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ニッポンのジレンマ

結構反響ありましたね、元旦の放送。

特に反響や質問が多かった、英語とプログラミング、東京のくだりについて、重要だと思うので書いておこうと思います。また、プログラミングって具体的に何したらいいんですか、等々多くのご質問もいただきましたので、ここで回答できればと思います。


まず、議論の前提についてです。
英語、プログラミング、東京のくだりは、「意識の高い、高校生や大学生」に向けて発信しました。「意識が高い」というのはどうこうことかというと、「世の中にインパクトを与える、スケールする何かで世の中をよくしたい」と強く思ったり、そういうことに興味がある人たちのことです。


それから、英語、プログラミング等々以前の話として、自国の文化を学んだり、様々な思想・理論、リベラルアーツを学び、多角的な視点を持つのは大前提。失敗や経験、勉強を通じて、「自分はこれを問題だと思う」と「こう世界を変えたい」という時に、ツールとしての、英語やプログラミングが、2014年を生きる、意識の高い高校生、大学生にとっては、有利なツールになるという話です。元旦の挨拶の中に含めた、くだりですね。

プログラミングについて質問もいただきました。私が番組内で言及していたのは、ウェブやiOS、アンドロイド等のアプリケーションのプログラミングのことです。こちらを参考にどうぞ!

What Most Schools Don’t Teach

最後に、東京やシリコンバレーのくだりについて。

議論をシンプルにし過ぎた感が否めず、しっかり伝わらなかった気がするのですが、ここで一番いいたかったのは「熱量の高いイノベーティブな環境に身をおけ」ということです。別に、「都会にくるべき」という話ではありませんでした。

人が何から影響を受け、変わっていくかというと、圧倒的に「身近な人」です。環境が、その人を作るといっても過言ではないと思います。だからこそ、「意識の高い高校生や大学生」は、研究とイノベーション、スタートアップ、ベンチャーキャピタル、スタートアップ専門メディア等のコミュニティ(まとめてエコシステムと呼ぶことが多いですが)が高い熱量をもって渦巻く東京だったり、その際たるシリコンバレーなんかに身をおくと、世界のイノベーションの最先端のディスカッションやマインドセット、行動規範なんかを自然と身につけられるんじゃないかと思います。

無論、日本の地方にもエコシステムが存在すれば、そこでもいいと思いますが、私の経験上は、都内が一番エコシステムの熱量や質が高い。
理想は、そういうイノベーションセンターみたいな場所が、「IT◯◯特区」みたいな形骸的なものではなく、中身が伴った形で地方にあればいいと思いますけどね。鎌倉がそれに少し近いのかもしれませんが、やはり圧倒的に都内のエコシステムの方が強い。

ですので、たまたま日本の場合は、大都市一極集中という構造的問題とも相まって、熱量が高くイノベーティブな地域が都内ですが、別に同じコンディションを実現しているのであれば、地方でもいいわけです。シリコンバレーに関していうと、もはや都会ではないですからね。
それから、一生大都市にいろというわけではなく、私も20代後半ぐらいから、都心の生活よりも緑豊かな地方の生活にも憧れたりします。

という議論だったのですが、ごちゃごちゃ長くなりそうだったので、シンプルに「東京、シリコンバレーへ」と言ったのが、反響を生みましたね。

最後に、私がメディアに出演するのは、他でもないWantedlyの理念でもある「シゴトでココロオドル人を増やす」べく、Wantedlyのサービスに触れて貰う人を増やすためですが、今回はシゴトでココロオドル関連のくだりは編集の都合上かカットされてしまってました。PV的にも、WBSの方が凄かったしユーザのシナジーは大きかった気がします。PR戦略は難しいですが、こうして経験値がたまることで、メディアの取捨選択をより的確にできるようになる気がします。

いずれにせよ、こうやって、全てが伝わらなかったとしても、私がブログや取材で話しているような話を少しでも聞きかじってウェブ上でフィードバックをくださる方々が沢山いらっしゃって、そもそも「興味を持って貰える」地点にたてることがマスメディアの醍醐味だと思いますし、しっかりと番組をまとめるべく編集してくださったニッポンのジレンマの方々に感謝したいと思います!

出演者の皆さんも、スタッフの皆さんも、有難うございました。

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