ジャニーズ伝説2022
今年もA.B.C-Z主演「ジャニーズ伝説2022」を2回観劇してきた。
今回はA.B.C-Zがデビュー10周年ということもあり、例年以上にジャニーズが歩んできた軌跡にクローズアップされている印象を受けた。
今回は、
①ジャニー喜多川氏がこの作品を通して本当に伝えたかったもの
②佐藤アツヒロ氏(元光GENJI)の存在意義
③ジャニーズが日本のエンタメにもたらした功績
という3点の視点からチェックしてみた。
①ジャニー喜多川氏がこの作品を通して本当に伝えたかったもの
簡潔に言うと、
「夢を諦めない事の大切さ」
「子どもには無限の可能性がある」
シンプルにこの2点だと感じた。
今回新たに気付いた(あくまで自分の仮説だが)事だが、ジャニーさんは確かに「ミュージカルを作る」という事を究極の夢としては持っていたが、実はそれは優先順位としては二の次で、一番重要視していたのは、「自分が選んだ少年をスターにする」という事だと感じた。ミュージカルはあくまでも手段であって、真の目的は「スターを作ること」
そう、「IP>コンテンツ」だと感じた。
まだ今ほどエンターテインメントが盛り上がっていなかった時代にここまで自分が選んだ少年たちを信じ続け、育て続けたのはやはりすごいとしか言いようが無いと改めて感じた。
②佐藤アツヒロ氏(元光GENJI)の存在意義
昨年からアツヒロさんがこの作品に華を添えてくれている。
「社会現象を巻き起こした」という観点から言えば、ジャニーズ事務所の歴代グループで間違いなくトップに君臨する伝説のスーパーアイドル「光GENJI」に所属していたアツヒロさんが出ている時点で既にジャニーズ事務所の歴史を語っている。
昨年以上に光GENJIの重要性にクローズアップされており、願わくば同じく元メンバーの内海光司さんにも出てもらえれば完璧な伝説的作品になったと感じた。
③ジャニーズが日本のエンタメにもたらした功績
現代のエンターテイメントに様々な革命をもたらしてきたジャニーズ。しかし、その中でも究極の功績を言えばやはり、
「歌って」「踊って」「芝居をする」
というのを一人の人間、しかも「男性が」やるという事に尽きるだろう。
お茶の間への露出度が高く、誰でも口ずさめる楽曲が多数あるなど、良くも悪くも「大衆向けの存在」にしたことが一番の勝因だと分析できるだろう。
ジャニーズがここまでメジャーになったポイントとしては、
・ユーザー(ファン)が何を求めているのかを徹底的に理解
・女性をメインターゲットにした事
・そして何より一番重要なのが、創業者(ジャニー喜多川氏と藤島メリー氏)がどんなに困難な壁がいくつも立ち塞がろうとも、超人的な思いを持ち続けてかつ行動に移し続けた事
この辺りが勝因としてあげられるだろう。
そして、この作品の一番の肝となる部分はやはりクライマックスに披露する楽曲「You...」である。
この楽曲では一点の照明がステージに当てられるが、その照明をジャニー氏と見立て、出演者全員がその照明を見つめながら歌う。しかし、その照明には誰も触れず、入らない。ただ一点、その照明を見続けるだけである。
これは、クレジット上では「主演:A.B.C-Z」「出演:ジャニーズJr.」と言う表記であっても、
「ステージ全体、そしてジャニーズとしての真のトップかつスターは、その革命的な存在ジャニーズを0→1で生み出したジャニー喜多川自身である」
という事を表していると考えている。
個人的に、この演出は今後も絶対残すべきものだと考えている。
Forever,ジャニーズ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!