がんアライ宣言をしたことで、社員ががんと就労を考えるきっかけに
10月29日、「がんアライ部」主催の、がんアライアワードが開催され、スポーツワンは「ブロンズ」を受賞しました。
「がんアライ部」とは、治療しながら働くがん罹患者が、いきいきと働くことができる職場や社会を実現するための民間プロジェクトです。そこで、スポーツワンはがん罹患者の味方であること、がんとともに働きやすい企業であることを宣言し、取り組みが評価されてブロンズ賞をいただきました。
スポーツワンのがんアライ宣言
1、私たちは、がんに罹患しても働き続けられる社会であることを望んでいます。
2、私たちは、がん、がん以外の病気に罹患しても、一人一人が活き活きと自分の力を発揮できるための環境づくりを目指します。
アライ(ally)とは、罹患者の味方である。という意味を持ちます。
実際にスポーツワンでは、社内にがん罹患者がいるかというと、若い社員が多いため、現在までにがん罹患者はいません。しかし、今の時代は3人に1人ががんになる時代と言われています。そして、女性特有のがんも増える一方です。がんは昔は「死の病」でしたが、今は「長く付き合う病」と変わってきています。そうなると、働くことと治療することの共存が求められます。病気治療と仕事を両立しやすい環境を整えることで、本人の経済的自立を助けるだけではなく、会社としても優秀な人材を失わなくてすみます。そのために、会社として働きやすい環境を整える。ということが重要になります。
スポーツワンの取り組み
・全国健康保険協会が進める「健康企業宣言」、経済産業省が進める「健康経営優良法人」の取得をしており、経営トップが率先して健康経営に力を入れ、残業の抑制、有給休暇が取得しやすい風土作りをしている。
・1on1面談をすることで、キャリア形成だけではなく、悩みも相談できる環境がある。
・通院がしやすい環境にするために有給休暇は半日から取得可能。
・健康リテラシー向上のため、定期的に健康セミナーを行い、喫煙の害、睡眠、バランスの良い食事の重要性を学ぶ機会をつくっている。
・健康診断受診率100%を維持
・月1で勤務時間中に社内イベントを開催し、コミュニケーションを促進することで、何か悩み、病気に罹患した際に相談しやすいような風土作りに取り組んでいる。
がんに特化した取り組みではないですが、未病という考えから、病気にならないようにするためにリテラシーを向上すること。何かあった際に1人で悩まずにすぐに相談できるような社風にするための風通しのよい会社にするための仕組み作りを行っています。
今後の課題
実際にがんや他の病気に罹患して、休職しなければなくなったら。具体的な治療の支援や復職時に働きやすい制度を今から準備していくということが必要になります。ほんとに必要としている支援は?どういう制度があれば働きやすい?など、実際に病気を経験した方から聞かなければ分からないことも多いので、
勉強会を開いたり、意見交換をしたりなどという機会を設けて、もし自分が病気に罹患した際にも、安心して働ける会社というのを社員全員が考える機会を作りたいと思います。