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小さいデザインチームが組織で力を発揮するために取り組んでいること

小さいデザインチームが組織で力を発揮するために取り組んでいること|川上ヒロ
こんにちは、株式会社ダイニーでデザインマネージャーをやっている川上です。社内でのデザインチームのあり方に、全く課題感のない組織はないかと思います。他社のデザイナーの方と話していても「デザイナーの立場があまり強くない」や「社内制作会社になってしまっている」などの話を度々聞きます。この記事では、そのようなありがちな課題にどういったアプローチができるのか、その一例をご紹介したいと思います。 ...
https://note.com/hiro/n/nc0108382ec52

こんにちは、株式会社ダイニーでデザインマネージャーをやっている川上です。社内でのデザインチームのあり方に、全く課題感のない組織はないかと思います。他社のデザイナーの方と話していても「デザイナーの立場があまり強くない」や「社内制作会社になってしまっている」などの話を度々聞きます。この記事では、そのようなありがちな課題にどういったアプローチができるのか、その一例をご紹介したいと思います。

デザイナーが知らないデザイン案件問題

立ち上げフェーズのデザインチームには、多くの課題があると思います。たとえば、気づいたらデザイナーが関与しないまま、デザイン要素が多く含まれる社内プロジェクトが進行していた。しかも、終盤になって残すは表層のデザインのみという段階で、ゆるっと作業依頼をされた..このような経験をされた方は少なからずいるのではないでしょうか。

細かいところでは、プロダクトのUI変更がエンジニア主導で想定以上に進んでしまったり、大きいところでは、デザイナーが関与しないまま、プロダクトの体験変更が進んでしまったり、またプロダクト以外でも、たとえばコーポレートサイトや外部発信用のマテリアルが、デザイナーの関与なしにリリースされてしまうなど、例を挙げればキリがないかもしれません。

その結果、開発の終盤で大きな手戻りが発生してしまったり、遅延が生じてしまったり、または意図しないデザインでのリリースを余儀なくされてしまったりなど、大きな悪影響を及ぼすこともあるかと思います。本当はもっと手前の企画段階からデザイナーが関与できれば、もっと良い成果が出せたのに..みたいな経験をされた方もいるのではないでしょうか。

逆にデザイナーへの依頼が苦しい問題

逆にデザイナーに対しての依頼が苦しいケースもあります。「文字をもっと大きくして、ここはxx色にして、ここにはアイコンを置いてほしい」「今日中にこのデザインがほしい」「この資料をいい感じにして!」など、頼られないわけではないですが、依頼内容が具体的過ぎて、背景や目的が不明だったり、スケジュールが厳しかったり、というような依頼をされるケースもあるかと思います。

本来は先にも書いたように、そういった依頼が発生する前の企画段階から、背景や誰の何の課題を解決したいか、こういう目的でこういう訴求をしたいといった部分から関わることができれば、もっと良い解決策を提示できるはずです。

なぜ他チームとの連携が大変か?

これは「デザイン」という言葉が指す内容と、その範囲がわかりにくく、デザインチームという組織が、どのような価値提供ができて、また、どのように扱うべきかがわかりづらいチームだと思われている可能性があります。

本来デザインとは、表層のスタイリングをするだけではなく、あらゆる課題解決や、新たな価値創出において、とても重要な役割を果たすはずです。

それ自体を社内のメンバーがなんとなく理解していたとしても、いざ、実際にチーム間で連携するとなると、グッと難易度が上がってしまいます。そのためデザインチーム側からも、どのような連携を期待しているかを伝えることが必要ですし、デザインチームとしても、こんな価値提供ができるということを示していくことも重要です。

どうやって頼られるデザインチームになるべきか?

一方で、他のチームとの認識や前提を揃えるには、ある程度の時間がかかります。どこから手をつけるべきか難しい問題ではありますが、まずは分かりやすく、比較的短期間で結果が示せるものや、クオリティを示しやすいことから始めるのが良いのではと考えています。また、それをしっかり社内に発信し、価値を示していく活動も重要です。

ダイニーでの最近の事例

実際に最近ダイニーであった事例をご紹介します。ある時期に、デザインチームの採用強化の文脈で Entrance Book を制作しました。それにあたり、チームの様子をより知っていただくために、メンバーの写真撮影をしようというアイデアがあり、これをデザインチームの @akane94_ さんが対応してくれました。

元々写真が得意だったこともあり、クオリティが高いチーム写真と Entrance Book ができ、社内でもちょっとした注目を浴びるものとなりました。

その結果、ダイニーが始めた社員紹介コンテンツ「ダイニー社員食堂」のロゴやアイキャッチのデザイン、写真撮影などを、企画段階からコーポレートブランディングチームに頼られる形で進めることができました。日々の活動と社内への定期的な成果発信によって、理想的なデザインチームと他チームのコラボレーションができた例だったと思います。

ダイニー社員食堂|dinii(ダイニー)公式|noteダイニーのメンバーにはさまざまな思いを持って働く人たちがいます。その一人ひとりにインタビューしていく「ダイニー社員食堂」。note.com

何が大事だったか?

今回の事例は、日々のプロダクトデザインや、より優先度の高い業務と並行してやれたことが非常に良かったと考えています。デザイナーは、日々の業務に忙殺されて、それ以外の業務が待ちの姿勢になってしまうことがありますが、少しでも良くできるように、役に立てるように、普段から期待半歩先の小さい提案を積み重ねることが大切だと考えています。その積み重ねが信頼を生み、次回以降デザイナーが任せてもらえる領域は広がり、裁量は確実に増えていきます。ダイニーでは、こういった姿勢を大切にしています。

今後は、このような理想的なデザイナーの動きをもっともっと増やして、デザインチーム全体のプレゼンスを高めていきたいと考えています。ダイニーでは、そんな活動に興味のあるデザイナーの方や、飲食体験をもっと良くしたいデザイナーを随時募集しています。もし、少しでも興味があればお話しましょう!

ダイニーのデザイン組織について

dinii Entrance Book for Designer | Notion
最終更新:2024/04/18
https://diniinote.notion.site/dinii-Designer-Entrance-Book-cf44af218b7641e9b2383e8dfd3f376d


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