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オンラインでシステムインフラのコンサルサービスを提供する「Sreake」、データ分析・アドテクプラットフォームを提供する「Reckoner」などインフラレイヤーの技術力を武器に、独自のサービスを展開する株式会社スリーシェイク。
同社最初のBiz担当として参画した内村は「Reckoner」や今後のアドテク業界にどのような展望を描いているのか?
インタビューしてきました。
ーーこれまでのキャリアを教えてください。
内村:新卒時は飲料メーカーへ就職しました。職種はITとは無縁の営業職や企画職です。
成熟した業界であり、仕事自体に安定感があるものの、自分の裁量をあまり発揮できない点にもどかしさを感じ、数年働いた後の2004年頃、Doubleclick社へ転職しました。
Doubleclick社ではメディアレップ事業を担当していたのですが、ある時メディアレップ事業がトランスコスモス社へ移管されることになり、同時に私も転籍へ。
トランスコスモスではインターネットメディア関連の新規事業立ち上げに従事しました。
その後Yahoo! JAPAN、VOYAGEGROUPなどを経て、2018年7月に自らのコンサルティング会社を立ち上げたばかりでした。
ーースリーシェイクへ参画されたきっかけを教えてください。
内村:立ち上げた会社では複数社とコンサルティングの業務委託契約を結んでいました。
その内の1社がスリーシェイクだったのです。
2018年7月ごろから業務委託として参画し、「Reckoner」の立ち上げに伴走していたのですが、その過程で「Reckoner」の可能性を強く感じるようになっていました。
業務委託のコンサルとして一歩引いた立場ではなく、このプロダクトに当事者としてコミットしたい!
だんだんこの想いが強くなっていったのです。
2019年1月、思い切って社員としてフルコミットする決心に至りました。
ーースリーシェイクではどのような業務に従事されているのでしょうか?
内村:「Reckoner」のBiz担当です。しかし一口にBiz担当といっても業務は幅広いです。
特に今のスリーシェイクはメキメキと急成長しているフェーズ。「ここからここまでは自分の業務」といった線引きはありません。 「コードを書く以外」はすべて担当しているといっても過言ではないです。
いわゆる「プロダクトマネジャー」としてのクライアント対峙、仕様やマイルストーンの策定はもちろん、プロダクトのフェーズに応じては、運用窓口や営業対応もこなします。
常に状況を読み取って自らが行動をすることが大切だと感じる日々です。
ーーBiz担当としてエンジニアとコミュニケーションを取る上で気をつけていることはありますか?
内村:エンジニアがどっぷりとプロダクト開発に集中できるように立ち回ることを意識しています。
あとはお互いのポジションを理解しあうことですね。
実は前職では開発本部長を担当していたことがあったんです。
ソースコードの読み書きができない私が、なぜ開発本部長をやれたのか?
それは企画や営業といったビジネスサイドとエンジニアサイドの歩み寄りがあったからに他なりません。
エンジニアはプロダクトの開発にフォーカスすればするほど内向きになってしまいビジネス観点を忘れてしまうことがある一方で、ビジネス担当はクライアントの要望やマーケットにフォーカスするあまり技術的な実現性の視点を欠いてしまうことがあります。
ソースコードという「共通言語」で話せないからこそ、お互いを理解し歩み寄ろうという意識がプロダクトや組織を強くしてきたという確信があるのです。
今のスリーシェイクにおいても当時と同じようにお互いの役割を理解・尊重しながらプロダクト開発が進められています。
ーースリーシェイク社の主力プロダクト「Reckoner」について教えてください。
内村:一言で言えばアドテク事業のためのプラットフォームサービスです。
より詳しく説明しますと、現在の「Reckoner」はさらに以下2つの機能に別れています。
大量データを蓄積、分析する「Reckoner CDP」、広告配信基盤、アドネットワーク機能を提供する「Reckoner ADP」。
新たに広告事業を始めようとされているメディア企業様や広告代理店様向けのプロダクトです。
「Reckoner CDP」は2018年12月から、「Reckoner ADP」は2018年11月から提供を開始しています。
ーーなぜ「Reckoner」を作られたのですか?
内村:自社の持っているあらゆるデータをフル活用し、それを広告に活かすワンストップの基盤を構想したことがきっかけです。
Googleをはじめとする大手企業の広告配信システムはコンテナライゼーション、つまり画一化が進んでいると言われています。
そのような状況では企業が独自に持つ価値のあるデータの活用ができません。そこにチャンスを見出しました。
ーーどのような企業様にご利用いただいているのでしょうか?
内村:大手新聞会社様、通信会社様の新規事業に採用いただいています。
ーー今後のプロダクトの展望を教えてください!
内村:まだまだ導入に際しては個社ごとにチューニングが発生しており、システムインテグレーションの域を抜けきれていない部分があるのも事実です。
より多くの企業様へ使っていただくため、そしてよりシンプルにアドテク事業プラットフォームを提供できるようにするため、これまでの実績を活かしてプロダクトを磨き込み、パッケージング化していきたいです。
今の「Reckoner」はいわゆる「黒子」のサービスに徹していますが、パッケージング化された暁には
世に打って出ることができるプロダクトとして紹介していきたいですね。
「あの企業のあのサービス、実は「Reckoner」が採用されているんだ!」
と言いたいけど言えないもどかしさとおさらばしたいです。笑
ーー今後アドテク業界は変化していくのでしょうか?その中で「Reckoner」はどのような価値を提供できるのでしょうか?
内村:業界が伸びていく白地はまだまだ大きいと考えています。
パソコンやスマートフォンに止まらず、AR・VR・IOTと日々技術の裾野は広がっています。
これまで通信されてこなかった「モノ」がインターネットにつながることで、新たな「媒体」が生まれる。つまり「広告」を出す余地が増えていくということです。
このようなビジョンをお話しすると、あらゆる場面で広告に晒される不快な世界を想像されるかもしれません。
でも考えてみてください。
ある人にとってその時に本当に必要なことを届けられるのであれば、それはその人にとっては
「わずらわしい広告」ではなく、「有意義な情報」ですよね。
なぜアドブロッカーがこんなにも流行ったのか?
それは一人一人にとって必要な広告が届けられずに、代わりに見たくもない広告が乱発されたからなのです。
その人にとって本当に必要な情報を適切な媒体(例えばある時はスマートテレビ、ある時はアマゾンエコーなど)でワンストップに届ける。そんな世界観を実現したいのです。
「Reckoner CDP」に大量に蓄積されたデータをAI技術で分析し、「Reckoner ADP」で適切に配信する。ビジョンの実現まではもう少しだと思います。
3年後にはインターネットにつながる「モノ」をすべて広告媒体として、その裏側を「Reckoner」が担う。そんなプロダクトに育て上げていきたいですね。
ーー最後にBiz担当から見て、スリーシェイクでエンジニアとして働く魅力は何だと思いますか?
内村:代表吉田のカラーだと思うのですが、個々人のエンジニアが実現したいことや挑戦したいことに意思を持ってコミットできることだと思います。
スリーシェイクのもともとの強みであるインフラ技術やデータ分析技術は伸ばしつつも、個々人の実現したいことを叶えてプロダクトを進化させていく。
そんな環境で働けることがスリーシェイクの魅力だと思います。