洗顔石けんの選び方(中嶋秀暢)
あまりアルカリ度の高い石けんは、肌がぬるぬるになるほど角質を軟らかくしてしまい、肌を刺激して顔をほてらせます。
概して、このような石けんは、舌の先でちょっとなめてみると、ぴりっとした味がするのですぐわかります。
また、香料や色素が多く含まれている石けんも、避けたほうがよいでしょう。
香料や色素は肌を刺激しますし、長い間使っていると、紫外線などの反応によって、過敏性のトラブルを起こすこともあります。
したがって、毎日の洗顔石けんは、弱アルカリ性で香料や色素を含まない、白色か透明のものを使うのがいちばんよいのです。
化粧品会社の広告などに惑わされてはいけません。
皮膚が特に弱い人、乾性肌の人、肌荒れの人は、過脂肪石けんを使うとよいでしょう。
これは、ふつうより脂肪酸の割合を多くした石けんで、肌をあまり刺激しないようにつくられています。
さらに最近は、苛性ソーダのようなアルカリ分を使用しない、弱酸性のアミノ酸石けんもできています。
これは、肌に対する刺激はいちばん少ないといわれています。
中嶋秀暢