深く知る。丁寧に伝える。
だんだんと寒くなってきましたね。体調にはお気をつけください。
この度は、私の投稿をご覧になってくださり誠にありがとうございます。是非ともリラックスしてお読みいただければと思います。
今回は「人と働く上で、心にとどめておくポイント」について最近のした体験の中で気づいたことについて書かせていただきます。
私が気づかされたこと。それは・・・
「深く知る、丁寧に伝えることがチームワークをより強固にする」
ということです。
当たり前じゃんと文字を打ちながら思いましたが、この当たり前がなかなか難しいということを最近体感しました。
その体験は所属している*舞台表現プロジェクト・STEPの学園祭公演の準備の時です。
= 深く知る =
この公演では、私は制作という広報物の作成や広報活動、当日のスタッフ運営など公演のマネジメントをする部署のサポートとして参加していました。当初は、大学側との連絡、広報物へのアドバイスをするつもりでした。
しかし、本番が近づいてくるとメンバーの間を取り持つメンターという立ち位置に変わってきました。
一部のメンバーが裏方の仕事を軽んじているのではないかという意識から溝が生まれたからです。主に衣装に関する問題でした。
稽古期間中、衣装は単体で作業をすることが多く、ほかのメンバーとはお互いにコミュニケーションをとれていませんでした。その影響か、衣装が考えたものに対して、一部のメンバーが軽々と変更をしてほしいと間接的に伝えてしまいました。その結果、作業の時間、労力を軽んじられたと感じた衣装担当がそのメンバーに対し強い不信感を感じ、モチベーションが下がってしまいました。
衣装担当と私の帰り道が一緒だったということもあり、そういった話を多く聞いて、「衣装を作るのにどれだけの労力と考えを持っているか、そのメンバーは感覚で分からないのでは無いか」と考えました。そこで、そのメンバーに衣装担当についてどう思っているのかを聞いたところ。「よく頑張ってくれている」「感謝している」ということでした。このとき、私は衣装担当とそのメンバーがお互いの感じていることに大きなズレがあると考え、その場で気持ちの摺り合わせをしなければならないと思いました。そこで、私が間に入り、フォローを入れながら、お互いが思っていることを正直に話す場を設けました。
そのなかで、衣装担当はメンバーに「ありがとう」などの言葉をかけられるだけでモチベーションが維持できたことや、衣装を変更してほしいと言われたときにどれほどしんどかったかを伝えれることができました。一部のメンバーは自身の行動がどれだけ衣装担当を追い詰めていたのか、労力を分かったつもりでいたかを理解できたように感じました。
お互いが、お互いの感情の部分から知ることができたのです。
= 丁寧に伝える =
衣装担当と一部のメンバーとの気持ちの摺り合わせを行ったとき、演出が「これはチーム全体に伝えるべきだ」と言いました。翌日、チーム全体のミーティングを開き、衣装担当との話し合いのことを話題に出しました。
しかし、伝え方が「日頃から感謝をしていない」「感謝をしなさい」といった感謝を強要してしまうような発言をしてしまったそうです。自身の普段のストレスなどが入り交じってしまったそうです。
結果、演出に対してメンバーの多くが不満をぶつけ、空中分散してしまいそうな状況になりました。その話を聞き、「気持ちのすりあわせは当事者だけの少人数の方が伝わりやすい」「他人が伝えたいことを伝えようとすると本意が劣化してしまう」と考えました。また、衣装担当との話し合いの時、私が伝えたかったことが半分以下にも伝わっていなかったと感じました。
その後は、私以外にもチームを精神的に支えていたメンバーと現状について整理し、不満を抱えているメンバーの誤解が解けるように、訂正を行いました。どうにか、場をおさめることができ、メンバー間の関わりも変化(感謝を伝え合ったり)し、公演を終えることができました。
このことから、相手に伝えたいことがあるときに、衝動的に伝えるのではなく、丁寧に伝えたいことの意味を整理し、相手の状況(立場、ストレス、性別など)を考えたうえで言葉を選ばないとほとんどが伝わらないということを学びました。
= まとめ =
今回、公演のチームで関わったことにより、私の伝えたいことが相手にほとんど伝わっていないことを理解しました。
誤解やすれ違いを減らすためにできるだけメンバーとコミュニケーションをとり、お互いを深く知り、伝えやすい信頼を築きます。そして自身の考えと感覚をより理解してもらえるような言葉選びを丁寧に迅速に行えるよう心がけます。
<今回チャレンジしたこと>
コミュニケーションに関して実践したのは肩もみをしながらお話をしたり、基本的に感情を吐き出させる話をさせて相手の気持ちを整理させる。→肩もみが周りのメンバーにも広がった。気持ちがすっきりしたと言ってくれた。
伝えることで実践したのは、「普通はそう」「こうするのが常識」といった決めつけの言葉を使わない。最初に話し合いのコンセプトを伝える。相手のやってくれていることを常に頭の隅に置いておく。→私の顔見てしっかりと話を聞いてくれたように感じた。
*舞台表現プロジェクト・STEPとは。学生と舞台表現のプロがタッグを組み、一般のお客様に満足してもらえる舞台作品を作り上げることを目指した学内プロジェクトの一環。計7回の公演を行っており、去年の11月には静岡の白子ノ劇場で学外公演を行った。