優しすぎてよく泣いた高校時代
人柄や価値観を知ってもらうには、普段泣いたりしなかった私が思わず泣いてしまったエピソードが伝わりやすいかと思ったので、これら2つのエピソードを選びました。
くだらないと思ったなら笑って、そうではないと思ったら共感していただければと思います。
台風が近くを通る。
台風が近くを通る。そんな予報があったのに学校は普段通り授業をおこなうという連絡が。
おかしいと思いながらも学校の判断だから絶対に従わないといけないと思って登校。
そして帰りなさいと一番ひどい時間帯に帰ることになった。
次の日、
台風のなかを2時間歩いて帰った友人が、お風呂に入っても冷えた手足の感覚が戻らない。
なんて話を聞いて、先生に直接抗議しに行った。
変わらないことを伝えられた、何も変わらなかった、変えられなかった。
だから今は危険があれば自己判断で休み、
周りの子には自分でちゃんと考えて動くべきだという考え方を広めている。
何もなければそれが一番いいけれど、危機管理も自己管理の一部だから。
卵を割った。
卵かけご飯を食べようとしていたある朝のことだった。
完全に寝ぼけていたわたしは、生ゴミの袋の上にたまごを割ってしまった。
その袋の中は紅茶のティーバッグなどだったから、
急いでたまごを手ですくって本来割るべきだったところへ移した。
でも、そのとき黄身が割れてしまって袋の中に黄身が少し残ってしまった。
それがすごく悲しかった。
大量消費の時代にこんなことを言うのはおかしいかもしれないけれど、
冷蔵保存されたたまごにはもう命なんて宿ってないと知っていたけれど、
捨てられるために産まれた命じゃないのに。
鶏は子孫を残すために産んだのに。
生産者の人は食べてもらうために出荷したのに。
なんで私はこんな風に、いとも簡単に、寝ぼけていたからといって、
たまごを生ゴミにしてしまったんだろう。
その場にいた家族は、何も泣くほどのことじゃない。そう言って慰めてくれた。
だけど涙は止まらなかった。
その日は学校があったけれど、行ったかどうか覚えていない。