自分が先頭を切る。
『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』のここ好き。
自分が先頭を切る。どこのコミュニティに行っても、直感のままに、猪突猛進で行動しがち。時おりそれで失敗したりすることもある。
けれど総じて、それで良いのだと信じている。松陰先生も、こう仰るように…
まずは自分から熱くなること。自分から動き出すこと。
その姿を見て、冷ややかになったり、離れていったりする人もいるだろう。
だが同時にその想いを受け止めて、一緒に熱くなってくれる人も必ず現れる。
表裏一体。
誰かにとって否定的なことは、誰かにとって肯定的なことでもある。
だから自信をもって好きなことは好き、嫌いなものは嫌いだと言えばいい。
そうすれば、まわりの人間が入れ替わって、新しい友が次々と加わり、 「事を成し遂げる空気」が生まれるはずである。
同じ志に向かって、ともに歩める友人は貴重だ。
松陰は自分の弟子たちを「友」と呼び、場所を問わず学び、語り合い、本音をさらけ出し合った。
松陰は人を信じやすく、誰よりも優しかった。また誰よりもずばぬけて熱くなりやすかった。
その熱さに本気で付き合える人だけが、吉田松陰にとっての友であり続けることができた。
人生で会わなくなった友がいても、それで絆が切れてしまうわけではない。
本音をぶつけ合った者同士、その志はいつまでも心の中でつながっているものだ。
松陰は志半ばで命を落とした。
だがその志を受け、明治維新はまさにおこった。