【前編】”挑戦”の解剖 リッチメディアが”挑戦”を行動指針(VALUE)に掲げている理由
こんにちは、執行役員の中です。
2019年5月に弊社では、行動指針(以降、VALUE)の刷新を行いました。
※刷新の経緯やその後の変化はまた別の機会に述べさせてください。
目次
- はじめに
- ”挑戦”ってそもそもナニモノ!?
- なぜ”挑戦”が大事だと考えているのか
- つづき
はじめに
VALUEは、企業理念(以降、MISSION)という会社の存在意義を達成する上で大事にすべき共通の価値観と定義しています。
MISSIONという山を登るにあたって、登り方のポリシーがVALUEだと考えています。
ヘリコプターで頂上にいくのか、1人で個力で登り切るのか、5合目までは効率的にバスで行ってから登るのか、チーム全員で誰一人欠けることなく登るのか。
結果は同じであったとしても、そこに至るにあたって、大事にすべき価値観であり、美学であると考えています。(※優劣ではなく、違いです。)
弊社のMISSIONは"可能性を世界で最も開花させる"ことです。
できないことはない、できない人はいないを証明すること。挑戦者に溢れる社会をつくること。あきらめる人をなくすこと。
そんな社会に向けたメッセージを持っている集合体です。
そのMISSIONを登るにあたって、刷新したVALUEがシンプルに2つ。
”挑戦”と"チーム"です。
「超和風ですね。」って刷新時に多くの人に言われました。(笑)
今回は、その内の”挑戦”について語らせていただきます。
”挑戦”ってそもそもナニモノ!?
「挑戦って何ですか?」って質問されたら、どう回答しますか?
色んな自己定義があると思いますが、私はこう考えています。
挑戦とは、”ない”状態を”ある”状態に変えるために、経験や前例のないことに取り組むプロセスである。
できなかったことが、できるようになる。
解決されてなかった課題が、解決されている。
これまでなかったサービスが、提供されている。
ここから導き出されるのは、挑戦は大変であるということです。
なぜなら、「”ない”状態を”ある”状態に変える」ということは、大きく変えるということです。これまで当たり前であった形を変容させることです。大きく変えるを略すと”大変”ですよね。(笑)
ダイエットも大変ですよね。これまで当たり前であった体型を変えるのだから、圧がかかりますからね。
「だったら、何でわざわざ大変なことすんの!?」
「何で、それを美学とするの!?」
という問いをここから紐解いていこうと思います。
なぜ”挑戦”が大事だと考えているのか
二つの側面で紐解いていきます。
1)「可能性を世界で最も開花させる」ために必要である
2)これからの時代において普遍的に必要な能力である
1)「可能性を世界で最も開花させる」ために必要である
前述しましたが、弊社リッチメディアのMISSIONは「可能性を世界で最も開花させる」ことです。
”可能性”とは、これまでなかったことが、ある状態に変わっているさまを指します。人の成長も産業革命も同義です。
未だかつてないがあるになっていること。
「あれ、これどっかで聞いたな。」
「そうです。」
再掲しますが、「挑戦とは、”ない”状態を”ある”状態に変えるために、経験や前例のないことに取り組むプロセスである。」です。
つまり、”可能性”を開花させるためには、”挑戦”のプロセスは切っても切り離せない因果なのです。
MISSIONは、自分たちの存在証明でもありますから、それがなければ、存在意味がなくなってしまいます。私たちが社会に存在している意味を表明していくために必要不可欠なのです。
ということから、私たちは、誰よりも挑戦を余儀なくされる集合体であるということです。
高度な次元で”挑戦”を重ねて、リッチメディアに関わる人・産業・社会の可能性を開花させていくことを志しています。
これが一つ目の側面です。
2)これからの時代において普遍的に必要な能力である
ここからは、さらに私の意見の色が濃くなっていきますので、斜め読みしてください。
弊社のMISSIONを叶えるために”挑戦”は必要だと主張しましたが、”挑戦”することはこれからの時代においてすべての人が豊かになるために求められる能力だと思っています。
ここでもう1つ掘りたいことがありますが、長くなりそうなので、後編で語ります。
それは、「挑戦とは、気合や根性といった精神的側面ではなく、再現性のある能力である。」ということです。
何で、これからの時代に必要になるのか。その主張の背景を述べていきます。
①変化のサイクルが短サイクル化している
↓
②未来が予測しづらくなっている
↓
③正攻法は瓦解している
↓
④正解探しから正解創りの時代に
というのが主張の大きな骨です。
①変化のサイクルが短サイクル化している
ここ30年間の変化の短サイクル化は特に顕著であるという話をよく耳にします。私は平成初期に生まれたので、その30年以前の世界を肌で直に体験していないので伝聞やデータでしか紐解けませんが、世界の変化が短サイクル化しているというファクトを見てみましょう。
1.世界の時価総額ランキングの変化(過去30年・過去10年)
