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好きだから、一生懸命になれる──HR 山根康世

フォーデジットでは、どんなメンバーがどうやってものづくりに励んでいるのか?普段はなかなかお見せできないフォーデジットの「ナカミ」をお届け。ひとりのメンバーに注目し、そのナカミ-働く姿や哲学を、周囲の声から探ります。

今回注目したのは、HRチームで採用や労務を担当する山根康世。彼女について周囲からは、「相談しやすい」「誰に対しても自分の意見をしっかり伝える」「いつも本気で一生懸命」といった声が上がっています。CEOの田口が本人に話を聞きました。

山根康世/HR
2018年、フォーデジットにジョイン。人材紹介会社で営業職/バックオフィスとして約6年働いた後、アメリカに渡り2年間過ごす。フォーデジットに入社後はアシスタント業務を経て、採用を担当。採用したメンバーの“入社後”にも責任を持ちたいと思ったのがきっかけで、HRチームを立ち上げ、労務も担当するように。趣味はゲームや映画鑑賞。最近は Apex Legends にハマり中。

自分を頼って来てくれた時は全力で返したい

──事前に、フォーデジットのさまざまなメンバーに、やまちゃんについて聞いています。メンバーの声をもとに、やまちゃんの「ナカミ」に迫っていきます。

フラットに全メンバーと話ができる。
話しかけやすい雰囲気で困った時に相談しやすい。
親身になって話を聞いてくれて、一緒に考えてくれる。
笑いのツボが浅い(笑)。いつでも笑顔で楽しそうに会話してくれるので、こちらも楽しくなる。

──「相談しやすい」「話を聞いてくれる」とのことですが、ご自身ではどう思いますか?

自分ではそんなふうに思っていなかったので意外ですね。笑いのツボは浅いですが(笑)。あと、役職や所属にかかわらず全メンバーとフラットな関係というのはたしかにそうだと思います。仕事であまり関わる機会がないメンバーも「話しやすい」と感じてくれているなら、それはHRとしてすごく嬉しいです。

──メンバーと接する時にどんなことを心がけているんですか?

基本的なことですが、オフィスですれ違った人とは必ず挨拶をします。あとは、メンバーからの日々のお願いごとは気持ちよく引き受けるようにしています。そうすれば、その後何かあった時にも相談しやすくなるのかなと思いますし、お互い仕事がしやすくなりますよね。

「相談しやすい」という点で意識しているのは、相手の立場になって考えること。私がイメージする赤色と誰かがイメージする赤色が全く同じでないように、人と人は歩み寄らなければすれ違いや勘違いが簡単に起こると考えているので、「その人にはどんな世界が見えていて、それをどう感じ、どう思っているのか」を知ろうと努力はしています。そういう気持ちがベースにあるので、自分のことを理解しようとしてくれるとか、自分をジャッジしないと感じてもらえているのかもしれません。

──HRチーム内ではどうですか?

よく笑ってます(笑)。チームには付き合いが長いメンバーも増えてきて、和気あいあいとしていると思います。仕事でいうと、私はマネージャーとしてチームを率いる立場ではありますが、あまり細かく指示を出すタイプではありません。でも、メンバーから質問された時には、いつもフラットな姿勢で答えるよう心がけています。それも「話しやすい」という印象につながっているのかなと思います。

──フォーデジットは上下関係が明確なシチュエーションって少ないと思うんだけど、それがやまちゃんにとってやりやすいのかな?

それはありますね。私はチームの中で上司・部下のような関係性はつくりたくないんです。私なりの上司論があるとすれば、みんなが自ら動けるようにサポートすること。メンバーが自分で考えて行動したことだけがその人の経験値として積み重なっていくと思っています。だから自分で考えて動けるようになってほしいですし、その過程で何かつまずくことがあればサポートするのが自分の役割だと考えています。なので、「事細かく教えよう」というよりは、「来てくれた時に全力で返す」という心構えでいます。

仕事をするからには、役に立ちたいし喜んでもらいたい

──では次にいきましょう。「誰に対しても自分の意見をしっかり伝える」という声があります。

良いこと、悪いことをはっきり言ってくれる 。
上っ面だけではなく、ダメな時はしっかり指摘してくれる。
上位レイヤーのメンバーが相手でも不要な忖度をせずにズバッと言う。
役職にとらわれず、しっかり自分の意見を伝え、議論するところはすごい!

意見は言います。ただ、相手がそれを受け止めてくれるからこそ言えるんですよ。あと、例えば何か考える際にこういう観点が抜け落ちているのでは?と気づいたらそれを伝えるとか、業務の中で必要だと思うことを伝えているのであって、「思っていることを言わなきゃ!」と自己主張しようとは思っていません。意見を言えるのは強い性格だからだと思われがちなのですが、そうではなく、その人や物事としっかり向き合いたいから言うんです。この会社にいたいから、向き合いたいから言う。

──なるほどね。上層部に対してもフラットに接していると捉えている人が多いようですが、関係づくりでは何か意識していますか?

