こんにちは。仙台店査定士の高橋です!私はオーディオ・楽器・カメラの専門買取事業「ニーゴ・リユース」で査定士として働いております。
皆さんはミニマリストという言葉をご存知でしょうか。
ミニマリストとは「不要なモノを手放し、必要最低限のモノで暮らす人」のことです。
私は過去におしゃれで丁寧な暮らしをしているミニマリストに憧れて引っ越しのタイミングで何度か挑戦したことがあります。(結局なれませんでしたが…)ただし、ミニマリストから学び、査定士として役になっている事がたくさんあります。
査定士はお客様の大切なモノのお片付けをサポートするのも仕事の一つです。今回は私がミニマリストから学んで買取営業に活かしている3つのポイントをご紹介いたします。
①物が少ないと生活が快適になる。
個人的に部屋に物が少ない一番のメリットはダントツ「生活が快適になる」だと感じています。
具体的には「部屋の掃除が楽になる」「探しものをする時間が減る」「作業に集中しやすい」など様々な利点があります。何より物が少ないスッキリした空間の方が心にも余裕ができて、清々しく生活できるようになった気がしますね。
部屋に余計な物が多いと視界から入る情報が多くなり「散らかった分は片付けなければならない…」など考えるだけで知らず知らずにうちにストレスの原因になったりします。また「いつかやろうと思っているギター」や「修理しないと使えないオーディオプレイヤー」などもそれに当たります。必要ないモノを所有するとそういったデメリットがあるのです。
ただし、物を減らすにも「必要な物か必要じゃない物か判断をする力」が必要になります。自分で買った物や、一度大切に思った物を処分するのは簡単なことではありません。
物を片付けるには「〇〇年も使ってないし、今後使う予定も無いから処分しよう」や、処分した後の生活を想像して「無くなっても困らなさそうだから片付けよう」などの捨てるための考え方や技術が必要なのです。
お客様の中には「片付けようとは思っているけど、なかなか気持ちの整理が付かない…」という方もいらっしゃいます。そういったお客様には「今までどのように使われてきた物なのか」「十分にお役を全うした物なのか」などヒアリングし、そのうえでお客様が後悔しないお片付けの方法をご提案できます。
②(大体の)物はいずれ安くなる。
ミニマリストは「いずれ物の価値が下がる」ことを知っています。
一部例外はありますが当社の買取商材である「オーディオ・楽器・カメラ」に関しては、次々と新製品が出るので特にそれに該当します。私自身も使っていたカメラが気付いたら定価から1〜2割程度の価値まで下がっていたという経験をしています…ただし、お客様のなかには「もう使わないけど手放すのはもったいない…」という方も多いです。気持ちはすごく分かるんです。自分で本当に欲しくて高い金額を支払って買った物なわけですし…
ただし、5年後10年後に手放そうと思ったときに、さらに市場価格が下がってしまう可能性は大いにあります。価格が下がりきったタイミングで売って辛い思いをされないためにも、必要ないと思ったタイミングで手放すというのはとても大切な事なのです。
査定士であれば「市場価格が下がる前に早めに手放す」というご提案が出来ます。もちろん、こちら側の価値観の押し付けは絶対に良くないです。しかし、お客様が「これ以上モノの価値が下がる前に売ってしまったほうが良いのでは?」と悩んでいらっしゃるのであれば、こちらから具体的なご提案ができるのも査定士の仕事です。
お客様が「もったいないと思うポイント」をヒアリングしたうえで「どのようにするのが最善の選択か」を一緒に考え、ご提案することによりお客様の片付けのサポートが出来ます。
③物を減らすと本当に大切なものが見えてくる。
ミニマリストは、使わなくなった物や愛着が湧かなくなった物を減らし、必要な物だけを残し生活をしてます。そのため、自分が「本当に大切に思う物」や「本当に興味・関心がある物」が何なのか理解しています。そういった厳選をすることによって有限な時間を本当に好きなことに当てることができるのです。
例えば、聴かなくなったレコードやCDを処分することによって「今本当は何が好きなのか」が分かったりします。(個人的には物を買うのと同じぐらいこの厳選して捨てる作業が好きだったりします…)
また、好きなものを厳選する大切さは当社が扱う「オーディオ・楽器・カメラ」にも当てはまります。私は過去にお客様の大量のカメラやレンズを一緒に厳選し買い取らせて頂いたときに「今本当に撮っていて楽しいモノがわかった気がした」と感謝されたことがあります。
このように一度たくさん集めたあとに自分の中のスタメンを厳選することによって、何が本当に大切な物なのか知るキッカケになったりするのです。
「お客様に新しい価値観をご提供できるかも」
お客様のなかには生前整理や断捨離がしたくても「物が多いし誰かに相談しながらじゃないと難しい…」「処分することは決まっているけどイマイチ踏ん切りが付かない」など様々な方がいらっしゃいます。
そういったお客様には「ミニマリストから学んだこと」を参考にしてご案内することによって今までにない新しい価値観のご提案をすることができるかもしれません。
また、お客様に「相談して良かった」と思って頂くことによって「値段だけではなくサービスで買う」が実現できます。査定士として適正な価格で買取させていただくだけでなく、新たな満足買取のカタチをご提供できるのです。
もちろん、価値観の押しつけはお客様の満足からかけ離れるのでしてはいけません。ただし、中長期にみてお客様の幸せを願うことが出来れば「モノを減らすメリット」「後悔しないためのお片付けの最善策」「好きなモノだけに囲まれる快適さ」をご提案することもできます。
査定士は「お客様のモノのお片付けをサポートする仕事」という側面もあります。「部屋のお片付けが好き」「物を処分するのが得意」という人であれば活躍できる機会も多く、とても楽しい仕事だと思います。もしかしたら、ミニマリスト・シンプリストの人からすると天職になりえる仕事かもしれません(笑)
今回はミニマリストになれなかった私が「ミニマリストから学んで仕事に役立っている事」についてご紹介させていただきました。少しでも何かの参考になれば幸いです。