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「また一緒にやろう」と言われたい – 取締役CTO/フォーデジットベトナム 代表 西垣 伸之

5歳からフランスで育ち、16歳で日本に帰ってきたこともあって、仕事のキャリアは普通の学校を卒業して就職して...という感じではありませんでした。帰ってきたばかりで日本語、というか漢字も苦手な状態だったので、フランス語や英語を活かせる仕事からスタート。某大手メーカーで、海外との橋渡し役というか、部品の調達や生産統括部門と連携して海外の注文や部品の管理のような仕事を3年間やっていました。

もともと小さい頃からゲームを作りたくてプログラムを始めた経緯もあり、やっぱりつくる仕事をしたいなと思い立って転職しました。1社挟んでからフォーデジットに入ります。そのころはFlashというWeb技術が全盛期で表現の幅も広がっていく時代だったので、3D表現やインタラクションをつくる仕事をやっていました。当時は田口さん(代表取締役CEO)と一緒に色々な表現をつくったり模索したりしていました。

エンジニアから幅広い経験へ

iPhoneが登場して技術的にもHTML5へ移行していくときに、タケちゃん(取締役COO)と仕事をすることが多くなって、大規模な案件にもたくさん参加しました。まさにHTML5の変換プロジェクトを担当して、3ヶ月ぐらいベトナムのチームと一緒にコアプログラムとコンテンツ実装をやりきり、その後日本に帰ってきてから調整や修正も含めて客先常駐して、そのあと中国に行ってプロジェクトを担当。やっと日本に帰ってきたと思ったら、オフィスが移転していて自分の席がなかったりしました。(笑)

その後、フォーデジット ベトナムの立ち上げにも関わったり、他のプロジェクトでもベトナムチームと動くこともあり、正式にベトナムに赴任しました。

色々な状況に関わると、エンジニアとしてコードを書く、というだけじゃもう全然足りないことが分かってきました。技術が他の職種や工程に関わることも多いし、プロジェクトにはチームで立ち向かわないとできないこと、特に今のプロダクトや体制含めた状況を把握して、見積りを出したり設計の提案をするとなると、色々な人とコミュニケーションを取ったりしないといけなくなります。役員になってから会社全体のことを見るようになると、会社の色々なこと、例えば採用やメンバー、顧客のことなど、知らないと言っちゃいけない立場なので、色々な観点も必要になっていきました。そういう経験もあってエンジニアだけではない幅が広がっていきました。

そこに「ある」ものを作る

もともと何かを作りたいという気持ちがあって特に「誰かが日常的につかってるもの」をつくりたいと思っていました。そこに「ある」ものというか。とはいえ最初フォーデジットに入った時は、Webサイトの制作が中心だったので「ahamo」「イオンウォレット」のような本当に数千万人がつかうものに直接関わることができるなんて夢にも思っていませんでした。やっぱり毎日の生活に少しでもインパクトが与えられたらすごく嬉しいことだし、ものづくりが好きなわけだから多くの人に届いていることも楽しいなと思います。こう考えると好きなことをやってるので、あんまり趣味と仕事にモチベーションにおける境界線はないです。

だから普段でも「これってどうやってできてるんだろう?」と興味を持つことが多いです。居酒屋のタブレットを再起動して普通のWindowsにしてからアプリ立ち上げてみたり。ソフトウェアだけでなくてプロダクトもビジネスも同じように興味があります。こないだメンバーと上海のラーメン屋に行ったんですが、一等地なのに300円のラーメンを出してたんで、そこのビジネスモデルについてずっと議論したりしていました。提供する側でいたい、という気持ちがあるので、どうやって実現できてるのか、に興味があるし、それをメンバーと共有できる場所であるのは楽しいことですね。

「また一緒にやろう」と言われたい

プロジェクトの中では、大変な局面とか難しいこともあります。そういう時こそ前向きにチャレンジできるかは特に大事にしてます。できないとか難しいとかって誰でも言えるし、客観的にそうだとしても言っててもしょうがない。それがベストならそこに行く道を探るべきだと思うし、そうやって前進することができれば楽しく仕事ができる。良いものを目指して進んでいく方が気力も体力も使えるし、何よりチームや関係する人たちと一緒に乗り越えていければ、「また一緒にやろう」って思ってくれる。その気持ちを持ってもらえたらすごく嬉しいですね。

だから、自分が考えていることを説明して理解してもらうコミュニケーションも大事だし、もっといい方法がないか相談したりするのも大事。そうやっていくと、自然と楽しいことや面白いチャレンジに出会ったり、いつの間にか巻き込まれたりすることが多くなったりします。(笑)

これからの世の中とチーム

テックの世界はもちろん、テック以外の世界も大きく変わっていきます。特定の技術や考え方に自分の価値を寄せちゃうと世の中の変化に弱くなる。採用面談で「どんなことをやりたいですか?」と聞くと、「〇〇のスキルを身につけて・・・」という技術を挙げる人がいますが「その技術を身につけてどんなことをやりたいの?」と聞くと意外と答えにつまる人が多い。技術は変わりやすいからこそ、その先にあるものを言える人がいいですよね。

フォーデジットは、外側から見るとそれなりにしっかりしてる部分もありますが、中は海賊船みたいなところもあって、それぞれが得意技を持ってるけど、みんなで戦うしみんなで漕ぐチームでもあります。やると決めたら高いエネルギーで一緒にやるのも良いところ。そうやっていくべきところに向かっていたら成長していたりスキルが身についていた。好きな音楽をやりたくて色々やってたらいつの間にかギターも弾けるようになったし、パソコンでトラックつくることが出来てたみたいな。そういう方がアウトプットにプライドを持てると思う。やりたいことを実現するためにスキルがあるという意味です。僕たちの仕事は世の中に出てたくさんの人たちが使うので、やっぱり良いものを作りたい。そういうマインドを持った人たちと一緒にやっていきたいですね。

撮影:吉田周平

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