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3兆円市場、景気に左右されにくい…リユース業界の将来性ってどうなの?

「リユース業」「中古品買取」と聞いて業界のイメージわきますか?

古本屋で本を売買したことがある人、中古楽器屋でよく試奏をする方、古着が好きな方はいるかもしれません。他にも中古車の売買、最近CMでよく見かける着物の買取なども全部「リユース業」に分類されます。

ユーザーとしては意外に利用したことが多いリユース業、でも働く場としてはどうなのかはあまり知られていません。

今回は実は身近だけど実態をあまりよく知らないリユース業界の将来性についてand TRUNK人事部長の清水さんのお話を交えながら紐解いていきます。

リユース市場は11年連続で拡大中

まず、リユース業界は2009年から2022年まで、11年連続で拡大を続けている成長業界です。

リユース業界の専門誌であるリサイクル通信によると、2009年には約1兆1千万円規模だったリユース市場規模は、2020年には約2兆4千万円まで拡大しています。コロナ禍においても拡大を続け、店舗販売は減ったもののネットでの売買は増加。今後もますます拡大を続け2022年は3兆円、2025年には3兆5千万円の市場規模が見込まれています。

参考:https://www.recycle-tsushin.com/news/detail_6396.php

リユース業が不況に強い理由とは

この11年の間には2009年のリーマンショックあり、2012年の円高不況あり、そして2019年のコロナ禍による不況ありと、決して経済が順風満帆だったわけではありません。にもかかわらず安定して成長を続けているリユース業界は、ただ拡大傾向にあるだけでなく不況に強い業界ともいえます。

-清水さん、リユース業界が景気に左右されにくい理由はなんだと思われますか?

清水:リユース業界が「消費者が所有している商品を買取り、再利用するというビジネスモデル」だからです。商品開発の停滞や人件費削減による生産数減少、部品供給止まりといった、不景気やコロナ禍による停滞とは無縁です。

むしろ、不況時には定価より安く商品を購入できるため利用者が増え、不景気がビジネスチャンスになる業界といえます。また、不況だと忙しくなるため人手も必要となり、求人や採用が増加する可能性もあります。

リユース業はエネルギーを消費しないSDGsな事業

確かに手持ちの現金に困って着物や布団などを質に入れるというのは、落語や時代劇等で昔から見られる描写です。もちろん現在は現金に困っている場合だけでなく、家の片付けや相続の一環で不用品を売るという動機もありますが、とにかく手持ちのものを売る、安く売られている中古品を誰かが購入するという構造は普遍的なものであるといえます。そして、経済状況が逼迫する不況時こそリユース業界がビジネスチャンスというのも頷ける話です。

また、清水さんがいうところの「商品開発の停滞や人件費削減による生産数減少、部品供給止まりとは無縁」をさらに解釈すると、リユース業には生産活動が存在しないということになります。

-生産活動が存在しないリユース業は、社会にとってどういう意義がありますか

清水:SDGsに貢献できるのが、社会におけるリユース業の大きな存在意義です。

モノを作る、生産活動をするということは新たな資源や余剰なエネルギーを消費することに他なりません。それに対してリユース事業は、今まで安易に捨てられていた物品を必要な人に再度利用していただくことを目的としています。

だから、リユース業界が拡大することで廃棄物の減少に貢献し、環境への悪影響を最小化することが期待できます。

インターネット上での取引の活発化がさらに追い風に

市場規模が拡大し、社会から求められているSDGsとも密接に関わるリユース業。インターネット上での取引も活況の中、今後の発展も期待できそうです。消費者の購買行動が変わる中、業者側に更なる利便性の向上が求められることは間違いありません。

-清水さんとしてはリユース業の将来性をどう見ていますか

清水:リユース業界は2000年~2013年の13年間で1兆4900億円市場となり、2025年には3兆円市場になると言われています。

急成長の背景にはヤフオクやメルカリに代表されるようなインターネットやスマホアプリを活用したビジネスの成長があります。これまで店頭での売買が主だったリサイクルショップや買取専門店舗もインターネットを利用したサービスに乗り出しており、利用者にとっての利便性は向上しました。

今後はIT技術のさらなる進化により、今まで以上にCtoCのビジネスが行いやすくなると予想されており、個人間での中古品の取引数も増すでしょう。非常に将来性のある業界だと実感しています。弊社としては今後も趣味領域に特化した専門買取店として成長していきます。

and TRUNKのリユース業界における強み4つ

最後にand TRUNKが目指すリユース業界での独自性について清水さんに説明していただきました。

-リユース業界におけるand TRUNKの特徴や強みを教えてください(競合と比較しての強みもあれば)

清水:大きく4つのポイントがあります。

まずは管理能力。リアルタイムで数字を把握する仕組みが出来ているので、買取業務や出品業務におけるエラーをすぐに発見可能です。ITを活用した本部一括体制ができており、都道府県を跨いだ出店でも効率よく間接コストをかけない運営を実現しています。

2つ目は利便性。365日24時間電話受付できる体制を整えています。さらに、当社はお客様からお問合せがあれば1点からでも県境まで出張するので、他社が手を出しづらい市場を先んじて開拓しているといえるかもしれません。

3つ目は関係性。商材を絞って、お客様と同じ趣味をもつ査定員が接客をするのが特徴です。実際、当社の社員はカメラが趣味で専門家レベルの機材を揃えていたり、現役でバンドをしている社員が多い。そういった商材が好きで知識が豊富な社員による満足買取というバリューを掲げ、接客に力を入れています。

最後に共感性です。当社はテレビやラジオ、新聞などのマス広告に特化しているのが、リユース企業の広告戦略としてはやや特殊かなと。毎年数億円の広告費を投資することでブランドを確立することを目指しており、より多くの方に共感してもらえるような会社を目指しています。

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