ジャニーズカウントダウン2022-2023
生で見るのは、タッキー&翼ラストステージの2018-2019以来で、約3年ぶりである。
今回の着目ポイントしては、
①ジャニーズ全体に世代交代が起きている
②マリウス葉(Sexy Zone)さんラストステージ
③「ジャニーズ」という存在はやはり組織としてあるべき姿を一番体現している存在
上記3点である。
①ジャニーズ全体に世代交代が起きている
今回のステージを拝見し、ジャニーズは間違いなく変革期に入っているという事は紛れもない事実だと痛感した。
このジャニーズカウントダウンは通常、23時開演でテレビ中継自体は23時45分から24時45分の間だけだが、
テレビ中継前(23時から23時40分)に会場に来たファンのみが観れるパフォーマンスがある。
これまでなら、デビュー組のステージがメインで、Jr.はあくまでもバックダンサーという位置付けだったが、
今回はそのステージを全てまだCDデビューをしていないJr.ユニットが務めたのである。これは、これまでのジャニーズの常識からはとてもじゃないが考えられない事である。何故なら、どんなに人気があるJr.でも、立ち位置としてはあくまでも「CDデビューをしていないバックダンサー」的な立ち位置がメインだったからである。しかし、今回、HiHi Jetsや美 少年など、現在数多くあるJr.ユニットたちにメインステージが与えられたという事は、早急に彼らをプロモーションして、一刻も早く次世代のジャニーズグループを誕生させなければ!という事務所の思いを感じ取れるのである。今のJr.はとてもレベルが高く、競争が激しい事は事実だが、メインステージを与えられる機会が圧倒的に増えてきており、明確な目標やモチベーションが昔より格段に見える化されているというのはとても恵まれている環境だと思う。
②マリウス葉(Sexy Zone)さんラストステージ
Sexy Zoneはとてもいいグループだと思う。メンバー全員がこれまで共に苦楽を共にしてきた仲間を気持ち良く次のステージに送り出してあげる姿。最後のステージに華を持たせてあげる姿。マリウスさんファンにとっては、ある程度予想できていたとはいえ、突然の退所&引退発表で悲しいかもしれないが、こうしてラストステージという形でけじめをつけた事は本当に素晴らしいと感じた。SMAPのように、結果的にラストステージが無いまま終わってしまったグループもあるのだから・・・
③「ジャニーズ」という存在はやはり組織としてあるべき姿を一番体現している存在
改めて、ジャニーズは組織としてあるべき姿を体現している理想的な存在だと再認識した。「人も楽しませる」「人に夢、感動、希望を与える」というミッション、ビジョン、バリューに組織人全員が共感し、同じ方向に向かって全力でパフォーマンスする姿はとても美しく、見る度に胸が熱くなる。また、世の中にあらゆるエンターテイメントはあるが、その中でもジャニーズは本当にtoC(ファン)を大切にしているとつくづく感じる。それは、今回のカウントダウンのように、テレビ中継で誰でも観れる放送がメインではあるが、決してそれだけではなく、中継前のパフォーマンスやオンエア後の各グループの挨拶など、「その会場に足を運んだ人だけが見れるコンテンツ」として付加価値を提供するなど、他のエンターテインメントではあまりやらない事をジャニーズは本当にやっていると思う。
(他のエンタメに対して自分の勉強不足があるかもしれないが・・・)
そして、改めてジャニーさんは、「タレントを長い目で見て育成する」という点を大事にしていたのだなと実感した。「ポテンシャル>即戦力」を重視し、それによって自らの仕事にやりがいを見出していた人だったのだと思う。よく一般企業の採用などで「即戦力人材が採れない」「今すぐ成果を出して欲しい」「なぜうちの会社には即戦力人材が応募してこないんだ」などと嘆く人事などがいるが、少しはジャニーさんを見習って欲しいものである。「即戦力や圧倒的な成果を求める前に、そもそもあなたの会社は入りたいと思えるほど価値のある組織なんですか?」など・・・
名プロデューサー「ジャニー喜多川」の夢は、彼が選んだ「うちの子たち」が入り限り、これからも続いていく。