1
/
5

スタートアッププロジェクトほど、闇営業が必要。

ここ最近、世間で話題になっている「闇営業」個人的には、芸人さんと一緒に仕事をすることもあるので、闇営業というワードを頻繁に聞くこともあります。

闇営業というと、一見悪いことに見えます。しかし、個人的には売れていない芸人こそ闇営業をする必要があると常々思います。もちろん、反社会勢力と関われという話ではありません。

やり方が正しければ闇営業上等

と思うのです。なぜ、その理論を展開するか説明します。闇営業の仕組みを一言で説明すると

事務所を通さず勝手に営業をすることです。

デメリットは、事務所にお金が入りません。場合によってはタレントさんが解雇になることも。今回の件があるので、今後闇営業はやりにくくなるでしょう。

しかし、闇営業がダメだからという理由で事務所に依頼をするとどうなってしまうのでしょうか。芸人さん直の場合は、芸人さんのモチベーション次第でお金は問題ではありません。では、事務所に依頼する場合はどうでしょうか。売れていない芸人さん(テレビではよく見かけるとまだまだ駆け出しの人)を例に解説をしましょう。

事務所を通す仕事はどうしても金額的に高くなってしまいます。事務所としては、安い仕事を受けても儲けになりません。例えば1万円ギャラの営業があったとしましょう。事務所とタレントの取り分が5:5だとすると、事務所の取り分は5000円。しかし、5000円稼いだところで電気代の足しにもならないよってなり、結果として提示される金額は、テレビに出ていて知名度があるっていうことで何十万単位の金額を提示されます。結果的に予算オーバーで企業さんは依頼を断念。仕事が発生せず終わってしまうのです。

この仕組みのいけないところは、ただ一つ。

事務所が仕事をお金でしか考えていないことです。

闇営業と言われる仕事には、こんな事情で闇営業になることもあります。
※登場人物は反社会勢力ではない人を想定しています。

スタートアップのプロジェクトで企業やイベント主催者側はお金がない。知り合いの芸人さんの力を借りればある程度イベントを盛り上げられる。とはいえ出せるギャラは5万円が限界。事務所に依頼をすると当然のように30万円のギャラを請求されます。そこで、芸人さんに相談すると「面白そうなプロジェクトなので、事務所通さずにやりましょう」という提案をされ芸人さんに仕事をお願いすることに。

これは間違いなく闇営業です。しかし、反社会勢力の人は登場していません。

このような依頼は実は結構あります。しかし、予算がないからという理由で断ってしまうことが多いのです。そんな中、一部事務所にはこのような制度を設けているケースもあります。

金額○○円以下なら、事務所に報告だけして勝手に仕事をしても良い



この場合はどういう流れかを説明すると、事務所に自分に相談の北仕事を報告をします。イベントの概要や関係者の名前を伝えます。現状のギャラを伝え、将来的にギャラが高くなったところで事務所経由でギャラを支払ってもらうという制度です。

こうすれば、はじまりは闇営業でも最終的には正規の光営業にすることができるのです。

このやり方を、1人でも多くの芸人がやるべきだと思っているのです。

もちろん、このやり方には問題点もあります。
芸人さんの中には、「自分で勝ち取ってきた仕事なのに、苦労を知らないバカな事務所に手数料取られるのは嫌だ」という気持ちになることもあります。

このようなひねくれた考えになってしまうのは、芸人さんが事務所に恩義を感じていないケースなので、事務所の方はどのような芸人でもキャリアに関係なく紳士的に対応する必要がありそうです。

個人的な見解を考えると、このようなやり方を事務所が認めれば、芸人さんがバイトに力入れることをやめて、仕事をとるという方向にシフトしていくと思います。

まとめ

テレビに出たばかりの若手芸人さんは、お金に困っているのでスタートアッププロジェクトの闇営業を行えばバイトをすることなく食いつないでいくことが可能になるので、もっとやるべきだと私は思っているほどです。もちろん、営業相手は慎重に検討しなくてはいけません。

闇営業と聞くと、とても悪いことをやっているイメージがありますが、売れていない芸人さんはネタ以外の力を身に付けることができるので、積極的にやるべき。それがエンタメの力の底上げにつながると本気で思っております。

※今回のお話はあくまで個人的な見解です。

山口 晃平さんにいいねを伝えよう
山口 晃平さんや会社があなたに興味を持つかも