【12年以上前に作った広告サービスが、事業譲渡されて感慨深かった話】viviON 谷島
今日(2023年6月27日)Facebookを見ていたら、昨日の日付での下記の発表を目にしました。
【ジーニー、サイジニアグループ/デクワス社のパーソナルアド事業について譲渡契約を締結】
https://geniee.co.jp/news/20230626/524
見た瞬間に、Facebookに投稿されていたジーニー代表の工藤さんにコメントで
「おー、感慨深いです!」と伝えまして。
工藤さんもすぐに、「ありがたくいただきました。ここから発展させて、外資に対抗します!!」と。
仕事中でしたが、すごく嬉しくなりました。
■DSP事業は、売上0円から携わったベンチャー企業の急成長の証であり、果たしたいビジョンであった
私は、2008年5月に営業部長としてサイジニアに入社し、【デクワスRECO】というレコメンデーションASPサービスを販売開始してECサイト企業様への導入を行っていました。
その中で、サイジニアは元々【デクワス】というものの構想として「驚きの発見=セレンディピティ」を提供し、ユーザーに1秒でも早く欲しかったものに【出くわす】というものを実現することをビジョンに掲げていました。
私も、そのビジョンに共感したから、入社を決意したのです。
そのビジョンは、ECサイト内のレコメンデーションだけでなく、他社のメディアサイトにレコメンデーションを出す「クロスレコメンデーション事業」への発展も考えていて、2009年1月には企画書をまとめ始めました。
企画書ベースにエンジニアと共に開発。技術的にできるというものをプロトタイプとして用意しもらい、私は、大手メディアや広告ネットワークに「クロスレコメンデーション」のテストのお願いに回っていました。
実はそのテスト先の一つに、2009年当時、リクルートで広告ネットワーク事業を担当されていた工藤さんがいらっしゃっいました。
この「クロスレコメンデーション」は技術的には、レコメンデーションとリターゲティング広告を掛け合わせた、ダイナミックレコメンデーション広告というものでして。現在も代表的なのがフランス創業のCriteoさんです。
工藤さんへの説明も、Criteoさんを引き合いに出せばわかりやすかったのですが、当時の私はCriteoさんを知らなくて、企画書を書いてたんです。
よくそれでテストを行ってもらえたなと今でも思うのです。それが工藤さんとの最初のお仕事でした。
テストにご協力いただけたことで、ある程度の結果も確認し、2010年10月に【デクワスAD】として広告の第三者配信サービスとして販売を開始。
その後、Googleの技術ベンダー認定ももらえて、Googleのアドネットワークでダイナミックレコメンデーション広告を提供できるようになりました。
その後、第三者配信だけでなく、自分たちで広告枠も買い付けて配信できる【デクワスDSP】を京セラコミュニケーションズさんと開発し、広告サービスは発展。
サイジニアはレコメンデーションASP事業と広告事業がメイン事業となりました。
私は大手ECモールや大手不動産サイトなどに営業し、DSPの広告運用も深夜まで行うなど、自分の成長と企業の成長が連動してました。
「0→1、1→10」を実感する日々を過ごしながら、2014年12月の東証マザーズ上場まで走り切りました。
サイジニアの歴史:https://strainer.jp/companies/1734/history
■DSP事業に携わった経験は今も活かされている
私は、2015年2月にサイジニアを退社しました。
売上0円から走り切った達成感もあり、
また1年以上前から家族会議で決まっていた実家のある茨城県への引っ越しを機会に新幹線通勤になることもあり、そのタイミングで別の会社からもお誘いがあってと重なりまして。
これは、公私共に切り替える節目だなと、転職に踏み切りました。
当時DSP事業のような「アドテクノロジー」に携わった人たちは情報交換の機会や、イベントがたくさんありまして。みなさん、転職したり、起業したりと様々な動きがあったので、私の転職という決断も珍しいことではなかったです。
工藤さんも2010年4月にはジーニーを立ち上げられ、SSP事業やDSP事業など、現在は国内最大規模の広告ネットワークを有する企業に成長されてます。
私はその後、マーケターとして広告サービスや運用、ビジネスプロデューサーとして新規事業開発に携わりながら、アドテクノロジーとDXを担当するコンサルタントやスペシャリストとしても過ごしました。
DSP事業はめちゃくちゃ開発が大変で、その上で技術的にも大変なのに、販売するためには差別化ポイントをつくるらなければいけない状況でした。そしてもちろん、広告成果を伸ばす運用のノウハウも確立しなければいけないので、クライアントさまからの要望も聞きつつ、PDCAを繰り返す日々を過ごした結果、マーケターとしても、PMとしても鍛えられました。
そして、2019年2月に二次元コンテンツECサービスを営むエイシス(現viviON)に入社。
マーケティング部のGMとして成長にコミットし、入社当時の売上高118億円から、4年で454億円にすることができました。
二次元コンテンツ例えるならば、過去の経験をそのまま持って転生する「異世界転生」や「なろう系」のようなかたちでしょうか?DSP事業に携わった経験がそのまま今に活かされていると思います。
■12年以上経って巡り合う、出くわした繋がり
現在viviONのマーケティングの中で、国内最大規模の広告ネットワークを提供されているジーニーさんと関わるのは至極当然でして。
広告代理店さんを通じたりなど、たまに工藤さんともお打ち合わせをする機会もあったりするのですが、そんなジーニーさんが冒頭に記載の通り、私が携わった広告事業を受け取って、これからサービスを提供されるそうです。
世の中は面白いなと。出くわすもんだなと改めて思いました。本当に転生したかなような感慨深さでした。
■こういった経験を伝えて、総合的なマーケターや新規事業開発責任者になれる仲間を増やしたい
自分の中では感慨深かったので、自分の言葉で振り返って書こうと2023年6月26日の23時50分から書き始めたら、日を跨いで27日の1時32分です。
さて、書きたいと思って今Evernoteで書いているこの内容、最後のオチをどうしようかなと思っているのですが、これをWantedlyに記載しようと思いました。そこに帰結しようと思います。
急成長しているviviONでマーケターを募集しておりますし、総合的なマーケターになりたい学生の方はインターンとして募集しております!
ノウハウは色々と資料にまとめてますし、DLsite comipoを始め、2次元コンテンツに関わる新規事業やVtuberや漫画賞のYoutube番組もあり、作っている漫画はドラマ化してメディアミックスもしたり、大規模なCRMやBIツールの運用なども行っておりますので、成長と成果を実感できる会社です。
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viviON募集:https://www.wantedly.com/companies/www-vivion-co