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化粧品による肌のトラブル

化粧品が毛孔や汗孔をつまらせて起こる物理的なトラブルもあります。

そしてこうしたトラブルを引き起こす可能性は、すべての化粧品がもっています。

基礎化粧品とメイクアップ化粧品の別なく、皮膚障害の原因ともなりますし、人によっては石けんを使っただけで発疹を起こすこともあります。

また、水が変わっただけでもかぶれる人もいます。

つまり、まったく安全といえる化粧品はないのです。

したがって、素人はもちろん、専門の医師にとっても、化粧品による皮膚障害の原因を探り当てることは難しいものです。

実際に化粧品によるトラブルが起きたら、刺激性の少ない弱酸性石けんで洗顔するだけにとどめ、すべての化粧品を使わず様子をみます。

いちばんよいのは、専門の医師に相談することです。

誤って処置した結果、とり返しのつかない結果にならないとも限りません。

医師の指導のもとに一品ずつ試用テストを行ない、安全性が確認されるまでは化粧品を使わないことです。

なお、新しい化粧品を使い始める場合には、自分でかんたんなテストをしてからにするとよいでしょう。

耳のうしろや上腕の内側の一部分に毎日ぬり、一週間ぐらいしても異常がないようなら使い始めます。

万一、かゆみやほてり、ひりひりした刺激があれば使ってはいけません。

また、化粧をするときは、手や器具を清潔にしましょう。

化粧品を長時間日光に当てない、古い化粧品は使わないなど、取り扱い上の注意を怠らないようにしましょう。

中嶋秀暢

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