リラックスできる機会を作って自分をさらけ出すコミュニケーションをすることですかね… 飲み会とか(笑)。田口さんには入社した頃から恋愛相談をしたり、自己開示は早い方だと思います。私は自分をさらけ出すことに対して怖さも嫌だという気持ちもまったくないんです。先に“こういう人間”と知ってもらった方が、相手との関係が築きやすいと思っているので。

──会社やメンバーにきちんと向き合いたいというやまちゃんだけど、仕事をするうえで大切にしていることはある?

ずっと変わらないのは“ちゃんと仕事がしたい”という思いです。“芯食った”仕事がしたい。やるからには人の役に立って喜んでもらいたい。そのために色々と自分なりに考えて立ち回るのが心地よいです。相手の状況を理解しないままに勝手に決めたりするのは意味がないと考えているので、常に色々なシチュエーションを想定し、次に起こることを踏まえて動けるようにしています。それが私の考える“芯食った”仕事です。

自分がいたい場所で好きなメンバーと働けるのがモチベーション

──さらに、「フォーデジットへの愛ゆえの本気を感じる」という情報もあります。

誰よりもフォーデジットが大好き、仕事が大好き。
フォーデジットのためなら何でもできるというくらいフォーデジットのことが好き。
フォーデジットへの愛があるので気が利くし、いつでも本気でぶつかる。
よく眉間にしわを寄せながら会社のために悩み、考えている。

世の中には色々な仕事の選択肢があるけれど、自分がいたい場所にいて、そこで仕事をするのが私にとっては大事なことです。フォーデジットは私がいたい場所。会社のメンバーが好きで、それがHRとして働くモチベーションにもなっています。だから会社への愛が自然とにじみ出ているのかもしれませんね。自分ではわからないですが、人からも愛情深いと言われます。

──好きな場所で働くことと、本気になれる、一生懸命になれるというのは別のような気がするけど、やまちゃんにとってはどうなのかな?

私にとっては一緒です。好きだから一生懸命やりたいです。フォーデジットに入社した時を振り返ると、最初からここで働くことに対して違和感がゼロでした。だから不安もギャップもありませんでした。みなさんすごく優しくて、一緒に働くうちに阿吽の呼吸のようなものが生まれてきたことで、より楽しく働くことができ、さらに愛情は深まっていると感じています。

──“自分にとって居心地のいい場所”を作るためのアドバイスはあります?

まずはメンバーを”会社の人”とくくらないことでしょうか。自分と気が合う人や一緒にいて心地よいと感じる人は、どのカテゴリーであれ変わらないはず。なので、あえて線を引かなくてもいいのかなと。また、仕事をする場所としてその会社を選んだことは全員に共通していることなので、めちゃくちゃ気が合わない人は実はいないんじゃないかと思います。一緒にいて心地よい人がたくさんいればいるほど、そこは居心地のいい場所になる。だからいろんな人と話をしたり、一緒に仕事をしてお互いを知るのがいいかなと思います。

あと、会社の動きがわからないと“置いてきぼり”と感じて自分と会社がフィットしなくなるので、会社のビジョンや大切にしていること、今どんな風に見えていてどんな風に考えているのかを知る機会を作ることも大事だと思います。会社のビジョンの話はわざわざミーティングを組んで聞いたりするものではないからこそ、やっぱり上長とちょっとした雑談の場を見つけるのは重要だと思うんですよね。

──なるほど。

前職で営業をやっていた時は、「お客さんの会社の社長の右腕になるんだ」という意識で行動していました。社長や役員の方って、ビジョンとか事業の展望などをものすごく楽しそうに話すのですが、それを聞く自社の社員はあまりいないんです。それで、「しめしめ、だったら社外の私が聞こう」という感じで(笑)。私もビジネスの話は好きだし、相手からも「山根と話すと楽しい」と思ってもらえたら新しい仕事のチャンスが生まれるかもしれない。そうやって自分からキャッチしにいくことは大事だと思っています。

──そうやって自分から近づいていくわけですね。

そうすると相手との距離が縮まって、自分のやっている仕事が単なるタスクではなく「相手のためになる何か」になるんです。高い目線や広い視野で動けるようになると、チャレンジもできるようになると思います。私はフォーデジットの海外事業にすごく興味があるのですが、今後の展開について話を聞きながら、チャンスがある時には携わりたいと考えています。

インタビュー後記

周りから頼りにされ、大らかなムードを生み出せるのは、チームや会社に向き合う気持ちの揺るぎなさゆえですね。そういう強い根っこの部分を持っていて、それが行動に現れているから、仕事の場でも信頼関係とか居心地の良さとかオープンな関係が作れるんだと思います。あとは、単純なことかもしれないけど、笑いの沸点が低いのもいいですよね。誰かの笑い声が聞こえるだけで、場にプラスのムードが生まれて明るくなる。本気で取り組む時やチャレンジすべきタイミングにも、そういった良さが生きてくるはずです。(CEO 田口)

編集・執筆 glassy&co.
撮影 吉田周平

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