今までの契機
1.秋田での原風景
僕の故郷は秋田です。台地にある住宅街を降りると広い田んぼと沢山のとんぼ、時にはニホンカモシカとばったり会ったりなんてことも、僕の原風景はこの通学路にあります。
冬はこんな感じです。
これ見ると身体が冷たくなります、、
この時は赤いとんがり屋根が特徴の小さな小さな小学校に通っていました。
僕のいた小学校は1学年16人、1学年でです。
もちろんクラス替えなんかありません、ずっと同じクラスで6年間。
でもそれが僕には合っていたと思います。確か人見知りで、コミュニケーションも下手だったと思うから、気がしれた仲間が周りにいる方がいい。
裏山では1〜6年が垣根なくチームを組み農作業をしたのも覚えてます。思い返すと僕は少人数の学校はとても子供に最適な環境ではないか、と客観的に見えてきます。
その一方小学校ではゲームにもはまってしまいました、小学校4年くらいからか、外で遊ぶ機会もめっきり減って、、この時にパソコンが得意になったようなそんな気がします。
でも学校ではちゃんと”遊ぶ”ことができた気がする、何も考えず行動して、のびのび生きていました。
2.からっぽな高校生活
小学校の頃から環境問題にふわっと興味のあった僕はなんとな〜く秋田にある高専の環境都市学科へ入学。(高専=工業高等専門学校 工学を学ぶ専門学校・5年が卒業年期)
現実。全然思ってたのと違う!! 「環境」という名前に騙された感。
蓋を開けてみると、土木・建築とコンクリート実験とか、製図の授業とか、たいしてやりたくもなかった授業とテストを淡々とこなす日々。
そのあとは授業に意義は持てずも5年間部活と勉強が中心で、たまにバイトの生活。部活は辛いこともあったけど楽しかったと思う。
けど勉強は何も得た気がしない!5年次でグローバルに活躍したい、とかこれもふわっと思って勝手に水理の研究室で勉強し始めた英語が1番身についた気がする。
ここから千葉大学へ3年次から編入という形で進学を決めます。
理由は大学行けばやりたいこと見えるだろっていうのが思いです。千葉を選んだのはなんとなく、「勘」
そんなこんなで千葉に引っ越しましたが、2日目でフィリピンのセブ島に飛び立ちます.
3週間沢山勉強してました。海に行きたかったとかそういう訳ではありません。
けどやっぱり海の壮大さには衝撃を受けました。
ジンベイザメと泳げることはそうないでしょう。
3.自分探しの旅へ
大学ではとにかくからっぽだった人生を埋めようと”経験”を求めました。興味持ったことは全部やるくらいの勢い。
それで夏休みを利用して行ったのが東南アジアを周遊するバックパッカー (Wikipedia)
この旅ではタイ・カンボジア・マレーシア・シンガポールと4カ国を周りました。
【アンコール・トム(Angkor Thom) @カンボジア】
【アムパワー水上マーケット(Amphawa Floating Market)@タイ】
【スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(Sultan Abdul Samad Building) @マレーシア】
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the bay @シンガポール)
お腹壊して、熱出して、サルにおっかけられて、色んなトラブルもありましたが、この旅は色んな文化に触れながら古代都市、自然と暮らす村や文化、商業都市、未来都市構想を巡る、まるで人が住むまちの変遷をみているようでした。
またこの旅で「”あたりまえ”ってない」という考えが付きます。水も当たり前に飲めるかわからないし、考え方も世界を見れば多種多様。
本当に貴重な経験でした
4.卒業設計という転機
大学では都市環境システム学科という所で建築・都市計画などを学びます。
今、建築系の研究室に配属になっているので、今年は卒業設計をしなければなりません。ここでは建築学生が集大成として自分の思い思いの作品を制作します。
写真は去年の千葉県建築学生賞にて
この卒業設計で何がやりたいかを考えると同時にそれは自分と向き合う時間になりました。
卒業設計はただやって終わりにはしたくなかったので必死に考えました。
卒業したあとも、問いかけたものが10年後にまた自分が考えていれるような事をテーマにしようとしました。
この時、秋田での”原体験”や今までの”経験”が重なります。
自分が興味があること、解決したい社会問題などを考えていき、この時に自然体験の言葉がでてきます。だからこの卒業設計は僕の原点になるかもしれません。
そしてそんな言葉が出たあとに、留学生の友達に誘われ、鴨川でのワークショップに行くことに。
5.房総での体験と活動
この場で自然の素晴らしさと人と人が大事に関わり合うこと、様々なことを学びました。
最近の1番印象的な経験として「スタードームワークショップ」というものがあります。
これは僕自身が主体となってイベントを起こしました。
参加者全員で1つのものをつくるというこの体験は忘れられません。
また自分たちの力で”場”をデザインすることに僕自身が興味を持ちました。
これから先、様々なことに挑戦していきたいと思っています。