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株式会社BTMを退職します

この度、2020年12月末をもって現職である株式会社BTMを退職します。

いわゆる退職エントリってやつです。発言は個人の意見によるもので、所属団体を代表するものでもありません。

書こうか迷ったのですが、今の自分の整理、そして1年半もの間お世話になった現職への感謝をこめて書かせていただきます。

現職でやっていたこと

まず、現職では本当に年齢に関わらず、様々な経験を積ませていただきました。

在籍期間でいうとおよそ1年半ではありましたが

  • グループ長という役職で4人の部下を持つ
  • プロジェクトリーダーとしての案件経験
  • Go, Python, Vue.jsなど幅広い技術の案件に携わる(1年で関わったプロジェクトは多分10個くらい?)
  • 20人を超えるメンバーのディレクション・管理
  • いわゆる上流工程といわれる工程への参加

など数多くの業務で、より「プロジェクトを上手く進める」技術を身に着けさせていただきました。

入社時には「とにかく誰よりも早くきれいなコードを書いてバリバリ技術で貢献してやる!」と思って仕事をしていましたが、より1人のビジネスパーソンとしてどうあるべきか?プロジェクトメンバーやグループメンバーの幸せの総量を増やす最適解は何か?ということを常に考えながら仕事を進めていたように思います。

エンジニアとして技術にどう向き合うか

誰しも葛藤はあるものと思っていますが、自分の場合は人一倍技術へのこだわりは強いと思っています。たぶん大学時代プログラミングが本当に嫌いでできなかったコンプレックスの反動です。当時はダブルダッチしかしてなかった…

正直、小学生からプログラミングを好きでやっているような誰もが認めるスーパーエンジニアになることは現実的にできないです。

それでも ”凡人でも頑張ったら到達するライン” みたいなのはあると思っていて、僕の勝手な定義としては誰と仕事をしても「あなたがいてくれて良かった」と思われるエンジニアでありたいと思っています。

今でも一人称でサービスを考えて作ることは、ある程度できます。

  • 機能を説明されて技術的な実現方法が思いつく
  • それなりに手早く速く実装する
  • 小規模~中規模システムのコード設計

ただし、今の自分の力として以下はできない(or 実務レベルでない)と思っています。

  • 大規模システムのコード設計
  • 運用を見据えたシステム設計
  • パフォーマンス・チューニング
  • ログ監視・死活監視などの知識

入社時においても「よりシステムとしての汎用的な設計スキルを高めたい」と思い、入社し、ここは最後までぶれることがなかったのは自分の中では良かった部分でもあったと思っています。

ポジショニングの話

個人的にエンジニアとして仕事をする上では、「技術がわかるのはエンジニアとして当然でいかにプラスαの部分を出せるか?」が大事だと思っています。

そのプラスαは人によって異なると思いますし、役職ですらただの役割でしかないと思っています。(なので上司が偉そうにふんぞり返っている企業は絶対に合わない…w)

今回はエンジニアの話で、自分がどこにポジショニングしていくかいくつか考えてみると、パッと思いつくのはこんな感じです。粒度はだいぶ荒いですが。

  • 並の人以上に技術を尖らせていく
  • サービスを深く理解しユーザー体験向上のために仕様調整を行う
  • メンバーの進捗を管理し淡々とプロジェクトを遂行する
  • なかなか手がつけられない業務を自動化していく
  • etcetc...

僕は、エンジニアとしては比較的コミュニケーションが得意なのと単純にサービスを作っていくことが好きなので、プロジェクトマネジメント向きだとは思ってます。

そういった意味でいうと、現職ではエンジニア経験2年半ほどでマネジメントや設計経験を積ませていただけたので、自分の感覚が確信に変えられて非常によかったです。

とはいえ、その中で前提となる寄りかかるべき自分の技術力のなさを痛感したことも事実。このまま行けるところまで行くという選択肢もありますが、自分の指向性とは少し違うかなあと思った次第です。(本当はもう少しいろいろありますが割愛)

次の仕事と今後

次は、Yahoo!株式会社にお世話になります。今の自分にとって特にエンジニアとして足りないことを鍛えるには最適な会社であると確信しています。相変わらず企業規模はあまり興味もないし、どこで働くかよりも何をするかが大切と思うスタンスは変わらないですが、結果的にいい会社に巡り会えたと思っています。

そして、エンジニアとしてではなく1人の人として自分が大切にしている「何事も辞めるときには惜しまれて辞める人材になること」ということも、今後も体現していきたいと思っています。(今回は辞める際にいろいろと声をかけてくださったので何か残すことはできたのかなと思っています。声をかけてくださりありがとうございます!)

とはいえ、現職でやりたかったけれど、自分の力及ばずでできなかったことも多かったのが事実。

  • 「年齢なんて関係ない」
  • 「処世術は大企業でしか使わないもの」

と思っていましたが、自分だけでなく他人も含めた幸せの総量を増やすためには、ある程度必要なこともあるんだなと感じています。自分の信念を折ることは基本的にないですが、頭の中には入れて次は次で頑張ろうと思います。

【余談】エンジニアという枠

現職の方とは、退職を決める前から現職の社長や役員の方も含め、様々な方にお話する時間を作っていただけました。

その中でもですし、最近少しバズっていた「事業のわかるエンジニア」にも通ずることだなと思っていますが、エンジニアへのこだわりが結果的に視野を狭くしているのでは?ということを自分自身もすごく考えています。(多分退職にあたって一番考えたと言っても過言ではないです)

とはいえ、何もこだわりがない人に対して(少なくとも僕自身は)魅力的に思わないので、今の26という年齢ならまだ自分の専門分野の武器磨きをするのも許されるのかなと思っています。もちろん26でもっと広い視野を持ち、活躍されている方も多くいらっしゃるので、年齢を言い訳にするのもそろそろ最後にしたいですね。

今後も引き続きエンジニアを軸足として置いておくことは間違いないです。ただし、そろそろ3年が終わるので、いわゆる中堅エンジニアの仲間入りです。新卒当初より良くも悪くも仕事や企業がどういうものかおぼろげに見えてきたこともあり、徐々に ”ただプログラミングをするだけ” の存在を脱却しなければいけません。

その足がかりを作ってくださった現職に感謝の思いを忘れず、ただ振り返らずまた走り出したいと思う所です。

またみなさんコロナ落ち着いたら飲みに行きましょう!

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