1989年から2019年の世界の時価総額ランキングの変化です。銘柄が大きく入れ替わっていますね。これだけ世界で求められるニーズも評価される軸も変わったということです。※特に日本企業は30年前は世界の経済を引っ張る代表格ばかりでしたね。
そして、こちら↓は2007年から2017年の10年間の時価総額ランキングの変化。グローバルにおいては、「資源・金融」から「インターネット・プラットフォーマー」が上位にランクイン。21世紀の資源は”データ”だと言わんばかりの結果だなと感じました。
10年、30年で世界はひっくり返るという事実です。
2.商品の寿命がどんどん短くなっている
そもそもの出現率が低いヒット商品ですら、短命に終わってしまう時代と言われています。下の図をご覧ください。
1970年以前であれば、ヒット商品の5年以上の生存率は60%弱、
2000年以降は、たったの6%とのことです。
10分の1です。裏を返すと、10倍のスピードでライフサイクルが回り始めるようになっているんだと衝撃を受けました。
生活に欠かせなくなったスマートフォン。2009年頃から市場に一般流通を始めて、約10年間ですが、老若男女問わず誰もが1台以上持つのが当たり前という時代になりました。たったの10年です。
スマートフォン普及率(2019年)
10代:89.0%
20代:91.0%
30代:90.5%
40代:87.5%
50代:86.0%
60代:68.5%
出典元:https://marketing-rc.com/article/20160731.html
パソコンの普及は同水準まで普及するのに18年の月日を要しました。約2倍ですね。
パソコン世帯普及率/単身世帯含む
1987年:11.7%
2005年:80.5%
出典元:https://honkawa2.sakura.ne.jp/6200.html
経済環境も異なるので、単純比較すると乱暴ですが参考までに、同水準まで自家乗用車が市場流通するのに45年の月日を要しました。
自家乗用車普及率/一般世帯
1960年:2.8%
2005年:82.8%
出典元:http://honkawa2.sakura.ne.jp/6380.html
そのくらい、あっという間に世界は変わる時代になったということです。
※長くなるので、他のファクトは省略します。
②未来が予測しづらくなっている
つまり、どういう時代になるかというと、一度築き上げたものを自己否定し、アップデートし続けなければならない時代になっています。
そして、変化が短サイクル化するということは、未来を予測することが難しくなり、何が起こるのかがわからないということでもあります。
③正攻法は瓦解している
「こうすればいればいい。」「このままでいい。」
そういうことは本当に通用しなくなっています。
環境に安定保証もなくなっています。正攻法がなくなっています。
そんな時代だからこそ、求められるのは”正解創り”をすること。
正解がないのに、これまで通り"正解探し"をしているから、みんな疲弊しているんだと思います。
これならば、砂漠でオアシスを探す方が簡単です。なぜなら、そこにオアシスはあるからです。でも、自分の人生の正解や正攻法なんていうものは存在していないのです。
④正解探しから正解創りの時代に
だからこそ、”正解創り”をしていくことが必要であると考えてます。
少し長くなりましたが、”挑戦”が大事だと考えているのは、
1)「可能性を世界で最も開花させる」ために必要である
2)これからの時代において普遍的に必要な能力である
だからです。
つづき
"挑戦"というと多くの人が「はいはい。物事に取り組むための姿勢やスタンス。精神論のことですよね。気合と根性っすよね。」と捉えられます。
確かに、姿勢やスタンスは大事なこと。そして、意識や気持ちという精神も大事なことです。断言します。
ただ、僕は”挑戦”は一つのスキル(能力)であると考えています。
先天的に生まれ持った才能や環境に左右されるものではなく、すべての人に平等に与えられた機会であると信じています。
”挑戦”は、この社会に最も必要な能力の1つであるとも考えています。
でも、まだ誰も解き明かしたことはない分野でもあると認識しています。
リッチメディアが「可能性を世界で最も開花させる」というMISSIONに向けて、”挑戦”と”チーム”の力を証明し、その過程で誰よりもこの題目について考えて、実行して、ノウハウを持っている。そんな集団にも変えていきたいと考えています。
そして、ゆくゆくは、”挑戦”を学問にして、「挑戦学」という形で多くの人が体系的に学び、習得し、そして伝承され、挑戦する人が増え、後世でさらに科学されてという連鎖を作り上げるのが僕の使命の1つです。
後編では、リッチメディアが考える”挑戦”を成功させるために大事なことというテーマで書いていこうと思います。
長文お付き合いありがとうございました。
Twitterのフォロー、お待ちしてます!
リッチメディア 執行役員 兼 マーケティングビジネスカンパニーCEO中友秀
https://twitter.com/tomohide_naka