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オオカミ少年は生き残れたか?

少年は、「注目」を浴びようとして「オオカミが来た」と嘘を言い続けたが、最後に本当にオオカミに襲われたときには「助けてくれ」と訴えても誰にも信じてもらえず、オオカミに食べられてしまいました。


「嘘をつき続けているという自分に返ってくるんだよ」って道徳の有名なお話し。

そして、何度読んでも切ない話なのよねぇ。



オオカミ少年は、どうしてたら生き残れたんだろう??と最近よく考える。



「人」かつ「女性」かつ「ママ」がメインのビジネスをしていると、ビジネスでこんなことあるの?うっそ?というアンビリーバブルな出来事にたくさん遭遇するし、ポジション柄、プライベートも含めた人間問題とか結構相談受けるわけで。



結局、やっぱり最後のキーワードは、すべて「誠実さ」に行きつくんだなあと最近よく思う。



トラブルの連続で人間関係で深みにはまりそうな時に、相談していたある人に「青山さんは、人を信じたい、という気持ちが人一倍強いんですね」と言われて、まあハっとした。


「人財の可能性は無限大」とか「すべての人は性善説の元にある」とかね。やっぱ私はそこに行きたい。



もちろん最初から信頼しきることは、難しいと思うんだけど、せめて「変わりたい」って一歩踏み出した人のことは全面的に信じてあげないとなあって思うわけ。すごい勇気がいるけれど。



そこに、損得はいらなくて、信じると決めたら信じ切る。結果、もしも騙されてたとしても、だますよりはだまされるほうがいいし、「信じ切る」と決めた自分の道を貫いた結果なんだから、それでいいんじゃないかな、って。



信頼してないことが伝わると、やっぱり相手も素直に行動変容できないだろうし、その周りの人もなんとなく気づき始めるもんだなあと。それって相手にとって本当に失礼なんだと思うわけ。



「与えよ、さらば与えられん」ってやつ。深すぎるよね。



ビジネスなんだよ、バカ!って怒られるかもしれないけどね。笑 いや、だからこそもあると思うわけで。



この間、熱い熱い人財会議で「結局のところ、誠実さって、・・・愛だな・・・」ってなって、「青山さん・・・いや・・まあ間違いないっすね・・・」チーン・・・(全員)ってわけのわかんないテンションになったわけなんだけど 笑



ただ、信頼を得る第一歩って、絶対に本人の「誠実さと向き合う気持ち」からしか生まれないと思う。



今週は、超重要な面談や会議が何件かあって、人の人生や会社の方針を決めてしまう重要な場面だったので、とにもかくにも誠実に向き合った。そうしたら、相手も自分の虚勢を解いてくれて、本当の心の内を話してくれて、初めて理解したこともたくさんあって、自分の誠実に向き合ってくれたことがすごくうれしかったなぁ。

でも、その真逆もあって、「誠実さ」とは程遠いラインにいる人にどうやって気づいてもらえるか、みたいなことも本気で悩んだ。



さて、話は戻る→「オオカミ少年は、どうしてたら生き残れたのか?」



オオカミ少年も、きっとなにか原因があって、嘘をつき続けたんだろうけど、「本当はさみしかったんだ、嘘なんかつきたくなかったのに、オオカミがくるって言えばみんな僕をかまってくれたから。僕はみんなと仲良くしたいけど、どうしたらいいかわからないんだ。」



とかって一言、本人からの発信があったら、村人のたった一人くらいは彼を信じてあげれた人がいたかもしれないのにな、って。


信じてくれる人がいなくて、そのさみしさからきっと嘘をつき続けて、彼の周りからは誰もいなくなって、その結果を、彼自身が背負ったわけなんだけど。結末は悲しいよね、やっぱり。


リアルでも、オオカミ少年の予備軍はあちこちにいる。

「見栄をはりすぎた結果、全部自分につけが回ってくる人」
「takeがないと動かないのにgiveぶる人」
「子どもが物を欲しがるときの【だってみんな持ってるんだもん】あるある」
「お前だけだよ、って言いながら浮気を繰り返す人」
「本当はNOと言いたいのに、同意しかできないコミュニティの中のママ」
「親の【今度ねいつかね】詐欺」
etc・・・


ビジネスもプライベートもそれぞれのコミュニティも、

みんな、自分の中の「誠実さ」とちょっとだけ向き合う勇気がないために、

最後の最後、本当に手に入れたかったものが手に入らなかったり、

本当に大事な人が去って行ったりしちゃうことは、本当に悲しいことであると思う。



それぞれのフェーズで結果を導くボールを持ってる人が違うんだけども、

まずは本人が、

「自分は今、目の前の信じてくれる人間に対して誠実なのか」を問うところから、なんだろうなあ。全部。



にわとりか卵か。だよね。

誠実に向き合うのが先か、無条件に信じるが先か。



オオカミ少年が誠実さと向き合うが先か、村人が無条件に彼を信じたか、が先か、



長年の職業柄、私は、「全部お見通しだ!でも、あともう少し信頼して見守ってみるから頑張ってね、応援してるしてる」ってパターンが、ワークでもライフでもめちゃ多いです。笑 

今は迷わず、無条件な村人になります。わかってて騙されるフリするのも、これはこれで結構メンタル鍛えられてるんだけどね。


一生かかりそうだけど、弱いことに「向き合う」ことも、誰かの可能性を「信じきる」ことも、どちらもできる人間を目指して生きていきたいな、と思った、春先。

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