けたりして地道に経験していった感じです。その中でもできることが少しづつ広がっていって、自分からADに提案したり、「考えてみて」と言われることも増えていきました。
──武忠さんに「最後までがんばってくれるから任せたい」というADの声もあります。
自分自身も「最終的にどうにか走り切ってくれる」と言われたこともあります。いざやり始めるときにはエネルギーを使わないといけないという感じもありますが、やっぱりトライすることで学ぶことは大きいと思っています。自分も頑張らないとという気持ちがありますし、任せてくれたことで、自主的に考えてADに提案するなどのアクションにつながったようにも思えます。
──業務範囲の広がりはどうでしょうか?
フォーデジットだと、デザイナーでもデプスインタビューやユーザー調査に参加します。UXデザイナーがメインで計画しますが、デザイナーも巻き込んでくれて、ユーザーの声を直接聞くことになります。リサーチをかけたのちに、みんなでディスカッションをしてまとめていく作業や、それぞれが感じたことをシェアすることもあります。他にもペルソナ・ジャーニー・アイディエーションなどのワークショップに参加して、クライアントと一緒にディスカッションする場所にも参加します。
目の前の問題が何でどう解決したいから、という背景が分かると、その考えを汲み取りながらデザインができます。UIや動きで解決できるアイデアも自発的に動きやすくなります。もちろんUIデザインをやりながら、頭の中にユーザーの顔が浮かぶこともあるので、リアリティをもって取り組めるのがいいなと思います。
ちょうど保険関連のプロジェクトをやってるんですが、当初チームの中で話していたユーザー像がありました。でもそれを実際のユーザーに使ってみてもらったら想定と結構違うことがあって、そこで見つかった新たな課題も含め、どうやったらユーザーの体験が良くなるのか、という感覚でディスカッションします。
──幅広い活動に参加していますが、成長したと感じることってどんなことですか?
ビジュアルデザインやUIデザインの作業をしていると、どうしても小さい世界になってしまうことがあります。ユーザーモデリングやプロトタイプのテスト、ビジュアルのテストもやりますが、先にユーザーがいることを常に感じられる環境なので、デザイナー視点のみのデザインにならないのは、とても良いと思っています。だから、ユーザーの意見とか顔が浮かんだりすることで、より考えが深まってデザイナーとして成長できてると思います。
他にもクライアントの方々とディスカッションしたり顔を合わせて進めることも多いので、社会人としても学びがあったり、ビジネス的な観点も触れる機会があり、間接的にですが、そういった部分も成長できたかなと思います。
──ビジュアルデザインやUIデザインにおける目標などはありますか?
僕はデザイナーの立場なので、クライアントやサービスが持っている「らしさ」みたいなものを的確に魅力的に表現できたらいいなと思ってます。あとは、Webサイトにしてもアプリにしても、サービスとしてのタッチポイントがあるということは、何らかの価値がユーザーにとって存在するし、その価値をきちんと捉えて伝えたいと思っています。
──次のチャレンジとしてどんなことを考えていますか?
今、メンターとしてついてくれている斉藤さん(執行役)と「価値とはなんだろう」「価値を把握してデザインにどう活かすか」という話をしています。そもそもその視点を持つこと、言語化すること、視覚化すること、いろいろなハードルがあるんで、本を読んでみたりひとまず動いてみたりしてる最中です。フォーデジットはみんなオフィスで集まって働いてるので、対面でコミュニケーションを取りながら、自分の中で勉強になる部分を取り入れて成長していきたいと思っています。